鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

雰囲気出し

1本目


「いつでも撞けると思うと撞かない」


このセリフを初めて聞いたのは私がB級の時、某T店長からだった気がします。


店員として長時間球屋におり、場代はタダだしノーゲストで暇な時間も結構あるので練習時間には事欠かないらしいのだけれど「いつでも撞ける」って思うと撞かないものらしい。


似たような話は結構多くの店員さんから聞きます。「店員をやるまでは、タダで好きに撞ける店員が羨ましかったけど、いざなってみると案外撞かない」とかなんとか。


それはマイテーブルでも同じことが言えるようです。


きっけー氏がオフィスにマイテーブルを置いたわけですが、そのことをご存知の西尾Pがこの間「(マイテーブルがあって)いつでも撞けると思うと、中々撞かないもんなんですよね」「まずは球を撞くということをルーティンにしないと」と仰っていた。


「いつでも撞けるから後で良いか」「明日で良いか」とか思っていると永遠に撞かないから、生活の中に組み込まないとダメというお話です。


もちろん「いつでも撞けるからこそ撞く」っていう人だっているでしょう。店員になったりマイテーブルを導入したりしても、しっかり球を撞く人は撞くはずです。


きっけー氏の場合はまた別の意味で、マイテーブルを導入したことに意味があったように思えます。


というのも、なんせ元が「全くと言っていいほど撞かない」でした。


球を撞くとしたら私とかT郎君とだけ。T郎君も今はほとんど球を撞いていないので、ほぼ私としか球を撞いていません。きっけー氏曰く、きっけー氏の総球撞き時間の8割が私との相撞きらしい。


逆に、私の総球撞き時間の中でキッケー氏との相撞きが占める割合は5%くらいです。


そんなこんなのキッケー氏。元々が「ほとんど撞いていない」だからこそ、マイテーブルを導入した後は「以前よりはマシ」になったのですw


きっけー氏がこんなツイートをしておりました。ツイートを貼り付けようと思ったら、なんか文字化けしまくったので引用です。


「毎日1ラックでも2ラックでも撞くだけで、タッチというかタイミングがすごくよくなるね!すごい!って鈴木さんちの鈴木さんに言ったら、当たり前だってバカにされた」

 

LINEで「今日は練習した?」と尋ねたら「したよ!5分!」とか言ってくるキッケー氏。


それでも前よりはマシなのですww

 

 

2本目


東日本千葉に出た後くらいから下書きを始めたものの、書き終える前に埼玉に出たり、きっけー氏テーブルで撞いたり、5-9したり初対面の方と相撞きしたり試合観戦をしたりと色々新たなキッカケがあって、考えが二転三転して全くまとまらないネタです。


とりあえず、書いている時点での考えを綴っております。私の手球コントロールに関してです。


「出しが下手」「入れてるだけ」「手球が合わない」などと思っている時があるわけですが、ザックリと2通りに分けると

 


・慣れたコンディションでの絶好調時でも出来ない

・普段ならば高確率で成功させられることが出来ていない

 


があります。


今回は前者についてのお話。

 

少々前に、不真面目な人だと9ボールをやっているだけではアバウトな技術しか身につかないし、真面目な人なら9ボールだけでも充分に技術や知識が身につくのではあるまいか?ってなことをブログネタにしました。

 

 

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たとえば上図のような9ボールをやっていてありがちな配置が来たとします。


これを9番を右下に取りに行くとします。順に捻って、短→長から図の左側に手球を持っていこうとしましょう。


Bクラス以上ともなれば高確率でこの2球は取り切れると思います。


順に捻ってクルッと回してくるってのは良くある出し方ですからイメージがある。多少手球位置がズレても9番を入れればいい。楽勝!!みたいな。


この2球を取り切るのに長々と時間をかけるAクラスプレイヤーにしばしば出会います。知り合いにも何人かいます。


時間をかけすぎなので何かと嫌われがちです。下級者からは「なんであの2球を取り切るのにそんなに時間をかけるのか」「ノータイムで取り切れる」「下手だ」などと馬鹿にされている風景も幾度となく見てきました。


私がツッコミたいのは「そういう時間のかけ方は1人練習の時にやってくれ」であって「下手だ」とは思いません。上手いですもの。


彼らは、第1クッションさせる位置、第2クッションの位置、そこからの手球が出ていく角度、最終的な手球位置などを正確にイメージして、撞点や力加減を超正確に定めようとしているから時間がかかっているわけでして、下手なわけじゃない。ってか上手いし真面目。


一流プレイヤー達は正確にかつ早く撞きますから、遅く正確に撞く人たちは一流とは言えませんが、早いけどアバウトにしか撞けないプレイヤーが馬鹿にしていい物なのかどうかは難しいところです(;^ω^)


皆様、上図の8と9を「取り切れますか?」だったらYESの人が多いでしょうが、8から9にどれだけ正確に出せるかとなったら、自信があるっていう人はガクンと減ると思います。


第1クッションを狙った通りのところにピンポイントで入れられますか?


第2クッションはどうでしょうか。第2クッションに狙い通りにピンポイントで入れられますでしょうか。というか、そもそもその狙っているところが正しいでしょうか?


第2クッションからのラインは正確?それ以前に、第2クッションからのラインをどれだけちゃんと考えてる?


最終的な手球の位置、どれだけ正確??


大事なのは取り切ること。そして相手がいる時はテンポも大事ですので、必要がない時に時間をかけてまで正確に出そうとするのはやめた方が良いでしょう。


ただ、常にその姿勢だと上手くなれない。「出来るけどやらない」のではなく「出来ない」になってしまう。


実戦では「取り切ること」と「テンポ」を優先順位の高いところに置いておくべきですが、練習では「取り切れればいい」っていう球では駄目で。


正確に手球のラインを考え、いかにそのイメージ通りに転がせるかと考えながら練習すると

 

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こんな2球ですらえらく難しい。実行力はもちろん、そもそも正確なラインをイメージすることすら出来ていないことに気づくのであります。


少々前に、同じセンスをもって同じくらいの頻度、同じくらいの時間の球撞きをしていても、球撞きの質が高い人と低い人ではどんどん差が開くよなーってな話をしました。


この出しに関してもそうで、日々正確に出そうと意識してきた人たちと、歴の中でずーーっとアバウトに撞いてきた私なんかでは、塵も積もればなんとやらってやつで、物凄くイメージの精度に差が出てしまっているんだろうなぁと感じます。

 

私はアバウトにしか撞けないプレイヤーです。アバウトにしか撞こうとしてこなかったから、アバウトにしか撞けない。そして9ボールだとそれで何とかなっちゃう。


BC級の頃はアバウトで良いのだと100%思っていました。


Aになってからは「それじゃダメ」と思うようになって多少は意識を変えましたし、10ボールをやるようになってからはそもそもアバウトじゃ取り切れないことが増えましたし、14-1練習なんかもたまに取り入れるようにしましたのでますます意識は改善したのですが、それでもやはり元来の適当な性格は治り切らないものです(-_-;)


そんな私の完全なる下位互換がI氏とキッケー氏です。


この間、私がこんな感じの配置を撞きました。

 

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先球は1番。その次が図の右下にある2番です。


私は6番に上手く当てて2番を入れられる位置に残そうと思いました。手球はイメージ通りに行ったんですが、1番をシュートミスしてしまいました。


そうしましたらキッケー氏から「手球はグルッと回そうとしたんでしょ」って言われたんです。

 

回すって、どこを回すんだよ

 

配置の再現は思いっきり適当なんで、実際の配置は全然違ったと思いますが、ゴチャゴチャしていて、手球を通すスペースなんてほとんどありませんでした。


そりゃ私だって

 

 

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こんな感じにスッカラカンな配置だったら回すことを考えますけど

 

 

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これで回すことを考える??


きっけー氏に言われて、即I氏が頭に浮かんできました。


I氏も以前に似たようなシチュエーションで私が「どう出す?」と聞いたら「グルっと回す」と即答。でも「回すって、どこをどう撞いて、どういうラインで?」って聞くと答えられないっていう。


I氏には今まで幾度となく、様々な配置で「これはどういうラインで出す?」と聞いてきましたが、そう質問をするとI氏はキューで指しながら「こう、こう、こういう感じに」って示すんですが、その指しているラインがアバウトも良いところというか、物理的にあり得ないラインを指していることも多々。


3クッションで出す場合などは「1クッション目はここに入れて(適当)2クッション目はここで(超適当)3クッション目はここで(帳尻合わせをしようとして一気に伸びてくる)」みたいな。


そして実際に撞かせてみると、全然違うラインになるっていう。


きっけー氏が良くやるのは「とりあえず順を撞いておく」みたいな出しです。きっけー氏自身が白状していました。「とりあえず順に捻っておけばなんか出ると思ってる」ですってw


きっけー氏が何もかもを雰囲気でしか出してないってのを、この間のペアマッチで改めて痛感させられました。きっけー氏の後球は、土手撞き、逆振り(しかも、逆で厚いからどうしようもない)手球が遠い、先球が遠いと、何1つまともに出ていない。


しかも、それで「ミスしちゃった!」っていう風ではなくドヤりながら「出てるでしょ」って言うんだからもう。。。


私も大概似たようなもんですが、私のアバウトな出しはA級であればリカバリできる程度のもの。きっけー氏のアバウト出しはSA級じゃないとリカバリできん。

 


そんなI氏やキッケー氏にツッコミを入れはすれど「別にこの2人だけの話じゃなくて、B級あるあるなんじゃなかろうか」「自分だってBの時はそうだったんじゃなかったっけ?」「単にBとAの差というだけで、私だって全然手球のことが分かっていない」とも反省をする私。


最近の出来事の1つがこんなのでした。。。。


って話で続く。