(ROKUより前のカムイチョークのことを「旧カムイ」「旧カムイチョーク」などと表記しております)
マイチョークというものを初めて手にして使ってみたのがいつ頃だったのか全く覚えていませんが、少なくとも10年以上は前です。
当時の高級チョークと言えばユーロピアン(ヨーロピアン?)チョークが有名で、1個1000円くらいでした。でしたってか、今もそれくらいか。
マスターを始め100円200円で買えるチョークが多い中で1000円ですから「高級!」って当時は思っていたもんですが、今や1000円以上は普通で、2000円を越えるものも少なくないですからね。時代は変わるものであります。
高い物でも1000円だった頃、多くのチョークは何百円かで買えるわけですので気軽に色々買って試してみていました。
しかし、ハウスチョークとしてポピュラーなマスターを基準として考えまして、わざわざマイチョークを使うだけの価値を感じさせてくれるようなチョークには出会わなかったのです。
お勧めされたチョークも色々使ってはみたのですが、ピンときませんでした。
「マスターよりも駄目」「マスターと同じくらい」「マスターよりちょっと良いような気がするけど、この額を出すほどの違いは感じない」などなど、結局毎度毎度「ハウスチョークで充分」という結論に落ち着いておりました。
それでですね。本日ネタにしたいことの1つ目が「使いかけのチョーク、どうしたもんだろ」ってことです。
買ったはいいものの、使ってみて低評価をし、何回かしか使わずにお蔵入りしたチョークですとか。
それなりの期間使ってはいたけど、他のチョークに心変わりして使わなくなったチョークですとか。
誰かから貰ったのだけれど、貰った時点で既に使いかけだったものとか。
そういったチョークが家に何個もあるんです。
自分じゃもう使わないだろうし、かと言って捨てるのももったいないし。どうしたもんでしょうか。
「チョークマッチをやってみたら?」と言われましたが、使いかけの物を賭けるのはいかがかと思いまして、、、
今までチョークマッチで賭けてきたチョークは、バラ売りをしていないチョークを買った時などに余った分の新品チョークでした。中古を賭けたことはございません。
中古な上に、なんせこの私が見切りをつけた製品ですから、そんなものを賭けてチョークマッチをやるのは気が引ける。。。。
フォロワーさんによれば、フォロワーさんのホームには「この中のチョークは勝手に使って良いですよー」的な箱があるらしい。そういうのがあると良いなぁと思いました。私の使わなくなったチョークを、大量に投下してやる!!W
本日ネタにしたいことその2。カムイチョークに関して。
多くのチョークを試してみるも「これは!」っていうチョークに出会うことが無く、多くのマイチョークを持っているにも関わらずハウスチョークを使う日々だった私。
そんな私が初めて「こりゃすげぇ!」って思ったのが旧カムイチョークでした。JPAからだったか有田プロからだったか忘れてしまいましたが、大会の景品として初代カムイチョークのプロトタイプをいただいて使ってみたのが出会いです。
旧カムイチョークのグリップ力は一世を風靡したわけですが、それと同時に汚れの問題も取りだたされましたよね。
旧カムイチョークに関しての悪評で耳にしたことがあるのは
1.ボールへの付着が酷い
2.1に伴い、スキッドを起こしやすくなる
3.ボールやラシャの掃除が大変。大変というか汚れが落ちない。
4.塗り心地が気に食わない
こんなもんでしょうか。
私は手に入れてから1か月くらいは旧カムイチョークを毎回使っていたのですが、上記したような悪評を耳にして以降は、主に3を気にして旧カムイチョークを滅多に使わなくなりました。お店に申し訳ありませんのでね。
ここぞという時のためのお守りチョークとしてキューケースに忍ばせてはいたものの、数か月に1回くらいしか使わなかったと思います。約6年前に登場してから今に至るまで、1個も使い切っていないどころか半分も減ってないくらいですから。
汚れとかスキッドとかに関しては、私自身は正直ほとんど気にしたことがありませんでした。
確かに他のチョークに比べて手球は汚れやすいとは思いましたが、気になったのなら拭けば良いだけだと思っていたし。
スキッドに関しては言われるほどスキッドが多発するわけでもないし、仮に1ゲームに1回くらいスキッドさせてしまったところで「あのスキッドさえなければ!!」「カムイチョークなんて使っていなければ!!」なーんて思うようなシビアな勝負を普段しておりませんから、どうでも良かったのであります。
ただ、それはカムイチョークを使うのがどちらか一方だけっていうシチュエーションで、かつそんなに長時間は撞いたことが無かったからかなとも思いました。
私はカムイで相手は普通のチョーク。または、相手はカムイで私は普通のチョーク。そういうシチュエーションにしかなったことがありませんでした。
私は元より小まめにチョークを塗る癖がありませんし、私が対戦したことのあるカムイチョークユーザーも毎回塗るような人ではなかった。
どちらか1人がたまに塗るっていうくらいだと、汚れは特に気にならなかったのです。
もし両者共にカムイを使っていて、かつ両者とも小まめにチョークを塗っていたとしたら。しかもそれが長時間続く試合の場だったりしたら。それは汚れが酷くなるかもしれませんね。
時は流れ、カムイチョークの新作ROKUが発売されました。
発売前、発表された写真を見た時の第一印象は「なんでプレデターチョークに寄せた?」でした。たぶん同じことを思った人は多いんじゃないかなw
最初は全く同じ形だと思ったんですが、プレデターは8角形、ROKUは名前の通り6角形なので、ちょっと違いました(笑)
なんにせよ、私はプレデターチョークを長らく使っておりますが、あの多角形にこれといったメリットを感じたことが無いので首を傾げたのですが、どうでしょう。あの形、塗りやすい?
チョークの塗り方にこだわる人っているじゃないですか。手裏剣型にどうのこうのとか。あぁいう人たちは四角形に慣れているだろうから、六角形や八角形となったら塗り方が変わっちゃう??
と、そんな感じに六角形という形状には「?」と思いましたが、私が初めて「こりゃすげー!」と思った旧カムイチョークの後継種です。汚れ問題が解決して常用できるような仕上がりになっているとしたら、それは喜ばしいこと。
この間出ました公式戦5日前に購入いたしました。
都心に住んでいるおかげで、近場にビリヤードショップの実店舗が幾つかあります。また、バグース各店にもショーウィンドーがある。
しかしどうもROKUは扱っていないらしい。通販だと送料がかかるから嫌!!!
というケチ臭精神を発動させて扱っている実店舗を調べた結果、キューショップジャパンのロサ出張店舗にはあるってことで、池袋に予定があったついでに購入(球は撞かず。ロサに買い物だけのために行ったのは2回目w)
で、試合前に何度か使ってみて、感想をチョロチョロとTwitterに挙げておりました。
購入から2週間ほど経ちましたが、感想は特に変わっていません。ってか、まだあんまり使っていないw
ってことで、ツイートしてた内容の繰り返し+試合で使ってみての感想をば。
I氏が私よりも先に買っていまして、I氏と撞いた時に初めて実物を見ました。その時の印象は「綺麗な色だな」でした。私の好みの色です。
(以前にI氏、スーパーハイブリッドチョークは高いからって躊躇してたのに、それよりさらに600円くらい高いROKUは躊躇なく買ったっぽい。なんでだ?w)
んで、自分で購入しての第1印象は「重っ!」でした。持ってすぐに分かる重さ。調べてみたら、一般的なチョークより5割〜7割ほど重たいもよう。
最初は「ギッチリ詰まってるのかな?」と思ったんですが、単純に大きいらしい。でも大きさだけじゃない気がする。密度も違う気がする。
そう思って「六角柱の体積ってどうやって出すんだ!?」とかツイートしてました。結局計算してないやww
で、使用してみました。
使ってみてすぐに分かることと言えば手球への汚れの付着ですが、ほとんど無いです。目立ちません。
サンビリ6時間1人練習でも使ってみましたが、最後まで汚れは気になりませんでした。
掃除をする店員さんに尋ねてみたら「ハウスチョークと変わらない」っていう人と「やっぱりちょっと落とすのが大変」って人に分かれました。少なくとも「出来れば使わないでほしい」と言われるレベルではないようです。
塗り心地は「硬い」です。
旧カムイのようなネリネリとした感じではなく、サラサラとかシャリシャリとかでもなく、硬い。いかんとも形容しがたい。
私に先行して購入していたI氏曰く「しばらくすると少し柔らかくなってくる」そうな。私も2週間経って「ちょっと柔らかくなったような気もする」とは思いましたが、でも硬い。
チョークの乗りに関してなんですが、最初は「あれ?乗らないな」って思ったんですが、初日に使ったのがサブキューでして、装着タップはHIRANO。HIRANOは全般的にチョークが乗りづらいんですよ。
翌日、メインキュー(タップはTrad)でもROKUを使ってみたら、うむうむ。普通に乗る。ちゃんと塗れる。
ただ「乗りが良い」って感じはしません。
旧カムイは特にですが、昨今のプレミアムチョークは見るからに「乗ってる!」って感じじゃないですか。けどROKUはそれが無い。そのことも汚れの少なさに関係しているのではないでしょうかね。
じゃぁ駄目なのかと言えばそうでもなく、しっかりチョークとしての役割を果たしている。少なくとも練習の時は際どい撞点もしっかり撞けます。
そんなこんなで思いましたのは「ROKUの乗り具合が最適なんじゃないだろうか」「他の乗りが良いと言われるチョークは乗り過ぎなんじゃないだろうか」ってことでした。
やってる人はやってるし、やってない人は全くやっていないマナーの1つとして「チョークを塗った後、余分な粉を落とす」ってのがあるじゃないですか。
チョークを塗り、余剰分をフッと息を吐きかけるなどして落としてから撞く。そうしないと、インパクト時に手球にベットリと粉が付着するし、インパクトの瞬間に大量の粉が飛び散ってラシャが汚れるわけであります。
いや、ほんとこれ、やってる人はやってるし、やってない人は全くやってないですよねw
ROKUは余分な粉を落とさずとも、最適な量が塗れる。それ以上には塗れない。そしてその最適な量ってのが一見チョークが乗ってないように見えるんじゃ?見た目からして乗りが良いように見えるチョークは無駄に乗り過ぎなのでは?と思ったのです。
Z氏が、乗りの良いチョークは「塗るのではなく押し付けるように」と言ってましたが、最近のチョークは従来とは塗り方自体変えなきゃいけないんじゃないかなとは、確かに思いますね。その点ROKUは従来通りの塗り方でも程よく乗ってくれる気がする。
そんな風に思ってました。試合前は。
試合前にROKUを使ったのは3日間。使い慣れたというには不十分な期間です。
試合当日もROKUを使ったわけですけどね。「乗っているようには見えないけど、しっかり乗っている」というのは、チビってる時には駄目だなと思いました。
「乗っているように見えて、実際に乗っている」「見るからに乗ってる!」ってのが安心感に繋がるわけですよ。
チョークを塗る→チョーク乗りを目でチェック→しっかり乗っているのを見て安心してキューが出せる
のが、見た目からして乗りが良いチョーク。対してROKUは
チョークを塗る→チョーク乗りを目でチェック→見た目にはあまり乗っているように見えないから不安→キュー出しがチビる
になってしまうっていう。
撞いてみれば充分乗っているってのは分かるんですよ。けど撞いた後のことなんて当たり前ですが撞く前には分からん。撞く前の安心感がほしい。
その点はROKUの欠点かなぁと思いましたね。まぁ、見た目からして乗りの良いチョークは汚れやすいわけですから、ほんとこればかりは一長一短でどうしようもないですね。。。
サブキューにはHIRANOを使っており、HIRANOはチョーク乗りが悪いと書きましたけども、サブキューを使っている時のマイチョークはマスターなんですよ。緑色のマスター。
チョーク乗りの悪いタップにマスターという普通のチョーク。サブキューは平場でしか使わないので、平場だとそれで充分なのです。
ってか、一人練習だったりすると、チョーク乗りの悪いタップにマスターを使って、それでいて1ラックに1〜2回しかチョーク塗りませんからね、、、、でもそれで充分。ミスキューはしない。際どい撞点も普通に撞けちゃう。
平場でも相撞きとなってくるとプレッシャーの度合いが増すので、比較的高頻度でチョークを塗ります。
練習だろうが相撞きだろうが試合だろうが、私は「そろそろチョークを塗った方が良いかな?」「この球はチョークを塗っておいた方が良さそうだな」という思いが湧いてきた時に塗るんですけど、練習時にはほとんどその気持ちが湧いてきません。たぶんその時の直感が最適なんだと思うんです。実際にミスキューはしていないんだから。
プレッシャーの度合いが増していくと「塗った方が良さそう」という気持ちが頻繁に湧いてくるので、自然とチョークを塗る頻度が増します。
そして、この間の試合の時はほぼ毎回塗ってましたww 載せた動画内でも確認出来る限り4/6で塗ってます。毎回塗るっていう人からしたら少ないってことになるかもしれませんが、私が2/3で塗るなんてのは滅多にないこと。
引き球の連続で取り切らなきゃいけなかった時などは、完全に100%塗っていた自覚がありました。
試合って言っても、絶好調だったら普段とあんまりチョークを塗る頻度は変わらないかもしれませんが、この間の試合の時はストロークに違和感があってキュー出しに不安があったために、ミスキューに関してはかなりナーバスになってました。
プレミアムチョークってのは、そういう時に「大丈夫、チョークがカバーしてくれる!!」っていう事前の安心感を与えてくれて正常なキュー出しを即すことと、もし実際にキュー出しがブレてしまっても多少はカバーしてくれること。そのためにあるんじゃないですかね。
そんなこんなで「高級チョークの値段は安心料」なんてtweetをしていおりました。
そうそう。安心料云々のツイートをしたのにはもう1つワケがありましてな。
グリップ力の高いチョークを使った時は、理論的にはより端っこの撞点を撞けるようになるわけですけども、使います?そんな端っこの撞点。
チョークの性能頼りな危なっかしい撞点、使うんですか??
私がグリップ力の高いチョークを使いたいと思うのは、調子の悪さやメンタルの弱さによりキュー出しがブレてしまった時にチョークに助けてもらいたいからです。技術的な粗を補ってほしいから。
メンタルも調子も万全っていう時に「このチョークなら、さらなる端の撞点が撞けるぞ!!」と、新たな手球コントロールを開発しようだなんて思わんのです。
そういう意味で、調子やメンタルがピヨピヨの時くらいしかグリップ力の高いチョークの必要性を感じない、高級チョークを使いたいのはピヨってる時。だから安心料云々のツイートをしたのでありました。
他の皆様は、チョークのグリップ力が上がったことで、別種の球を撞くようになったの?ってのが気になるところ。
もう1つ気になるのは、「今までと同じように撞いても手球のアクションが変わる」と言ったようなROKUの評価を見かけたんです。
さっぱりです。さっぱりだよ。鈍感な私には、そんなことは全く感じられません。
同じ撞点を同じキュースピードで同じキュー出しで撞いても、チョークの差で手球のアクションが変わる?
チョークの差で超僅かながら手球とタップの接触時間が変わり、手球の回転が変わる。。。。ってのはある話なのかもしれませんけど、私にはそんなの感じられませーーーん。
皆様は感じ取ってます??
以上、ROKUを購入したことで色々と考えていたチョークのことでした。
ROKUを買ってから約2週間。正直まだ良く分かってません。特に悪いとは思っていませんが、かといって特に良いとも思っていない。旧カムイチョークを使った時のような衝撃は無いです。
ただ、旧カムイがコッテリ味のパンチの効いた料理だとしたら、ROKUはアッサリお上品に出汁を取ったA級グルメみたいなもんじゃないかと思っているので、長く使っているうちに良さが分かってくるんじゃないかなー?と思っております。
なんせまだ2週間。今後も気付いたことがあればネタにしようかと思います。
そうそう。ROKUの不思議な点はといえば、なかなか落ちないんです。あまりタップに乗っているようには見えないのだけれど、何度も撞いても中々落ちない。塗らなくても状態が変わらないっていう。
チョークの粒子とタップの繊維との絡みが良いとか、なんかそういうのがあるんでしょうかね?全然分からないや。
あと、塗り心地の硬さ、必要以上に乗らないことなどが関係していると思うんですが、チョークが全く減りません。まだ2週間とはいえ2週間は使っているわけだし、サンビリで6時間ずっと使っていたりもしたんですが、全然減ってません。全然削れていません。表面にうっすら跡がついているってくらい。
普通のチョークより大きいってのに全く減らない。使い切るまでにどんだけかかるんだ?って感じです。
お値段少々高いですが、使用可能期間を考えると、案外コスパが良いかもしれません。
チョーク繋がりで少々話変わります。
「これは!!」って思った旧カムイチョークも汚れの観点から常用はせず、結局ハウスチョークを使う毎日だった私が、1年ほど前からはマイチョークを使っております。
きっかけはと言えば、モーリタップの毛利さんのコラムで、異なったチョークの粒子が入り込むとタップの繊維に悪いというような記述を見かけたからです。
そうとなれば、毎回同じチョークを使うことに意味がありそうだなーと。
「ハウスチョークよりも性能が良いから」という理由ではなく「毎回同じチョークを使うため」という理由で、今はマイチョークを使っております。
まぁ1年くらい続けてみて、毎回同じチョークを使うことの良さってのは、特に実感はないです(笑)
折角マイチョークを使う癖がついてきたから続けていきはしますが、今は「毎回同じチョークを」ってのはあんまり気にしていません。
メインキュー用にはちょっと前まではプレデターかOBを。今はROKUかOBです。
ROKUを買うまでは主にプレデターを使ってたんですけど、プレデターチョークの使用を遠慮してほしいっていう店がありましてね(旧カムイも当然禁止。プレデターチョークも大概掃除がしづらいらしい)
お店とはお互い様の関係でやっていきたいので、やめてほしいと言われればやめるわけでして、代わりにOBを使っています。
まぁ、市販されている全てのチョークで掃除のしやすさをチェックしたわけでもないでしょうから、プレデターチョークが他のチョークに比べて特別落ちづらいってわけじゃないと思います。最近のチョークは全部落ちづらいってことだ。
というわけで、たぶんOBも駄目だと思うんですけどねw
そんなこと言われたらそれこそマスターとかしか使えなくなっちゃうんで、今んとこ名指しで禁止されているのが旧カムイとプレデターだけなので、そこだけを避ける作戦です。
本当にそのうち「ハウスチョーク以外は使わないでください」とか言われるようになっちゃったりして。