鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

「当たる」とは

2本立て



1本目



さすがに、こんだけ長い期間練習してもブレイクが良くなるどころか退化の一途ということは、自己流では限界がある。ちゃんと習うべきだ。


そう決意したのがいつ頃でしたっけかね。先月だったか先々月だったか。


色んな意見が聞きたいので、何名かのプロに習おうと思っているのだけれど、しょっぱなはやはりハードブレイクと言えばこの人!ってことで土方Pに習いたい。


昔あんだけ何度も相撞きしてもらっておきながら、なんで今更なんだろうと自問自答。きっと土方プロもそう思うに違いないので、今のうちから言い訳を考えている私です。


全日本選手権が終わった後くらいがちょうどいいタイミングだろうと画策。


大事な試合前なんかにブレイクを教わりに行って、プロのイメージを悪くさせてしまっては申し訳ない。全日本が終われば、こちらも気兼ねなく習いに行ける。。。


と思いきや、世界選手権やーーん!(更新日的にはもう終わっていますが)


ってことで、数少ない今月のレッスン日は私の都合がつかないし、どうやら年明けになりそうで、年が明けたらまた試合が始まっちゃうし思いの外時間がない。



(「面識あるんだったら、レッスン日じゃなくても(タダで)教えて貰ってくればいいじゃない」とか何人かに言われたんですけど、あなた方みたいな人が世の中を悪くするんですよ。。。)



とまぁそれはともかく、「プロに習おう」と決意すると同時に「プロに習うまでは、自己流でブレイクをイジるのはやめよう」と思ったんですけどね?


なんだかんだでイジくりまくり、先日も大胆に新しいことを試し始めてしまって「馬鹿につける薬はねーーぜ!!」って思っているワタクシ鈴木。


全くの新しいことを試しながら「今日は当たらん!」とか口にしてふと「新しいことやっといて『今日は当たらん』もなにもないな」とか「そもそも当たる当たらないってなんぞや」と考えました。


とりあえず調子の良し悪しという分かりやすい言葉を使うとして。


普段通りに撞けばそこそこのブレイクが出来るのに、普段通りに撞けないせいで結果が悪いとなったら「今日はブレイクの調子が悪い」ということになりますよね。


けども、そもそも普段通りに撞こうとしてないんだったら、当たるも八卦当たらぬも八卦なわけで運任せ。調子がいいも何もなく、ラッキーかどうかだけの話だ。




続きまして「当たる」「当たらない」について。


皆様も使いますよね?「ブレイクが当たった」とか「今日は当たらない」とか「今のは大当たり!」とか。


では「当たる」「当たらない」ってのは、具体的にはどういう状態を指すのでしょうか。



空振りした。ミスキューをした。



これは文字通りの「当たらない」ですけど、空振りやミスキューを「当たらなかった」とは言いませんよね?W



で、ハードブレイクでドカーンと撞けて、手球はビタッと良い位置にとめられて配置もバッチリ!!なんてのは文句なしの「当たったブレイク」でしょう。


逆に、撞点がズレまくって厚みもズレまくって、パワーはヘナチョコだし手球もグールグル、、、、みたいなのは、問答無用で「当たってないブレイク」でありましょう。


そういう極端な場合は分かりやすいのですが、その中間はどうなのか。


私がブログやツイッターを更新しようとする際に、しばしば悩みますのが「今日は当たりは良かったが、厚みが合わなかった」みたいな表現をしても良いのかどうかです。


「厚みが合ってないんだったら、それは『当たりが良かった』とは言わないだろう」と言われるんじゃないか?という思いがあるものですから。


私にとってブレイクの「当たり」とは、ある程度以上強く撞きに行った時にイメージ通りの力加減(スピード)を出せたかどうかです。



30kmで撞きに行ったら30km。35kmで撞きに行ったら35km。そのように、イメージ通りの加減で撞けたかどうかが当たったか当たらなかったか。


結果的に同じ30kmだったとしても、30kmを狙って30kmを出した時は「当たった」だし、35kmくらい出すつもりで30kmになったら「当たらなかった」になります。


で、あまりにも弱い狙いの場合。たとえばボウラードのブレイクなんかは20kmも出ていないと思いますが(そういや測ったことないなw)あぁいうのはイメージ通りの加減で撞けたとしても「当たった」とは思いません。


イメージ的には28km以上かなぁ。「当たった」っていう表現を使うのは。


また、撞点は真ん中付近を狙っている時だけですね(ほんのちょぃ上、ほんのちょぃ下は含む)


9ボールのブレイクでしばしば思い切り手球を引いてくるブレイクをすることがありますが、そういう時はいかにイメージ通りに撞けたとしても「当たった」とは言いません。撞点を下げてるから。


そういう意味で私の「当たった」は「芯を食った」とも言えるのかな。



というわけで、私の「当たった」の基準に厚みや手球位置、ブレイク後の結果などは含まれません。力加減オンリー。


なので、「当たりは良かったが厚みが合わなかった」とか「当たったのに蹴られてしまった」とか「あんだけ当たったのに結果は悪い」みたいな言い方をすることがある。「当たった」がパワーのことしか指していないから。



ほら。野球でもあれじゃないですか。「当たりは悪くなかったが、コースが悪かった」とか「当たりは良かったが、ファインプレーに阻まれた」とか「ホームラン制の当たりだったが、惜しくも切れた(ファールになった)」とか言うじゃないですか。


あの「当たった」はミート出来たかどうかですよね。私の「当たった」も同じです。



しかしまぁ、厚みやら手球コントロールやら結果も含めて「当たった」という表現をする人がいてもおかしくない。もしもそういう人達に対して私なりの「当たった」という表現を使うと曲解されたりツッコミ入れられたりしちゃうじゃーん。


と思ってツイッターで問いかけてみたところ、やはり結果も含めての「当たり」だとする人が多いですね。。。。



ふーむ。。。


ま、とりあえずこのブログを読む際はミートしたかどうかだけで「当たった」と言ってるもんだと思ってくださいな(^^;



そうそう。当たり関連の話で、昔っからモヤモヤさせられることがありましてですね。


30kmくらいで撞こうと思って30kmで撞けた時には何にも言ってこないのに、もうちょっと強く撞いて35kmとかで撞こうと思って35km出した時には「お。今のは当たったね」と言ってくる人ってのがしばしばいる。あたかもさっきまでの30km狙いでの30kmは当たっていなかったかのような言いよう。


私は苦笑いしながら「今のは当たったんじゃなくて、単に強く撞いただけなんだが」って思ってます。


ずーーーーっと35km狙いで撞いてて、ずーーっと30kmしか出てなかったのにある時35km出せたとなったら、それは確かに「今のは当たったね」で正しいです。


けど、さっきまでは30km狙いで30km出してて、たまたま今回35kmで撞こうと思って35kmを出した。


そういう場合は「今のは当たった」じゃなくて「今は強く撞いた」です。当たりだけなら、さっきからずっと当たってんだよって話でして。



言ってきた相手がブレイクに対しての知識がある人であれば「表現の仕方の違いかな」って思うんですが、基本的に「今のは当たったね」って言ってくる人はブレイクの知識がない人ですねん。


だから、抑えたブレイクを「不発のブレイク」だと思ってんだろうなーって。


抑えて撞いているのか、それとも不発だったのか。そんなのは見りゃ分かるってのはブレイク馬鹿だからなんでしょうかね。普通の人は分からないもの?






2本目



きっけー氏が「違和感があったら撞かない!」ってのを徹底しなきゃいけないって言ってまして。


ちょうど私も最近それを強化してたところだったので奇遇だなとw


ラクティスストロークをしている段階で「違和感がある」「入らない気がする」って思っているのに、そのまんま撞いちゃって外すことってありますでしょう。


ショットの成功率を上げる意味でも、違和感を覚えたら構え直すというのは大事ですし。


私が近頃構え直し強化をしている理由は、フォームの安定感を求めてです。


フォームに違和感があるのに撞いちゃう。それを繰り返すせいで、フォームに安定感がないんじゃないかと。


毎回ちゃんとフォームをきめてから撞けば、安定するんじゃないかと。



きっけー氏は、相手がいる時よりも一人練習の時の方が、より一層適当に撞いてしまいがちだそうです。「これでいいや」で撞いちゃうっていう。


一人練習の時はどうしても適当になっちゃうから、相撞きで矯正していこうとしている様子。



私も一人練習の時に「これでいいや」で撞いてしまいがちだってのは一緒です。


一方で、相手がいる時は相手がいる時で「構え直しを繰り返していると、撞くのが遅くなって相手に申し訳ない」という理由で違和感を抱えたまんま撞いてしまいがち。


理由は違えども、どっちでも適当に撞いてしまう。


一人練習中の「これでいいや」という気持ちは集中さえできれば消せるけど、相撞き中の「相手に申し訳ない」という気持ちは消せない気がするので、自由に時間をかけられる一人練習で矯正していこうとしています。きっけー氏との性格の差ですねw


昔CUE'Sかなんかで、大井Pがフォームに違和感を覚えたら絶対に撞かないとかなんとかインタビューで答えていた気がします。


どういう言い回しだったかうろ覚えなんですけど「『これで良いや』と思って撞くことはない」とか、そんな感じだったっけかな?


それよりもさらに前の話として、大井Pがまだ関東にいらっしゃった頃、所属店までチャレンジをしに行った時のこと。


瞬殺も瞬殺で始末されたわけですが、それはそれとして、途中大井Pがトイレに行かれましてな。


トイレで手を洗い、手を拭きはすれど、直後はまだ若干手が湿ってますよね。


大井P「乾くまで、ちょっと待っててくださーい」


手をこすり合わせたりして、手を乾かそうとする大井P。結構念入りな乾燥待ち。


私だったらね。撞いちゃいますわ。そのまんま。


ぐっちょり濡れてたらもちろん別ですけど、多少湿ってるくらいなら撞いちゃう。


大井Pは相手のレベルとか関係なしに、とにかく球撞きに妥協しないんだなーと思いながら見ておりましたよ。


え?もしかしてそんなん当たり前??