若干繋がっている3本立て
1本目
過去に長らく利目問題に悩まされて、あーでもないこーでもないとフォームをイジくっていた時のこと。
気づいたことが色々とありまして、まず1つは、私は左利き目でありますが、顔の傾け方によっては右利目のように見ることも可能であるということ。
極端な話、左目を瞑ってしまえば右目で見るしかなくなるわけで、右目だけで見ている時の見え方を基本として構えてしまえば、たぶん左利き目の人でも右利目のように構えられるはず。
左利き目だけど右利目のように「真っ直ぐ」を見ることも可能だし、左利き目でも窮屈になりがちではありますが真っ直ぐに見えるフォームにすることは可能だし。
これだけでも2通りあるわけですが、実際には2通りどころではなく、かなり多く「真っ直ぐに見える顔の向き」があると気付きました。
なので、その何種類かある顔の向きそれぞれで、厚みに向かって構えた時には「真っ直ぐ構えられている」と感じる。
そういう顔の向きとキューの向きを一致させられたとするとシックリ来ているように感じるわけです。構えた時点では。
しかし、いざ動き出してしまうと(ストロークを開始してみると)やはりそれぞれでイメージが違います。「真っ直ぐに見えている」は同じでも、実際には顔の向きが違うわけですから、静止画として見ている分には良くても、動画になると違和感を覚えてしまうわけです。
静止画としてすらシックリきていないパラッパラな状態の時よりかはマシですが、やはり静止画でもシックリ、動画でもシックリ来るのがベストであり、それは1通りしかないのです。
「動画でのシックリ」は後天的なものであり、ようは修練度の問題です。
いくつかパターンのある「静止画でのシックリ」から1つを選び出して練習をする。そうして修練度が高まるほどシックリ来るようになるというのは分かりやすい話です。
しかしながら、フォーム改造が趣味であった私。1つを選び出すということが長年出来なかったのであります。
「あっちがいいんじゃないか」「いや、やはりこっちの方が」とフォーム改造。
仮に「静止画のシックリ」が3パターンあるとして(実際はもうちょぃありますけど)最も修練度が高いフォームが80点だとしたら、2番目が60点、3番目が50点、みたいな。
2番目3番目のでも、なんとなくそこそこ球が撞けてしまう。2番目3番目のフォームだと分かっているなら良いんですけど、そこそこ撞けちゃうから「これが自分のフォームだ」と錯覚してしまうことがあるのです。
安定感という文字が存在しない私ですので、普段10回球を撞いたらそのうち5回は構えの時点で違和感がありまくりです。静止画としてのシックリすらない状態。どこ見てんのか分からん状態。20点とか30点とかのフォーム。それが確率50%でやってくる。全くシックリ来ない状態で騙し騙し球を撞くことになります。
20点30点のフォームで撞いていることが多いので、静止画としてはシックリ来ているっていう程度の2番目3番目の60点50点のフォームに構えられた時に「あ!シックリ来た!」って思ってしまう。「これが自分のフォームだ!」って思ってしまう。1番のフォームじゃないのに。
ベストなフォームで撞けているのなんて、20回に1回くらいかな。。。
そのベストなフォームで久しぶりに構えられたってのが、今日のネタを書くキッカケの1つ。
2本目
私が好きな音楽のジャンルは、ハードロック/ヘビーメタルの中でもとりわけ速いものです。
「速い」という分かりやすい凄さがあるバンドが好み。
テンポが速いのは基本的にメタルですが、テンポが速ければ演歌でもなんでも好きかもしれない(笑)
その昔、とある海外の有名なドラマーが「その高速ドラミングを可能にするために筋トレはするのか?」と聞かれ「しない」「日々ドラムを叩いていれば、自然と身体は出来上がる」と答えておりました。
「では自分も!」と、ろくに体作りをせずに高速ドラミングを志していたら体がぶっ壊れ、人種の違いというものを痛感させられた私の人生です。
ひとえにビリヤード好きな人といっても、その好みは人それぞれであるのと同様に、ドラムも好みがてんでバラバラです。
そもそもジャズやクラシック、ロックやメタルなどジャンルがあってその時点で好みが分かれますゆえ、せめてジャズならジャズ、ロックならロック愛好家同士で話し合えば良いのに、オールジャンルの愛好家が雁首揃えて討論するものですから、ただの喧嘩になります。
優れたドラマーの話をしていたはずなのに、ジャンルの否定で話が進みますからね。
んで、メタル否定派がメタルドラマーを揶揄して「スポーツドラミングだ」と言うことがある。「アスリートであってドラマーではない」みたいに言われることもある。
スポーツだとかアスリートだとかが、馬鹿にするための言葉として使われるわけであります。
以下、ビリヤードはスポーツなのかっていう話に進んでいたんですが、毒しか出てこなかったので割愛w
「ビリヤードはスポーツか」に関して賛否問わず討論するのが大好きな方々いらっしゃいますけど、リアクションいりません。
とりあえず「スポーツ」が馬鹿にするための言葉として使われることもあるだぞってことで。
3本目
試合前に1ラック練習、10ショット練習が行われることがあるわけですが、全部ブレイクする人はいるのかどうか。これが昔からの疑問ですw
私なんかからすると「10ショットなんて、何の練習にもならねぇ!」って思っちゃうわけです。スイッチが入るまでに3時間も4時間もかかるとか言っている馬鹿ちんですからね。
プロの試合を見ておりますと、10ショット練習はウォームアップのための練習ではなく、最終チェックをしたりコンディションを確認するための練習なんだなってのが良く分かります。
レール際の球を強めに撞いてポケットの受けをチェックしたり、バンクショットを撞いてみたりする選手を多く見かける。
(空クッションを撞いてみた場合も「1ショット」に含まれるんですか?そういや、バンキングの練習をしている人は見たことないな。しちゃいけない?)
で、ブレイクの練習もほぼ確実にしてますね。
10ボールは特に最終チェックやコンディションチェックの意味合いもこめてブレイクの練習が大事なんじゃないでしょうか。5/10くらいでブレイクをしているプロは見たことがあります。
10/10はさすがにいないかな?w
さて。これはつい先日のこと、渋谷CUEに練習しに行きましたら、なんと誰もいない。
2フロアある球屋で、その時はスタッフも別フロアにしかいなかったもんだから、そのフロアには私しかいなかったのです。
「これは絶好のブレイク練習環境!!」と、プレイキューを組み立てすらせず「誰か次のお客さんが来るまで」ということで、ひたすらにブレイク練習をしました。
結局、次に人が来るまで(というかプロが来たw)約1時間20分の間、ずーーっとブレイクの練習をしていたのであります。
心拍数は上がり、呼吸乱れまくり。
「これは軽いジョギングくらいの効果あるわ」「今自分はスポーツしてる」って思ったところから、今日の一連のネタに繋がったわけです(笑)
昔からしばしば申しておりましたが、「体を温める」という意味では、ブレイクが最も効果的だと思います。短時間で温まります。
今回もう1つ感じたのが「体がほぐれる」ってこと。
次の人が来たのでブレイクだけの練習は終了し、プレイキューを組み立てて普通の練習を開始したのですが、ブレイク練習のおかげで体は温まっているしほぐれているしで、おかげフォームがシックリきたのです。
ひっさしぶりにベストなフォームで構えられた。
私のフォームは本当に窮屈で「歳を取ってから構えられるんだろうか?」って昔から危惧していたんですが、既に構えるのが難しくなっているらしい。
毎日のように球を撞いていれば、球を撞く中でほぐれるのでしょうが、飛び飛びとなるとやっぱりもっとしっかりストレッチをした方が良いんだろうなぁ。
日々ストレッチをするにはしてるんですけど、ビリヤード向きのストレッチは出来ていないらしい。今度トレーナーさんに聞いてみるかな、、、
久しぶりにベストなフォームで構えられた翌日にも球を撞きまして、前日のことですからまだフォームのイメージを覚えていたので構えようとするも「構えられん!」って思っていました。
硬い。体が硬い。
「体が硬いと意識してすら構えづらいってのに、無意識の時はそりゃ構えられないよなぁ」って思いました。
無意識の時。または意識しているけどフォームのイメージがボンヤリしている時。よもや「いたたたたっ!!」って体が悲鳴を上げる方向に構えなきゃいけないなんて思いもしませんからねぇ。
もっとしっかりストレッチをしろってことなのか。それとも体が硬くても構えられるようなフォームを再考しろってことなのか。
上体が高いフォームは、歳をとってからでも構えられそうですよねー。
そうそう。今回の私の話は「体が硬いと構えられん!」だったわけですが、この間きっけー氏は逆のことを言っていました。
アドレスをする際、体がカチッととまるところまで折り曲げて行って構えるそうですが、しばらく球を撞いていて体がほぐれてくると、体が柔らかすぎてちょうど良いところを通り過ぎてしまうんだとか。
人それぞれのフォーム事情がありますなぁ。