鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

文武両道とか

海外のヘビメタバンドを見ていると「何刀流だよ!」っていう人がいっぱいいる。


とんでもないドラマーが別バンドではギターを弾いていたり、有名なギタリストが昔はドラムを担当していたなんてことも。


知り得る限りで一番おかしいって思っている人は、初めて知った時にはベースボーカルをしていて、次に知った時は別バンドでギターを弾いていて、さらに前々から「あのバンドのドラマーやばいなぁ」と思っていた人が実は同じ人だった、みたいな。一人で全部担当出来るじゃん!


ヘビメタは芸術というより運動会っていうべきジャンルですけど、それでも一応は音楽という芸術科目なわけで。


芸術って、コンクールにでも出ると順位を競いますが、基本的には勝ち負けがあるもんじゃないですよね。プロだったら商業的に成功すれば良いわけで、もちろん技術は必要不可欠ですが、技術が高ければ高いほど売れるってもんでもない。曲に全ての技術をつぎ込む必要はない。


そうなると、複数の草鞋を履く事が許されるのかな、なんて。


一方で、いつぞやとあるスポーツ番組を見ていた時には「二足の草鞋は無理だよな」って思わされました。


とにもかくにも競技力が物をいうスポーツ。トップレベルで二足の草鞋ってのは無理でしょう。生活の全てを1つのことに賭けているからこそトップになれるのであって、複数に手を出してトップになるのは無理。


スポーツのトップレベルの話を聞いていると、文武両道は無理だなって話になるわけです。そんなに甘いもんじゃない。


けども、たとえば空手と柔道の両方で世界一になる事は出来なくても、両方の有段者になることは出来る。身近にも何名かおります。


その程度のレベルならば両立が出来る。「その程度のレベル」って言ったって、凄いわけじゃないですか。


非常にくだらないことなんですけど、いつぞや「球は上手いけど球だけって人と、球はそこそこだけど他にも色々特技があるって人と、どちらを凄いと思えるか」って話が出たのです。


その時はね、それぞれに具体的な人物名が挙がっていたから答えを出すのは簡単だったのですよw


球は上手いけどフリーター。球はそこそこだけど、他にも趣味があり、しっかり働いている妻子持ち。


その比較だったら、どう考えても後者なわけです(笑)


けども、漠然と狭く深くと広く浅くとの問いかけをされても、、、、ねぇ?


空手と柔道の例なんぞ出しましたが、どちらかで日本一!ってなったら、そりゃぁもちろん凄いです。


両方黒帯ってのも凄いです。


けど、両方色帯ってなると「どっちかに絞れば?」ってなる。


けどけど、柔道と空手だけではなく、ジャンル絞らずありとあらゆる全ての競技において、何をやらせても人並み以上にこなせるとなったら、それはそれで凄い。


狭さ広さ深さ浅さの度合いによりますので、なんとも言えんのです。



で、ここからは愚痴というか毒というかなんですけど。。。


私なんぞは完全に広く浅くタイプです。


一本の太い芯を通さない人生を反省しつつも、色んな事がやりたくて仕方がない。


色んな事に手を出しはしますが、個々の趣味には当然思い入れがあります。続けて行きたいし、楽しみたいし。軽視しているわけじゃない。


何をやってもトップにはなれない志向ですが、適材適所、こういうなんでも屋みたいな人間も役に立てるところがあるもので、重宝がってもらっております。上司に感謝だ。


人に認めて貰ってやっと自分でも自分の価値ってのを多少認められるようになりましたが、自分では自分の広く浅くな付き合い方を好ましく思ってないのです。好ましく思っていないけれどやめられん。


周りからは「多趣味」と高評価をいただくことがあれば「筋が通っていない」「落ち着きがない」「熱しやすく冷めやすい」などと低評価をいただくこともある。


「熱しやすく冷めやすい」だけは違うと思いますけどね。私は「熱しやすく冷めにくい」のでw


高評価をいただくことの方が多いんですけど、自分としては低評価なのであります。


ただ「あぁいう人よりはマシだな」と思うことがあります。どういう人かといえば「狭く浅く」な人です。



以前に球屋でこんなことを言われた事がありました。「他にも楽しみがあるんだから譲ってよw」と。


要するに、私には他にも趣味があるんだから、ビリヤードで楽しまなくたっていい。今回は譲れ。そういう主張です。



知らんがな



って話ですよ。なんで球撞きを楽しもうと思って球屋に行って、球撞きの楽しみを奪われなきゃいかんのじゃ。


完全にそれを言ってきた人物の個人バッシングですが、とても球撞きを愛しているとは思えない。私より球歴はグッと長いですが、私よりずっと下手。全然球撞きしてないんだから当たり前。


ただ球屋に居座ってダベったり茶々入れたりしてるだけ。いつぞや書いた、球屋を他のお店と勘違いしている典型的な人。


けども、球屋にしか居場所がないのは事実。だって、見地を広げようとする努力してないんですもの。ビリヤードに全力を注いでいるわけじゃない。他の何かに力を注いでいるわけでもない。何もしていない。


ただのモノグサなのに、「居場所はここにしかない」だなんて悲劇のヒーローぶる。面倒くさい。


「一生ビリヤードと付き合っていく」「私の居場所はここだ!」って決めて、とにかく腕を磨くですとか、業界の発展に努めるですとか、店の経営に全力を注ぐですとか、道具の開発に勤しむですとか。


そういう狭く深くの付き合い方は、それがその人なりの生き方で筋が通ってますけどね。


狭く浅くってのは、なんとかならないもんですかね?


狭い!浅い!なのに「ビリヤードしかない!」とか言う。


そんなこと言うんだったら、もっとしっかりビリヤードやれやって言いたい。ってか言った。


ここ何年か、そんな感じの、ビリヤードしかないのにビリヤードすらまともにやっていないような人達にグダグダ言われまくったのが、モチベーション低下の原因の1つだったりします。


地位(居場所)を奪われるってのは確かに怖いし嫌なことですけどね。


だったら、地位を守るためにもっと努力しようよ。他人を蹴落としてないで、自分を高めてください。