鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

振り遅れはあるのか

 

2023文字

 

1本目

 

あくまでも私の話ですが、私がストロークをするにあたって意識していることをザックリ表すと

 

  • 真っ直ぐ振る!(調子が最悪な時)
  • タイミング!!(調子が普通な時)
  • 撞点!!(調子が良い時)

 

こうです。実際にはもっと細かい具体的なことを意識しておりますけども。

 

ストロークがグチャグチャになっている調子最悪な時は、真っ直ぐ振ることしか意識できません。無意識だとグニャグニャなストロークだし、意識してもグニャグニャ。他のことを意識していられる状態ではございません。

 

アベレージ程度に撞けている時は「タイミング!」と考えています。タイミングさえきっちり合わせることが出来たら、真っ直ぐの方は無意識にできる。「タイミングがあえば、厚みも合う」という状態です。

 

さらに調子が良くなりますと、真っ直ぐさもタイミングも無意識にできる。「あとは撞点だ!」っていう状態です。

 

タイミングを意識している状態なことが最も多く、ブログでもしょっちゅう「タイミング命!」とかなんとか言っている私です。



さて。オリンピックでゴルフを見ておりましたら、解説者が選手のショットを見て「少し振り遅れましたが、、、、(結果を見守る)」というコメントをしているシーンが何度かありました。

 

それを見ていて私は「私が知らないだけかもしれないけど、ビリヤードの試合の解説で振り遅れについて言及している場面を見たことがないなー」と思ったのです。

 

アマチュアならもちろん、世界のトッププロであっても振り遅れることはあるはずですが、その点について触れられている場面を見たことがない。

 

今まで気にしたことがありませんでしたけど、なんでなんだろうか?

 

とキッケー氏に話してみたら、「振り遅れという概念がないんじゃない」と言うキッケー氏。

 

解説者のことを馬鹿にしているのかと思ったら、そういうわけではなかったようです。

 

ゴルフも嗜むきっけー氏。ゴルフプレイヤーの中には「止まっている球を打つのだから、振り遅れなんてものは無い」と考える人がいるのだそう。野球であったりテニスであったりなど、動くボールを打つ競技ならば「振り遅れ」があるが、止まっているボールを打つゴルフに振り遅れなんてものは無いのだと。

 

ゴルフにそういう考えの人がいるのだから、同じく止まったボールを撞くビリヤードにも「振り遅れなんてものは存在しない」と考える人はいそうだとキッケー氏は考えたようです。

 

そう言われてみると、何人かのビリヤードプレイヤーが「ショットタイミングなんてものは存在しない」と言っているのを聞いたことがあります。もしかして「振り遅れなんてものはない」と同じ派閥なのだろうか。

 

困ったことに、「ショットタイミングなんてものは存在しない」という主張を見かけたのが全部ネット上なんですよね。だから彼らの持論の詳細を問うのが難しい。球屋での出来事であれば尋ねればいいだけですが、ネット上だと尋ねても意思疎通が難しいですからね。。。

 

私はゴルフにもビリヤードにもタイミングはあるし振り遅れもあると考えているのですが、「無い」とする人もいる様子。

 

恐らくは私と彼らとで「タイミング」「振り遅れ」の言葉の定義が異なっているんだと思うんです。別のことを頭に浮かべている。けど、詳細を詰めるにはやっぱり面と向かって球談義しないといけない。

 

今日のネタを読んで「タイミングや振り遅れはあるよ!」って思った人も「ないよ!」って思った人もいるんでしょうけど、あると思った人がイメージしているものが私と同じだとは限らないし、ないと思った人のイメージが私と異なるとも限らないんですよね。

 

同じ用語で全く別のイメージをしていることがしょっちゅうある。「同じ言葉を使っているのであれば、相手も同じものをイメージしている」と思い込んでいると痛い目にあうことがある。

 

ですのでね。繰り返しますけども、面と向かって球談義する機会がほしいなぁ。話の擦り合わせをしたい。



 

2本目

 

「ボーニングボーニングと言うのやめてほしい」「ボーニングはロートルである」「(若手プロの名前をあげつつ)彼らの方が上」と言っている人がいました。

 

当然のように批判の声も上がっていたわけですが、私はその人の気持ちが少し分かりました。「私にとってのレイズみたいなもんだろうな」と思ったからです。

 

私とレイズは約30歳離れています。私がビリヤードを始めた頃にはもう全盛期は過ぎていた。私とは世代が異なるプレイヤーです。

 

ところが、私の周りのオジサマプレイヤー達は口を揃えてレイズレイズレイズレイズと言う。正直「私は世代じゃない」「しつこい」と思う気持ちがありましたw

 

今回ボーニングをロートル呼ばわりしていた人も似たような気持ちだったんじゃないかな。

 

ビリヤード熱が最も高かった時期に活躍していたプロを何年経っても推したくなる気持ちは分かるし。世代の違う選手の名前をしつこくしつこく聞かされて辟易する気持ちも分かる。どっちも分かるw