1本目
私の球歴も20年になりました。
20年前というと結構昔ですが、とはいえ私が球を始めた時には既にハイテクシャフトは存在していて、私も球歴半年の時からはずっとハイテクシャフトを使っています。ノーマルシャフトのあれこれは全くと言っていいほど知りません。
ノーマルとハイテクの違いとして良く聞かされるのが「切り返し」です。
ノーマルシャフトでは切り返しが難しく、切り返しをあっさり決めるフィリピンプレイヤーが畏怖と羨望の眼差しで見られていたなんていう話を度々耳にしました。
ハイテクが当たり前になった今となっては、初級者でも切り返しを簡単に決める。むしろ、バタバタを選択する人の方が少ないんじゃないかというくらい。
ハイテク時代になってから捻りでごまかす人が増えたのでしょうね。切り返しは先球が入りさえすれば手球は捻りでなんとなくは出る。コツを掴めば、しっかり撞かなくても入るし、なんとなく出る。出せた気持ちになれる。
バタバタはしっかり撞かなきゃいけない。入れの難易度も高いし、上下の撞点をしっかり撞き分けられないとドソッポに出てしまう。
ハイテクシャフトでは切り返しの方が雰囲気を出しやすいのでしょう。
私自身、実戦でまともに使えるようになったのは切り返しが先だったと思います。
- バタバタという発想を得る
- 切り返しの発想を得る
- 切り返しの方が先に実用レベルになる
- バタバタもある程度できるようになる
こういう順番だったはず。発想を得たのはバタバタの方が先だったけど、実戦で使えるようになったのは切り返しが先。
で、ですね。この間I氏と撞いた時に出し方の質問を受けて笑ってしまったのが、I氏にはバタバタという発想すらなかったらしいw
普通でしたら「切り返すかバタバタか」という選択に迫られる場面。そんな局面にてI氏にはそもそもバタバタの選択肢がなく、切り返しの一択らしい。
バタバタの発想がなかったと言っても、「今まで考えたこともなかった」「知らなかった」のではなくて、「使わなすぎて、頭からバタバタという取り方の存在が消えていた」という状態である様子。
I氏は、とことん得意な方ばかりを選択して不得意な方を全く練習しないという癖がある。
切り返しの方が得意だからと切り返しばかりを選択した挙げ句に、バタバタという発想が頭から消え去ってしまったんでしょうね。
I氏ネタとして書きましたけど、ハイテク世代の初級者にはもしかしたらありがちな話なのかもしれない。
2本目
私がI氏くらいの腕前だった頃を思い返すと、私も切り返しばっかりしていたような覚えがあります。バタバタをしっかり練習するようになったのはAになってからだった気がする。
そう考えると、B級のI氏がバタバタという選択肢を脳内から削除してしまっていることを私は笑えないかもしれない。
ただ、そう考えるのを難しくさせているのが、球歴や実年齢です。
私がI氏くらいの腕前だったのは球歴2年くらいの時。年齢で言えば20歳くらい。
球の実力は当時の私と同じくらいとはいえ、I氏は球歴20年以上のアラフォーです。
- 球歴2年、20歳のB級
- 球歴20年、アラフォーB級
腕前が同じくらいとはいえ、この2者が同じような過ちを犯していると「後者はなんとかせーよ」って思ってしまいません??(;´∀`)
まぁ、歴と腕前は関係がないですし、実年齢が上がったってビリヤードの知識が増えるわけじゃありませんから関係ないんですけども、でもついつい「良い大人なんだから」「長く撞いてきてるんだから」って思ってしまう^^;