鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

自分のための人当たりの良さ

 

1本目

 

何年も前のこと。ガムテープで補修されたレクサスを見たキッケー氏が「修理するだけの金がないんだったら、高級車になんて乗るべきではない」と言っていたのをよく覚えています。その通りだなと思いました。

 

私自身、やらかし経験があります。30歳になった時に高級腕時計を買いました。そこそこの出費ですが、その1回であれば思い切って出せる額。

 

しかしですね。維持に金かかりすぎw オーバーホールする度にちょっとした時計が買えるくらいの額が飛んでいく。痛い出費です。「維持費までイメージできていなかった」「買ってそれで終わりではない」「分不相応な物は手にするもんじゃないなぁ」なんて思っています。

 

腕時計なんてのはまだ可愛い方で、これは他人事ですけども、マイホーム購入でそれをやってしまった人達を何人も見てきております。

 

「自分は、世間一般の人よりも金持ちである!」という自負のある人達が、高級住宅地にお高い家やマンションを購入。しかし、維持にかかる金にまでは頭が回っていなかったようで、年々懐事情に余裕がなくなってカリカカリカリ。しかしプライドが邪魔して手放すこともできないっていう。中途半端な金持ちが一番駄目。



ビリヤードってどうなんでしょう。

 

店舗経営に関しては1ネタありますけども、それはアウト寄りのアウトな話なのでおいといて、、、

 

1アマチュアにとって「分不相応だった!」って思うような出費って、何かありますかね??

 

私はそもそもそこまで高い道具を持っていないので「維持に金がかかる!」って思ったことがないですけど、お高いキューだと維持費も高いもんなんですかね?全然知らんぞ。




2本目

 

1本目からの関連で、ビリヤードと直接の関係はないがビリヤードプレイヤーにも当てはまるであろう人生訓ネタを1つ。

 

人間性なんてものは弱者の処世術であり、強者には必ずしも必要なものではない」みたいな主張を近年しております私。今のところ考えは変わっていません。

 

人に媚びを売る必要はなく自力で道を切り開けるし、敵が増えても問題にならない力があるし、人からどう思われても気にしない。そんな人だったら、「恨みを買って刺される」というほどにまで酷くなければ人間性なんてさして必要がないんじゃないかと思います。

 

その一方で「死ぬまで強者でいられるかな?」とも思います。

 

例は色々浮かぶんですけど、今回は「金の切れ目が縁の切れ目」になってしまった人の話をば。

 

 その人は性格に相当の難がありました。しかし、人を黙らせられるだけの経済力があった。

 

人と喧嘩になり「お前には何があると言うんだ!」と問われた時に「金w」と断言していました。自身の性格の悪さはある程度自覚していたようですが、「金の力で、性格の悪さくらい許容させることができる」と思っていたんでしょうね。

 

しかし、仕事を引退したら金がなくなった様子。他人を黙らせることができるだけの資金力もない「ただの性格が悪い老人」になってしまった。なのに一度「俺には金があるんだから、性格の悪さなんて問題にならない」なんていう主張をしてしまったもんだから、引っ込められない。金なんてないのに金持ちアピールを続け、性格も改めることができないまま、誰からも理解されず亡くなりました。

 

私もその人が「実はカツカツだったらしい」と漏れ聞いたのは亡くなった後のこと。



今回は特定の1人を頭に浮かべてますけど、日頃御老体と接する機会が多い私。そういう老人、たくさん見るんですよ^^;

 

現役バリバリで働いていた時はオラオラできていたけど、引退して力を失ってからも言動を改めることができない。かつては強者だったけれど今は弱者。なのに弱者の処世術である「人間性」を持ち合わせていない。誰からも見放されてしまって孤独になる。

 

今現在の中高年にも、将来的にそうなってしまいそうな人がチラホラ(^_^;)

 

今は良くても、将来的にどうなるか分かりませんからね。死ぬまで強者で居続けられるような図抜けたツワモノでない限りは、やっぱり「人当たりの良さ」ってのは大事だと思うのです。自分のためにね。