鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

何が起こるか分からない?



1本目

 

「人は見かけによらない」と「人を見る目がない」も紙一重だという話を以前にしたと思います。

 

「何が起こるか分からない」という発言も同じだと思わされることがありました。

 

とある下級者と撞いていた時のこと。相手が構えている時に私は「そんな簡単に構えちゃっていいのかな。スクラッチ危ないぞ」と思いながら見ていたのですが、案の定スクラッチ

 

そうしたら相手はしばらく呆然とした後、「何が起こるか分かったもんじゃないですね」と発言。いやいや、共感を求められても困ります。予想通りだよ。

 

その人のビリヤード脳では処理出来なかったのかもしれませんが、少なくともA級であれば全員が「スクラッチが危ない配置」と事前に判断できる配置。そんな配置に対して「何が起こるか分かったもんじゃない」なんて言われても。と思っていました。

 

誰も予想もできないようなことが起こることがあるというのは事実ですが、いくらでも予想出来ることを予想出来ない人がいるというのも事実。

 

「人は見かけによらない」「何が起こるか分からない」という発言に共感出来るかどうかもケースバイケースであります。



2本目

 

「一見客への当たりがキツイ店」ってのがあります。常連になれば居心地がいいのだけれど、一見である間は物凄く冷遇されるっていう。店全体がコミュ障ってことですね(;^ω^)

 

そういう店もありますが、希少であるとも思います(少なくとも私の活動域では)

 

どちらかというと「一見客は丁重に扱う」という店の方が多い。お客様として扱う。

 

ですので、初めて行った店に居心地の良さを感じるのは当たり前だと思っています。某SA様の「お客様として扱われている間が一番居心地がいい」という言葉の通りです。

 

お店の本当の評価ってのは、常連と言えるほどにまで通って初めて下せるものだと思う。

 

1回2回行った程度でも、「内装の雰囲気の良さ」とか「飲食メニューの美味しさ」とか「コンディションの良さ」とかは評価できますけどね。店員や常連達の人柄など、全体的な雰囲気は何度も通わないと評価しようがない。

 

だというのに、たった1回2回で評価しちゃっている人達をよく見かけて、私はモヤっとしています。



3本目

 

 

JPAにはスポーツマンシップ賞というものがあります。「あの人はスポーツマンシップに溢れている」と感じる人に投票をして決める。

 

ツイートに書いた人はもしかしたらスポーツマンシップ賞を狙っていたのかもしれません。が、裏の姿を隠すのが下手すぎて、誰も投票していませんでしたw



昨日も書いた通りの疑問ですが、競技中だけマナーが良ければ良いのかどうなのか。

 

あまりにも酷い素の人間性を知ってしまっていると、競技中にどんだけマナー良くされても高評価をするのはやはり難しいですね、、、

 

  • 相撞きならばいくらでもするが、ビリヤードを離れては付き合いたくない人
  • 飲みに行ったり遊びに行ったりするのは良いが、一緒にビリヤードはしたくない人

 

両タイプいます。競技中はマナーが良いが、競技を離れたら酷いって人はいる。普段は普通だが、キューを握ると人が変わったかのようにマナーが悪くなる人ってのもいる。

 

どちらか一方が良くてももう一方が悪いと、高い評価をするのは難しいですね、、、



 

これは結構なあるある話だと思います。

 

SAやプロの中にも試合中のマナーが悪いとして評判が悪い人はたくさんいる。けど、そういう人達と実際に私が対戦した時、マナーの悪さを全然感じなかったりする。でもやっぱり上級者からの評判は悪いし、上級者同士での対戦を見ていると「確かにマナー悪いな、、、」と感じる。

 

私なんかが相手だと実力差がありすぎて余裕があるから、熱くならないんでしょう。余裕で撞けるし、余裕で勝てる。熱くなってないから、変な振る舞いもしない。自分をコントロールできている。

 

一方でギリギリの熱い戦いになってくると自制ができなくなってくる。特に負けたりすると。素のマナーの悪さが出てきてしまう。そういうことなんでしょうね。

 

私と同じくらいのレベルのプレイヤーでもいます。私と対戦している時はめちゃくちゃマナーが悪いのに、下級者を相手にしている時は凄く紳士。おかげで下級者からは「あの人はいい人!」なんて言われていて、私がモヤモヤするっていうw

 

ビリヤードあるあるでもあるし、世間一般あるあるでもあるんじゃないでしょうか。「敵としてみなしておらず、余裕があるから紳士であるかのように振る舞える」っていうの。



来日してチャレマをする海外のプロ達は当然物凄く上手いですよね。私なんかを相手にした時は余裕も余裕です。どのプロも笑顔で気さくで人柄のいい人に見える。しかし、キツいチャレンジャーが現れた時にはマナーが悪くなるような人もいる。

 

人の本性って、余裕がなくなった時に如実に現れますよね。

 

余裕がある時の姿だけを見て評価をするのは時期尚早かなーという気がします。

 

ま、そんなこと言ったら、低評価をするも高評価をするもよっぽど頻繁に顔を合わせているような人しか評価できないわけですから、「そもそも他人のことを評価しようとなんぞするな」という話になってしまう気もしますね。

 

海外選手の評価なんてのは「自分が見ている時の姿だけを評価するのでいい」と割り切って、エンタメ感覚で考えるので良いのかもしれません。「あくまでも話の種としての評価であり、正当な評価ではないかもしれない」という自覚を持った上で、ね。