鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

穂高岳

流れてきたYouTube動画を見てショックを受けました。応援しているとあるプロスポーツ選手がルールを無視した行動を取っているということを知ってしまったからです。

 

ビリヤードで言えば「10ボールのラックを組む時、ブレイクインしやすいようにルールを破った組み方をしているんだけど、誰からも指摘されないから毎回それで組んでいる」みたいなもんです。

 

かつ、それを堂々と取材カメラの前で話してしまう。「相手やレフリーから指摘が入らない限りは、続けても問題ない」と、さも当たり前のことであるかのように堂々と言い放っていました。悪いことをしているという意識が全くないらしい。

 

別の選手が過去に「いかにレフリーの目を欺くかも、選手の技量の内」と言っていました。その時は、その選手が私の応援している選手ではなかったので「こいつはそういう奴」としか思っていませんでしたが、応援している選手が同様だと分かるとショックですね。。。

 

私はよく「ルールにあるかないかでしか善悪を判断出来ない人」についてのネタを書いていますが、今回話に出したプロスポーツ選手たちは「たとえルールであろうとも、肝心なのは相手やレフリーにバレるかどうか、指摘を受けるかどうかである」と考えているってことですよね。度々話に出している「罰則のないルールになんて従うわけがない」と言っていたビリヤードプレイヤーの話と同じでありましょう。



そんな出来事から私お得意の連想モードに入りました。全部書くと長すぎるので、大部分は割愛。1点だけ。

 

私は「スポーツ選手たるもの、ルールには従うべきである」という思いが強いです。スポーツマンシップの基本中の基本ですからね。

 

特にメジャーなプロスポーツ選手ともなれば「夢を売る仕事」「子どもたちの規範となるべき立場」という視点が入ってきます。

 

「いかに上手く人の目を欺き、ルールを破り、有利な立場に立つか」なんてのは、子供に見せてはいけないことだ!!

 

って一瞬思ったんですけど、すぐに「いや、それこそがこの世の理なのだから、ある意味で良いお手本なのか?」と思うに至る。

 

しっかりルールを守ってお行儀よくしている人が損をする世の中じゃないですか。行儀よく、それでいて結果も出せるなんてのは極一握りの超一流の人だけ。普通の一流(←変な表現ですがw)や二流三流の間では行儀の良さなんてのは損をするだけ。

 

「ルールを守って、行儀よく競技に接しましょう!」なんて子供に説くのは、その子供の将来のためにならないと言えてしまうかもしれません。

 

そう考えると「ルールなんてもんは、自分の損にならない範囲で要領良く破ってしまったほうが良い」という姿を見せたほうが「子供のため」なのかもしれない。

 

感覚的には否定したいんですけどね。「要領のいい人が得をする」という事実はいかんともしがたい。



まぁ、二流三流ならまだしも、四流五流それ以下となってくると

 

  • 行儀が悪い上に結果も出せていない
  • 結果は出せないが、行儀は良い

 

という二択になるので、こうなってくると後者の方がマシですけどね。

 

どれくらいのレベルまで上り詰められるかという、子供それぞれのポテンシャル次第でもあるのかな。。。