毒吐きブログである以上断りは要らないかもしれませんが、毒吐きます。
炎上しがちな「撞くテンポ」についてのネタです。ちゃんと警告しましたからね!
3本立てです。
1本目
先日、1人練習をしておりましたところ、Kプロがいらっしゃいました。
私はKプロとは面識がなく、お見かけしたことも数回しか無いんですけど、特徴のあるバリトンボイスなKプロ。Kプロが来店された時には私は背を向けて球を撞いていて姿は見ていないのに、声を聞いて「あれ?Kプロがいらっしゃった?」と気づくという。声の印象って大きいですよねぇ。
Kプロの後からも続々とプロの方々がいらっしゃり、何かと思ったらプロ同士の練習会だったらしい。
私はその時、こんなツイートをしようとしました(結局ツイートしてない)
「私は昼~夕方という変な時間に球を撞くことが多いせいか、常連さんたちはまだ集まっていないので『店内で私は1位2位を争う腕前!!』ってなことがよくある(ようするにA級以上が1人2人しかいない)
けど今は店内最弱!!周りがプロだらけ!!
『所詮あいつは最弱!』みたいな状態!」
ってなツイートをしようとしてしませんでした。「もしかしたら、プロ達は今練習会をしていることを知られたくないかもしれない」「下手に人が集まっちゃったら、練習もしづらいだろうしなー」と思って、ツイートを控えたのであります。
でも後から見たら、当のプロの方々が普通にツイートしてましたねww 余計な気遣いだった。
直ぐ近くのテーブルで練習会を始めるプロ達。私の方が先にいたからか、面識のあるKGプロが「お邪魔します」「気にせず撞いててください!」なんて声をかけてくださったんですが、そう言われた私の気持ちはといえば「それはこっちのセリフ!」「プロ達の邪魔をしたら申し訳ない!!」でした(;´∀`)
全日本選手権を控えたプロ達の練習と、私のどうでも良い練習とじゃ、重要度が全然違うわ。。。
プロ達がいらっしゃるまで、私はどうも集中しきれずボヤーーンとした練習をしてしまっていたのですが、プロ達が来てから一気にスイッチが入って練習に身が入り、質の高い練習が出来た。やっぱ「場の空気に引っ張られる」ってのはありますよねぇ。ありがたやありがたや。
時折プロ達の球をチラ見してたんですけど、「そうか。ランダムラックか」と思いました。
最近全くプロの試合を見ていないし(生でも動画でも)要綱の類にも全く目を通していないので、ランダムラックだという意識がなかった。ランダムラックでの10ボールってのを初めて見たかもしれません。
2番3番が底辺両端になかったもんだから、最初全く別のゲームなのかと思っちゃいましたからねww
練習会開始前のプロ達から聞こえてきたのが「ショットクロックが入っているつもりで」という言葉でした。40秒らしい。全日本選手権がそういうフォーマットなのかな?と思ったら全日本選手権にはショットクロックが入らないようなので(著しく遅いとみなされた場合を除く)自主的な目標なのですね。
そういうのって大事だと思うってのが今回のネタであります。
定期的に遅撞きに対して毒を吐いてますが、再びその時期がやってまいりました。
遅撞きもまた「ルールになければ何やっても良いの?」っていう案件ですよねぇ。
今回のプロ達みたいに「計測はしないけど、ショットクロックが入っているつもりで」という気持ちを常に持つってのは大事ですよね。
しばしば「ショットクロックが入っている試合は、タイムルールが入っている特別な試合である」「そういう試合の時だけ撞くテンポを意識すればいい」みたいな考え方の人がおりますのよ。。。「ショットクロックが入っている方が特別」「通常時は時間なんて気にしなくていい」と考えているらしい。
その人たちがショットクロックの試合に対して抱くイメージは、私のスピードプールに対するイメージと同じなのでしょうか?「そういう特別なルールの試合」っていう。
違いますよね?通常の試合や平場でショットクロックが入らないのは、計測のための人員を割けないからでしょう??(及び手間の削減)遅撞きが許容されてるわけじゃないよね??そこを「ルールには無いんだから問題ない」と受け取られたら困りますよね。。。
常日頃から「ショットクロックが入っているつもりで」という心構えは必要なんではないでしょうか。
では、ショットクロックが入っているつもりで常に撞くという時、具体的にはどれくらいで撞けばよいのでしょうか。
これも常々言ってますけど、いざルールとして45秒のショットクロックが入っていると「45秒はかけても良い」と考える人が現れるわけです。
確かにさ!ルール的には問題ないんだけどさ!全球45秒ギリギリかけるのは完全なる遅撞きだよっ!!これもまた「ルール的には問題ない!」って言っちゃ駄目なとこだよ!
ってことで、ショットクロックのルールも見直しが必要だよなぁと思わされますね。
「常にショットクロックが入っているつもりで」と言っても「常に45秒ルールが入っているつもりで」だと、全球45秒かけてしまう人が出てくる。それだと遅い。
そういう人をも封じ込めるには、ショットクロックはどれくらいに設定したらいいでしょうか。
ふとしたキッカケで、東京9ボールの動画をYouTubeで探しておりました。東京9ボールって、アマチュアの公式戦じゃなくて、2000年代前半に行われたプロのビッグトーナメントの方です(笑)
その時に私が見た試合がたまたまだったのか、東京9ボール全体でそういうフォーマットだったのかは覚えていませんが、35秒のショットクロックが入っていたようです。大きなスポンサーもついてのビッグトーナメントですから、テレビ映えを意識したんですかね?
35秒となると45秒ルールよりも10秒短い。解説者が「35秒で撞くこと自体は特に問題がないが、カウントダウンの声が気になってしまうことがある」「いざ少し考えたい時に、じっくり考えている時間はない」と言ってました。
でも私が見た試合はブスタマンテ大先生の試合だったこともあってか、先生は特に何ら気にせずサクサク撞いておられましたけどね(笑)
というわけで、35秒でも問題ないかもしれません。
10ボールとなると難配置も多いので45秒で良い気もするんですけど、今のご時世のシートを使ったセルフラックの9ボールとなると、35秒ないし30秒くらいでも良いんじゃないかっていう気がします。
昔見た世界の大会(なんていう試合か忘れた)で、4分強でマスワリを出した選手に対して解説のプロが「あの配置をマスワリするのに4分は遅すぎる」と仰ってました。
実況「遅い選手というのは、何をしているのでしょうか?」
解説「何も考えていないだけですよ」
という毒舌っぷりが清々しい(笑)
4分は240秒。8個を入れるとして平均30秒。それでもあそこまでの毒を吐かれるってことは、30秒でも遅いのかもしれない。
多くの方は「1球にどれだけ時間をかけるかなんて、配置による」って思いますよね。そういう感覚が「普通」「多数派」と言って差し支えないですよね?
普通の感覚からしたら、ショットクロックの制限時間なんてのは「遅くてもそれまでには撞く」ですよね。平均の話じゃないですよね。
もしも平均とするのであれば、20秒くらいで良いんじゃね??(繰り返しになりますが、シート使用のセルフラックの9ボールだった場合です)
1球20秒で8球入れてマスワリしたら160秒。3分弱。2分40秒です。Twitterの尺に収まりませんよww
5秒で撞ける球があれば45秒ほしい球もある。使える時間をプレイヤーが自由に選べるようにってのがチェスクロックでしょうが、囲碁や将棋と違って、ビリヤードの場合は手数に差があります。
競っていて、撞いた球数が同じくらいならばチェスクロックでも良いのでしょうが、一方のプレイヤーが明らかにたくさん撞いている場合は、そっちのプレイヤーの時間ばっかり減っていくことになるので理不尽ですよね。チェスクロックにも難がある。
私が前から言ってんのは、ショットクロックで制限時間を短めにして、その分エクステンションを取れる回数を増やすってのは駄目なんですかね?
平均的に20秒くらいで撞いて、1ラックに1回2回は1分くらい考えることが出来るというのなら、こなせそうじゃありません?
あー、でも、仮に1ラックに2回までエクステンションが使えるとして、毎ラック毎ラック2回エクステンションをしっかり使って来るような人がいると、それはそれで嫌かもしれないな。。。JPAでも、毎回毎回2回のタイムを取ると相手チームから嫌がられますもんね、、、「ルール上は問題ない」ですけど。。
ルールに従っている限りは何をやっても良い勢を制御するの難しいなっ!
1つの大会中に、「試合進行の妨げになっている」「著しく進行が遅い場合」ってのを2回やったら負け扱い。そういう敗退を1シーズンに2回やったらそのシーズンは出場停止。
そういう方面の罰則でも良い気がするな。。。
話が逸れまくってきた。
「常にショットクロックが入っている気持ちで撞く」を実行するにあたり、プレイ速度を適正にするにはそのショットクロックを何秒に設定すべきですかね??ってのが一番言いたいところでした。
以前、遅撞きの自覚があって改善しようとしている某トーナメントプレイヤーさんが、「普段の1人練習では25秒をイメージしている。試合になるとそれでも45秒ギリギリになっちゃうから。。。」と仰っておりました。
そういうことも考慮すると、普段の練習はそれこそ20秒くらいを意識した方が良いのかも。。。
2本目
1本目のネタを書いていた際に、全日本選手権の要綱をチラ見しました。
少々前に某プロが「ら抜き言葉に違和感しかない」とツイートしておられたのですが、全日本選手権の要綱に目を通して「あ。このことを言ってたのかな?w」と思いました。確かに、ら抜き言葉に違和感しかないww
もう1点気になったのが「セット」です。
ラック、セット、ゲームという用語の使い方については人それぞれゴッチャになっているのが現状なわけですが、何年か前に公式戦ではちゃんと統一していくっていう話になってませんでしたっけ??
けど、私が去年~今年に出た公式戦でもいくつかはラックのことをセットと言っていたし、全日本選手権の要綱でもラックのことをセットと書いてある部分があるんですけど。。。
正しい使い方をしている限り、「セット」って滅多に使わないはずなんですけどね。
3本目
私はですね。「自分に合うテンポ」というので撞くと、遅撞きの部類に突入してしまいます。
私が「遅撞きは駄目」という主張をしておりますと、しばしば「人それぞれのテンポというものがある」「早く撞くのが合う人もいれば、遅く撞くのが合う人もいる。自分に合うテンポで撞くことの何が悪い」「自分が早撞きだからって、他者を否定するな!」みたいなことを言われることがあります。
違います。私は遅撞きです。自分に合うテンポはだいぶ遅め。
自分は遅い。遅いけど「これでは駄目だ」という思いがある。なので早く撞く練習をしている。精度を上げる練習とは別に、テンポアップを図る練習もしています。
こういうのは自分で言うべきことではないですけど、テンポアップに関しては「自分は努力をしている」「自分は頑張っている」という思いがあります。なので「人それぞれの合うテンポで撞いて何が悪い!」みたいな主張をしている人を見かけると「努力をしていない人」「頑張っていない人」「自分勝手な人」という評価になってしまうのですな。
「自分が早撞きだからって遅撞きを否定している」というのは見当違いです。排他的なんじゃなくて、努力を怠っている同類に喝を入れてるだけ。
私、1人練習中にかなりじっくり時間をかけていることがあります。傍からすると「1人練習なのに、何にそんなにチビってるんだ?」くらいの時間をかけてます。恐らくそれこそ全球45秒以上かけているような。
それが私が一番集中している時。結果を出すことを最も真剣に考えている時です。
上達を目指す上では、そういうゆったり撞きの時間が私には必要で、相手がいたら絶対に出来ない。なので1人練習の時間が私には必須であります。
逆に、かなりのハイペースで撞いていることもあります。それは実戦を想定してのテンポ調整をしている時ですね。どこまでペースを上げられるのか。どこまで上げても精度を落とさずに済むのかを考えている時間です。主に、近々何かしら大事な球撞きを控えている時にやっています。
で、こっからは完全な言い訳なんですけど、ゆっくりじっくり撞きをしている最中に、唐突に実戦の場が舞い込むと私はてんてこ舞いです。
ペースアップのための練習をしていない。ゆっくり時間をかけての球撞きが体に染みついてしまっている。けれど、相手がいる以上はそれを実行することは出来ない!!
ってな感じでてんやわんやして、謎のピヨピヨ球を撞いてしまうことが(;´∀`)
そういう苦労をしているからこそ、なおのこと遅撞きの人に対して「あんたも同じ苦労を味わいなさいよ。。。」と泥沼に引きずり込みたくなるわけで、、、w
羨ましくもありますよ。こういう苦労をせずに、周りの事なんてなんも気にせず我を通せる図太さが。
もちろん皮肉ですけど。。。
「遅撞きも個性だ!」って主張する人は、自分の意見が多数派だと思ってるんでしょうかね?
それとも、少数派であるという自覚はあるのだけれど、「少数派を迫害するべからず!」っていう考え方なんですかね?
どっちなんだろかとしばしば考えます。
前者であった場合は論破するのは簡単なんですが、後者だった場合は説得するのが難しい。。。