3本立て
1本目
とある40kmブレイカーは、狭い店でブレイク場外をし、隣のテーブルに手球を乗せてしまっても「すみませーん」と謝って、次もまた全力ブレイクをしていました。
また別の40kmブレイカーは、ブレイク場外させた手球で壁に穴をあけ、ブレイク場外でガラスを割り、ブレイク場外でついには一般のお客さんの足にアザを作る怪我をさせたにもかかわらず、相も変わらずハードブレイクをしております。
こういうメンタルの強さがないと、ハードブレイカーにはなれないんでしょうか。これは「メンタルが強い」と言うのでしょうか?
後輩H氏は、かつては恐らくは40kmが出ていたであろうブレイクをしていたにもかかわらず、一度手球場外でグラスを割ってしまってからは、怖くて強く撞けなくなってしまい、ヘボブレイカーになってしまいました。抑えて撞くようになったとかじゃなくて、撞き方自体が全く変わってしまった。
これが普通だと思うんです。これが普通のというか凡人のメンタルなんじゃないでしょうか。
私はもう、それは見事な凡人メンタルです。ブレイク手球場外にてこれといった物損をしたことがあるわけでもなく人に怪我をさせたことがあるわけでもないですが、「もしそこに人が立っていたら」「もしそこに壊れるようなものがあったなら」という危険な手球場外をしてしまった経験は何度もあります。
今まで大きな被害を出していないのはラッキーだっただけ。そういう思いがありますゆえ、手球場外をする可能性がある方向に人がいる場合、壊れる可能性がある物が置いてある場合は、ブレイクの思い切りが全くなくなってしまう私です。
仮に場外をしてしまっても、危険球にはならない程度の威力まで抑えて撞いてしまうわけです。
これがね。非常によろしくないなと改めて思っている今日この頃です。抑えて撞くことが癖になって悪癖になってしまう。強く撞くイメージが消えてしまう。
以前にプレイに関してで書いたと思いますが、得意な力加減ってのが何段階かあると思うんです。
1が最弱で10が最強だとしたら、2~3、5、8は得意で、それ以外の力加減は苦手、みたいな(数値は適当です)
そういう風に飛び飛びで、苦手な力加減と得意な力加減があると思うわけです。
んでそれはプレイだけじゃなくブレイクも一緒。
9以上は苦手な力加減なので、9以上で撞こうとするとそもそも全く当たらない。でもブレイクを強くするためには9以上も鍛えたい。
なので、得意な8で撞きつつ9以上を鍛える練習をするのだけれど、いくら8という力加減が得意とはいえ、100%で良い結果が出せるわけではない。たまにミスもする。そして8という強めな力加減で厚みを外してしまうと酷い勢いで手球が場外してしまうっていう。
その昔、ブレイクでの場外が多かった頃の私が、アンチハードブレイクの人に「手球をコントロール出来なくなるような力加減で撞くのがおかしい」と言われました。
これに関しては頷きもするし、反論もあります。
9以上という苦手な力加減で撞きに行っての場外だったら、確かに「コントロール出来ない力加減で撞いてしまった」という話になるんですけどもね。
得意な力加減で撞いても、ショットの精度は常にパーフェクトってわけじゃないですよね。
ソフトブレイカーでもたまには厚みのミス、撞点のミスはしますでしょう??
アバウトな数値ですが、私は2、3、5、8の力加減が得意で他は苦手だと書きました。
私がもし4という苦手な力加減で撞いた時も、9で撞いた時と同じように厚みや撞点のミスをすると思います。というかします。
きっけー氏テーブルではソフトブレイク練習をしているわけですが、得意の5で撞いた時は結果が安定するのに「さらに弱く撞いてみよう」と思って4で撞くと、厚みも撞点も安定しませんでした。「ソフトに撞いてるのに配置を作れない情けなさ!」ってボヤいていましたww
でも、4で撞いて結果が安定していない場合でしたら「コントロール出来ないような力加減で撞くな!」とは言われないと思うんです。テーブル上で手球は収まっているから。
ソフトブレイクの場合は厚みを外しても手球がテーブル上の意図しない方向へ転がっていくだけ。
ようするに何が言いたいかって、得意な8で撞いている時の手球場外は「手球をコントロール出来なくなるような力加減で撞いている」わけじゃなくて、単なる手球の勢いっていう物理的な問題なんですよ、と。
手球コントロールを失することがあるのはソフトブレイカーだって一緒。ソフトブレイクは勢いがないから厚みを外しても場外しないだけでしょう。
「手球をコントロール出来なくなるような力加減で撞くな」ではなく「厚みを外してしまった時に場外するような力加減で撞くな」が正しい。
はい。すみません。しょーもない揚げ足取りですね!w
いや、でもたぶん「手球をコントロール出来なくなるような加減で撞くな」って言ってくる人たちは、言葉の表現が悪いわけじゃなくて、実際に言葉通りの事を思っているんでしょう。
本人たちだって、弱く撞いておきながら散々厚み外してるってのに。。。
というように、ハードブレイクアンチへは反論するわけですけども、私自身も手球場外は危険だから避けたいと判断します。
8で撞くと、厚みを外してしまった時が危ない。
仮に厚みを外してしまっても、手球の勢いという物理的観点からどうやっても場外しない力加減で撞こう。
そう考えて6~7まで力加減を落とそうとするわけですが、得意な力加減は「2~3、5、8」です。6~7は苦手。
「下手に抑えようとした時の方が当たらない」「思いっきり撞きに行った方が当たる」っていう感覚は、多くの方が持っていると思います。
8での万が一にチビって6~7に抑えた時の私は、まさにその状態です。
8では基本的に当たりは安定している。しかし、たまに厚みを外してしまった時が危ない。
6~7はどうミスをしても危険球にはならない。しかし、基本的に当たっていないっていう(;´∀`)
で、そうなると「じゃぁ5で撞けば?」ってなるわけですが、5は弱すぎなの!それはもはやハードブレイクではない!!
っていう私のジレンマ。
多分この話、ハードブレイク好きの方々は頷いてくれると思うw 反対にアンチの人は馬鹿にするんだろうなぁ。
8が得意で、9~10でも撞けるようにする。それが私のやりたいこと。
しかし、8で撞いた時の万が一を気にしてしまって、苦手な6~7で撞くことが多いため、かえって当たらない。加えて、6~7で撞くことが癖になってしまって、8ですら撞けなくなってきてしまう。得意であったはずの8すら得意ではなくなってしまった。
これが私の抱えている問題であります。
問題の一端に、私が繁盛店で撞くことが多いということが挙げられます。
回りに人が多い。台間が狭い。
8で撞いた時の「万が一」を気にせざるを得ない状況で撞くことが多い。
先日とある台間の狭い店でブレイク練習をしていたことが、今回のネタを書くキッカケです。
私が入店した時点ではお客さんが少なく、私は伸び伸びとブレイク練習をしておりました。8で撞く練習をしていたのです。
伸び伸び撞いているだけに、全般的に当たりは良い。厚みの精度も高い。ただやはりパーフェクトとは言わず、たまに飛び出しをしてしまう。
段々とお客さんが増えてきました。しかしせっかくブレイクの調子が良くなってきた私。もうちょっと続けたい。定着させたい。
でもやっぱり周りは人だらけ。場外させてしまってはマズイ。
加えて私はブレイクの音も気にしてしまいます。ハードブレイクの音は大きい。特に正面にいる人には響く。
背を向けていた一般のお客さんが、ブレイクの音に驚いてビクっとしている場面を過去に多々見ております。
「それが楽しいんじゃないか」とドヤっている人もいますけど、それはメンタルがおかし、、、、もとい、メンタルが強い人の主張。
私はメンタル弱めなので、一般のお客さんを驚かすようなことはしたくない。一般のお客さんの動向を探りながら、タイミングを合わせてブレイクをします。
そうすると、自然と力加減は抑え目になるわ、タイミングはズレまくるわで、全く当たらなくなるしブレイクしてても面白くなくなってくるし、後々まで悪影響が出るような撞き方になってきちゃうし。なのに、「せっかく良く当たってたんだから、もうちょっと練習したい!」と思って続けてしまう。
自制せよ
課題ですね。周りなんて全く気にせずガンガンに撞くってのは私には無理なので、ブレイク練習に適さない環境になってきたら、ハードブレイクをやめる。
その選択を出来るようにすることが、私の課題です。下手な癖をつけてしまうよりは、練習しない方がマシなのであります。
目下の課題はもう1つ。8まで戻すこと。
6~7で撞くことに体が慣れてしまい、8の感覚を完全に忘れてしまっています。
昔は35kmくらいがアベレージでした。それが私にとっての8の感覚。
しかし今はアベレージがそっから1割も2割も減じてしまっている。
40kmの目標はとりあえず置いといて、35kmアベの感覚を思い出すこと。
そのためには「ブレイク練習をたくさんする」ではなく「ブレイク練習に適した場所、シチュエーションで質の高いブレイク練習をする」ですな。
そう考えると、場外しても全く気にしないようなメンタル強者を除けば、台間が狭い店、繁盛している店のプレイヤーは平均的にブレイクが弱いっていう傾向があったりしますかね??
あとは、周りにハードブレイクへの理解がある人が多いか、アンチが多いかってのも重要ポイントですね。。。
2本目
サンビリはディスプレイでスポーツチャンネルを流していることが多く、ビリヤード練習をしながら各種スポーツの一流選手達を眺めていることが多いのですが、この間はバドミントンを見ておりました。
「バドミントンの選手たちの瞬発力、すごいよねぇ」「ビリヤードでは全く必要ない能力w」「体力も凄い。こんなに動き回れない」「10分間くらいなら体力は持つだろうけど、肩とか膝とかどっか痛めてリタイアするに違いない」「野球の硬球なんて、5球も投げたら肩が逝く」
とかなんとか言っておりました私。体弱すぎ。
ちょっと前に「ブレイクの撞き方のせいで肘を痛めてたけど、肩支点でのストロークに変えてからは肘痛から解放された」とかなんとか書いたんですけど、その時点で「とか言って、ちょっと後に『今度は肩が痛い!』とか言ってそうだなー」って思ってたら、本当にそうなりましてね。
M野さんには「(撞き方じゃなくて)関節の強度の問題」って言われましたが、まぁその通りですわな、、、私はビリヤードをするのにさえ適した強度を持っておらん。もっと鍛えねばならぬ。
ハードブレイクを安定させるには、当たり前ですがハードブレイクをたくさん撞いて練習せねばなりませぬ。
一流の投手は、球の速さとコントロールを両立させております。それは当たり前のことながらたくさん投げ込んで練習をしてきたからでありましょう。
ハードブレイクだって同じことをしなきゃいけないわけで、ブレイクで求められる体の強度なんてピッチャーに比べたら全く話にならないほど低いものであるはずですが、それすら私にはない。
上手くなるためには練習量が必要で、その練習量をこなすためには体の強さが必要で。
分かっちゃいるんだが、もっと鍛えねばならんなぁ。
3本目
フロリアンコーラーが来日していた頃「こういうのを魅力に思って、ビリヤードを始めてくれる人もいるかもしれない!」なんていう声があって。
それに対し「こんなのが流行って、初心者初級者にトリックショットの練習ばっかりされたら困る」という声もあがっておりました。
また、ブレイクに関しても「ソフトブレイクでは華がない」「ハードブレイクの方が華があり、一般の人が憧れてくれる」みたいな話もありますよね。
ブレイクに関しても「ハードブレイクが流行って、初心者初級者にハードブレイクの練習ばっかりされたら困る」って思っている人はいそうだなー。
私はまた別の観点から「トリックショットやハードブレイクの魅力でビリヤードを推進してもねぇ。。。」と思っておりました。
私自身が、ハードショットを魅力の1つとしてビリヤードにハマったくちです。
でも皆様ご存知の取り、現状、ビリヤードの競技性はハードショットとは対極にあります。
どれだけハードショットをしないようにするか。どれだけスーパーショットにならないように組み立てるか。そうすることがビリヤードの上手さだとされております。
私の場合は、私が勝手に「ハードショットかっけー!」って思っただけなので自業自得ですが、もし業界なり店なり個人なり、業界人の側が率先して「ビリヤードにはこんな魅力もあるんですよ」としてトリックショットやハードブレイクをアピールしていたら、いざそれに釣られて始めた人は「詐欺だ!」って思いますよね。
「詐欺だろうがなんだろうが、とりあえず取りこんじゃえばこっちのもの!」なんてのはあかんよなー、とかなんとか考えておりました。
っていうだけの話で、とくにオチはございませんw