2本立て
1本目
この間「あの人、虎の威を借りてるかのような言動を取るんだけどさ。そもそもその借りてる相手、虎じゃないからね」って言ってる人がいて笑いました。
自分はなんら偉くないのに、偉い人の腰ぎんちゃくをすることで自分まで偉くなったような態度を取る人は少なくないですが、そもそも腰ぎんちゃくしている相手が偉くないとなったら、そりゃもうただの笑い者でしかないですよね。
私はブログをやっていて、出来るだけ虎の威を借るような発言はやめようと思っています。
しかし、どうしてもやってしまう。「SA様がこう言っていた」「プロからこう言われた」と言ってしまうことが多々。
単に事実を述べているだけの時は良いんです。
けど、「私はこう思う。この持論に自信がある。何故ならプロも同じことを言っていたからだ」みたいな感じに、持論に説得力を持たせようとして虎の威を借りてしまうことがあるのが駄目。駄目だとは分かっていてもやってしまうことがある。なんでかって、表現するのが簡単だからです。
文章で説得力を出すのは難しい。自分には出来ない。だから安易に虎の威を借りようとしてしまう。
しかし、そもそもの話として、虎の威を借りたところで、説得力は出るのでしょうか??
ある時私は、私の球をBクラスから否定されました。そのBクラスは説得力を持たせようとしたのでしょう。「ジャパンオープンでベスト32に残るような人も同じことを言っていた」と言うのです。
「なんと。そんな人も同じことを言うだなんて、私は間違っていたのか!!」なんて全く思いませんよww
幸い口には出しませんでしたが、売り言葉に買い言葉で「JOベスト32がなんぼのもんじゃい!!」「大したことないわ!!」って言いそうになってしまいました。
それは冷静さを失っての思いです。JOベスト32はメッチャ凄いです。
しかし、冷静になって考えてみても、やはり「JOベスト32の人も同じことを言っていた」では全く説得力を感じませんでした。
・B級さんの嘘であり、JOベスト32の人は、そもそもそんなことは言っていない。または、近いことは言ったが話を盛っている。
・B級さんが何かを曲解している
・32の人はB級さんから「こう思いません!?」と言われたから「そうだね」と適当に返事をしただけ
・32の人は、他人事モードで凄く適当に私の球を見ていたから、正しい評価が出来ていない
・32の人に、そもそも人を見る目が無い
と、このどれかとしか思えませんでした。
こう言い返せば良かったんですかね?「JPBAランキングトップ10に入っているようなプロも、私と同じ意見だったよ」ってww
そうすれば相手のB級さんは納得したのでしょうか?しませんよね。
ですから当然「JOベスト32の人がこう言っていた」と言われたところで、私も全く賛同できないのであります。
持論、特にそこそこ自信のある持論を否定されるというのは嫌なものです。
どうでしょう皆様。自信がある持論を否定された場合「自分が間違っているのかもしれない」「反省しなきゃ」と思えるのって、どういうシチュエーションですか??
私は過去に、それこそ本当にJPBAランキングトップ10に入っているプロから、私が自信を持っていた持論を否定されてイラッとしたことがありました。あのレベルの人に直接言われてすら、それです。
経験が無いから分かりませんが、ランキング1位の選手。それこそ世界のトップにでも言われたら反省するんだろうか??
やっぱりですね。持論を否定される、自分のことを否定される。それでいて心を改めるっていうのはハードルが高いんですよ。人から言われてどうにか出来るもんじゃないと思うんです。
先日も書いた通り、何も意識していなかったような部分であれば、大した説得力がなくとも納得できると思います。
けど、確固たる自信があった部分について持論を覆すってのは、どんだけ説得力があっても無理なんじゃなかろうか?
何かしらの出来事をキッカケに自分自身で「自分の持論は間違っていたらしい」と気づかない限りは直らないと思うんです。自分で気づかないと駄目。人から言われたって直りませんよ。
だから、昔はこのブログで毒舌ネタを綴るにあたって「駄目な人を改心させたい」という思いがあったけれども無駄だと気づき、今となっては私と同じ思いを持った人たちの共感を得るための読み物としてしか書いてないわけであります。
言ったって直りませんもの。
話は戻りまして、全く納得できないことに対して「JOベスト32の人も同じことを言っていた」などと言われても、当然納得など出来ません。伝聞ではなく直接本人から言われたとしても納得できないでしょう。もっとレベルが上の人から言われたとしても納得できないはずです。
ですから、相手を説得しようとした場合、持論に説得力を出すために虎の威を借ろうとするのなんて無意味でしかない。それどころか、上で書いたように、私は面識の無い上級者に対して「人を見る目が無いんじゃないか」という推測までしちゃったくらいです。
B級さんは虎の威を借りたつもりでしょうが、虎の評価を下げただけの結果に終わっているわけです。
この点は私はブロガーとして気を付けておりまして、ついつい私も虎の威を借ろうとしてしまうことはあるわけですが、そのせいで虎の評判を傷つけてしまう可能性が多いにあると思っている。なので、本人の許可をしっかり得ている場合でない限りは人物を特定できるような記述はしないようにしています。時には「好きに書いていただいて良いですよ」と許可を得ていたとしても、私の自己判断で名を伏せることもあります。
虎の威を借る話つながりで。
自分の意見に箔をつけるために上級者の名を借りるってのは、上記した通りあまり意味がないけれど、借りてしまう気持ちは分かります。
分からんのは、虎の威を借りつつ持論を述べるどころではなく、持論を述べようとすらしない人。
意見を聞いてみたら「~~~~って、〇〇プロが言ってました」とか返してくる人がいるんですよね。
いやいや、お前の意見を言えや!っていう。
自分の意見を言うのが恥ずかしいのか、何も考えてなくて意見がそもそもないのか分かりませんけど、何を聞いても「~~~ってプロが言ってました」「~~~って聞いたので」「~~~らしいから」としか返ってこない。
最近、とあるプロが「リツイートしないで、意見があるなら自分でツイートを」みたいなことを仰ってて賛同しました。そうそう。私もそれメッチャ思うんですよ。
プロともなれば虎ですから、威を借ろうとする狐につきまとわれることも多いんでしょうね。それに辟易しているのでしょう。
私も全く人のことは言えませんけども、皆様、安易に虎の威を借ろうとせず、ご自身で説得力を出せるように頑張りましょう。
2本目
っていう1本目のネタとこちらの2本目のネタを見比べて「我ながら矛盾してるなぁ」「棚上げしてるなぁ」「でも棚上げとかじゃないんだよなぁ」「文章表現難しい、、、」とかなんとか思っている鈴木がお送りしております。
Twitterでのやり取りから1ネタ。定番の「褒める」ネタであります。
自分の二の轍を踏んでほしくないと思ったがゆえのアドバイスだし、実際にはもっと丁寧な口調で話しているのだけれど、それでもあーだこーだと突っぱねられる。
— 鈴木さんちの鈴木 球版 (@billiblo) 2019年1月20日
あぁいう類いの人には、何を言っても無駄なのかなぁ。
こんなツイートをいたしました。
私は深く考えずにツイートしてしまい、ツイートしてから考えることが多々あるのですがw 今回もそのパターンでした。
いただいたコメントも参考にしつつ、再考です。
ツイートに出てくるような下級者は実際にいます。
何かしらのアドバイスをすると、まずは「自分がこういうことをやるのには理由があるのだ」「仕方が無いのだ」「お前は経験したことが無くて他人事だから、そんなことが言えるのだ」と反発をされます。
でも実際には他人事ではなく、私自身が過去に経験したことであり、その反省からのアドバイスです。
その旨を伝えると今度は「自分も同じ欠点があったくせに、他人にアドバイスするのか」「棚上げをするのか」と言われます。
あー言えばこー言う。
売り言葉に買い言葉でしょうから、口にしていることに筋が通っていないっていうところはスルーしましょう。
本音は「放っといてくれ」「誰にも何も言われたくない」でしょうね。
で、そういう人に対してはまず褒めろと。いきなり指摘から入るのではなく、褒めて褒めて相手をその気にさせて自分との信頼関係を作ってから指摘しろと。
まぁそういう話になって、私も納得したわけですね。
改めて考えれば、私は心の底から「この人には上手くなってほしい」という人に対しては、普通にそうやってます。褒める。凄いなー上手いなーって言う。一連の流れの中で「ここら辺はこうした方が良いんじゃない?」と言う。
褒めようとか指摘しようとか考えるまでもなく、自然とそういう接し方をしています。
っていうわけで、私がいきなり指摘する場合ってのは、あんまり親身になってないんだなと。「なんか気になるから、それやめない?」くらいの気持ちなんだろうなと気づきました(笑)
ツイートでは「自分の二の轍を踏んで欲しくないから指摘するのだ」的なことを言ってますけど、格好つけようと思っての発言だな、これ。
いや「自分の二の轍を踏んで欲しくないから」という気持ちからの指摘であるのは事実ですが、相手のことを考え切れていない。そこまでするほどの思いを相手に持っていないというのも事実だなと。
そんで、1本目と2本目を通して読んでくると「自分は他人から指摘をされたらイラッとするのに、自分は下級者に指摘して突っぱねられてイラッとする鈴木」というイメージが出来上がるわけじゃないですかww
どう弁明したものか。微妙なニュアンスを文章で表すのが難しい。うーむ。
「人に厳しく自分に甘い」になってしまっている件に関しては完全には言い逃れ出来ないので、弁明ではなく多少の言い訳をしておきます。
私が下級者に指摘を突っぱねられたシチュエーション。
・かなり大きな欠点であり、将来的に絶対に痛い目を見るポイント。かつそれが長い間直っていない
・いきなり指摘しちゃってはいるけれど、口調はだいぶ丁寧
・その時はいきなりの指摘だったけど、それまでには何回も褒めてる
・その人の球は何度も見ていて、ある程度分かっている
・指摘に対して反論が凄まじい
対して、私がB級さんから指摘されてイラッとしたのは
・口調が強い
・「A級とは!」とA級について語られる。B級なのに、、、
・相手は私の球を1~2度しか見たことが無いのに「鈴木さんって〇〇ですよね」と語られる
トップ10のプロから言われてイラッとした時のシチュエーションは
・かなり唐突な、いきなりの指摘
・たまたまその日だけ出てしまっていた、普段は出ていない欠点を指摘された
・となれば当然「普段の球を見て!」という思いが出てくる
・他人の目がある中での指摘だったので「恥をかかされた」という思いも出る
とかでしょうかね。
「その人のアベレージを知っているか」というのは大事な気がしますね。
普段から自分のことをよく見てくれている人からの指摘と、その時ほぼ初めて見たような人から指摘されるのじゃ、そりゃ全く気分は違いますもんね。
ってなわけで
・指摘する側の腕前
・口調
・どの程度の面識があって、どの程度相手の球を知っているのか
・どういうシチュエーションか(周りに人がいるのかどうかとか)
ここら辺も、聞き入れない方が悪いのか、いきなり指摘してしまう方が悪いのかという判断に関わってくるのでしょうな。
と、ここまでを書いた後にトイレに入ってたら、肝心なポイントがもう1つ浮かびました。
先日、説得力の話をした際に
1.全然知識がない分野
2.なんとなーくしか分かっていない分野
3.確固たる自信がある分野
の3つに分けました。そして、やはり下に行くほど中々他人の意見は聞き入れづらいと。
私の場合、全ビリヤードの知識の中で「確固たる自信がある分野」なんてのは1割あるかないかくらいです。
私が指摘されてイラッとした時ってのは、そんな数少ない自信がある分野をピンポイントで指摘されたからってのも大きい。
3は中々聞き入れられませんが、1~2だったら指摘されてふっつーに聞き入れていることも多いですよ、私は。指摘されたことの全てにイラついていたら、ブログでの毒舌がもっと圧倒的な量になるはずw
素直に指摘を聞き入れた時ってのは印象に残らないんでイマイチ把握してないですけど、日頃受ける指摘の中でイラッとする指摘は5%くらい?そんくらいかな。
他方で、指摘を聞き入れない下級者はほぼ100%聞き入れない。1~3、どれでも関係なく、たとえ知識なんて全くない分野でも「自分がやっていることを否定された」というだけで反発するっていう。それがツッコミの理由として大きいな。そこだそこ。それが大きい。
「私が信頼されていないからではないか」「私が指摘するからいけないんじゃないか」とも思ったわけですが、誰が言っても、たとえランキング1位(当時)のプロが指摘しても変わりませんでしたよって話も補足として付け加えておきます。
前に書いたと思いますけど、Kプロの信者で、日頃とにかく「Kプロは凄い!」「Kプロは!!」って言いまくっている人が、いざKプロから指摘を受けたら「Kプロほどの人でも、間違ったことは言うんですねーw」とか言ってましたからね。
私がブログでネタにしているのはそういう人ってことで、よろしくお願いします、、、