鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

趣味と職業と

10年以上ブログを更新し続けてまいりまして、さすがに365×10個ものネタは書けませんので、同じネタを何度も何度も繰り返し書いております。


よく「昔書いたことはあてにしないで!」と申しております私。


いま私のビリヤード歴は14年ほどですが、歴3年の時からこのブログを綴っておりますのですよ。まだ二十歳そこそこだった頃から。


ビリヤードプレイヤー歴も短く人間歴も浅い当時と、10年経って色々と中堅になった今とでは当然ありとあらゆるところが異なります。


昔と今とで意見が変わっていない部分というのもあるとは思いますが、大半は変わっている。


年々考え方は変わっていきますので、正直、今の私に責任を取れるのは過去1年以内のネタだけですw


ようは、いま書いていることだって再来年にはもう責任持てないってことなわけで、、w


悪く言えば一貫性が無いってことですけど、良く言えば成長しているってことで、お許しいただきたい。




さてさて。なにはともあれ、こんだけ長らくブログをやっておりますと、全くの新規のネタはあんまりありません。


ネタに出来ることはほぼし尽くしているという思いもあります。


私がブログを始めた当時に比べて、近年はビリヤードブログが多いです。また、ツイッターを始めとした各種SNSがありますので、ビリヤードについて意見を発信する人が増えましたよね。


限られたブロガーくらいしか発信していなかった頃は、毒舌ブロガーの代表みたいにされていた私ですが、近年はSNSでガンガンに厳しい意見を述べる人が多いので、私の存在が薄まって気楽!!ってのはこの間ツイートした通り(笑)



と言っても、普段ブログ・SNSの巡回はほとんどしてません。


ぶっちゃけ、私は自分のブログやツイッターの更新で手いっぱいで、ほとんど余所様の所は見てないんです(すんません)


けど、盛り上がった話題は拡散されて目に入ってきます。


それらを見ていて「口調(文体)で印象は全く変わるよなー」って良く思っています。


正直、目に入ってくる問題提起や意見で、目新しいものなんて全くないです。まずそれは大前提として。



丁寧な口調だったら。私見として話している口調であれば。「そうそう。私も同じ意見」とか「そういう意見の人いるよな」って思うんです。


けど、断定してたり、あたかも一般論であるかのように書いていたり、荒々しい口調だったり、格好つけているような感じだったり、そういうマイナスが目立つような文章だと「何を今さら」「そんなん大昔からのテッパンネタだろう」とか思っちゃう。



最近目にした例で言えば、「プロは魅せる球を撞くべきだ!」みたいなのがあったんですけど、そんなん私が球を始めた頃から度々出てくる意見で、きっと私が球を始める前から言われていたことであって、私のブログで過去に何度もネタにしたことがある問題提起でもあるわけで。


そしてそもそも、そんな議論が交わされるのはビリヤードだけじゃなくて、ありとあらゆる競技が同じでしょう。プロ野球なんかでも良くネタになってますもんね。



ド定番のネタに対して持論を述べるというだけなら良いんですけど、あたかも全くの新しい問題提起みたいな書き方されると「何を今さら。。。」「普段、周りの意見に耳を傾けていないんだな」「歴の短い人かな」ってどうしても思ってしまうのでありますなぁ。



で、そのド定番のネタなんですけど、私も昔は「プロは魅せる球を撞くべき!」と思ってたんですけど、近年は何とも言えません。持論が固まりません。保留状態(笑)



一般アマは「趣味なんだから好きにやればいい」って言われることがありますよね。


私が言うこともあるし、言われることもあります。


私が口にする場合、人に対して言うのであれば励ましの意味が強いですが、自分に対して言う場合は基本的に言い訳ですね(;´∀`)


「勝てない球を撞いたっていいじゃないか。趣味なんだもの」みたいな。


趣味プレイヤーと比較されるものとして、プロ選手がおりますよね。


プロはどうなのかと考えた場合、上記したように「魅せる球を撞くべき」と言われることは良くある。


その一方で「プロは勝ちに拘らなくてはいけない」とも良く聞きます。




どっちやねん!!



ってなりますよね(笑)



その2つは両立しません。両立させられるのは極一部の超一流選手だけです。


しかも、魅せる球を撞いた超一流選手と、勝つことを意識した球を撞いた超一流選手が対戦したら、後者が勝ちます。これは間違いのない事実です。


勝てなかったらプロ自身のプライドが傷つくでしょうし、周りから何を言われたもんか分かりません。


しかも、トップ勢ですら大した収入を得られないのが現状ですから、飯を食っていくためにも勝たなきゃならん。魅せる球なんぞ撞いている余裕はないのであります。


メジャースポーツのように、何十人も何百人も充分に飯を食っていけるようなお給料が貰える競技でしたら、実力はそこそこだけど魅力的なプレイをする選手という立ち位置でも飯が食っていける。けどマイナー競技じゃ無理なわけですよ。競技生活が成り立たん。




魅せる球を撞けって言っている人は、魅せる球を撞いたら当該プロにお給料払ってくれるの?生活を保障してくれるの?


もし一生涯養ってくれるってんだったら、「そりゃいくらでも魅せてやりますよ!」ってプロは多いはずw


それであっても全員ではないでしょうね。とにかく勝ちに拘って、世界一になりたいのだ、金の問題ではないのだっていう選手も多いはずだ。



と、あたかも「プロは魅せる球を撞くべき」という意見に反対しているかのようでいて、私としては魅せる球を撞いて欲しいですよw それは昔と変わってません。


けど、勝ちに拘るしかないっていうのが正論ではあるし、その正論がある以上魅せ球云々は強く主張出来ることじゃないよなーと。


だから、なんとも言えん。保留ってことなのです。



魅せるだなんだって話は「見ていて地味」「見ていて面白くない」という所から来るわけじゃないですか。


そればかりは個人の裁量に任せるんじゃなくて、競技としてなんとかしなきゃいけないと思うのですよ。


選手はルールに則って勝つための最良の選択をして当たり前なんですから、ルール違反をしていないのに問題があるように感じたとしたら、それはルールが悪い。



現状では、魅せる球を撞いた人が損をします。魅せる球を撞いたら得をするとか、魅せる球を撞かざるを得ないようなルール作りが必要ですよね。


(そしてそもそも「魅せる球」に定義なんてなくて、好みは人それぞれ。現状のプロの球になんら不満を抱えていない人も少なくないはずだけど、その話は置いとくとして)





ただねぇ。


ルールを色々と整えたところで、あくまでもビリヤードプレイヤーの目を楽しませるって程度が限界だと思いますけどね。


ビリヤードは地味です。何をどうしたって、一般の人の目を楽しませることは出来ないと思いますよ。。。



という私もプレイヤー。所詮は内の人間です。


一般の人の心理は一般の人の意見を聞かないことには分かりようがないので、内の人間だけでウダウダ討論していても始まりませんな。ってのが今回1番言いたいことかも。



また少し話変わりますが、プロはやれ勝たなきゃいけないだの、やれ魅せなきゃいけないだの色々言われて面倒なわけですよね。



その点「アマチュアだからこそ『魅せる』なんてことに拘らず、純粋に勝ちに拘った球を撞けるよなぁ」と思うことがあるわけです。


「趣味なんだから好きにやればいい」っていうセリフは、どっちかって言うと「勝ちに拘らずとも、好きなように撞いていれば良いんだよ」という意味で使われますよね。


けど「趣味なんだから、内容に拘らず、周りの目も気にせず、純粋に勝ちに拘っていい」とも言えるよなーって。



後は、なんやかんやとうるさい外野の声を無視できるかどうかですな。