1244文字
1本目
「ビリヤードは趣味なんだから」というセリフ。よく聞きますし、私も使うことがあります。
このセリフ、共感できる時とできない時とがあります。ともすれば言い訳のセリフにもなってしまうから。
基本的には人に対して使う言葉なんでしょうね。何かしらの悩みを抱えた人に対して「ビリヤードは趣味なんだから、もっと楽しまなきゃ」「趣味なんだから好きなようにやればいいんだよ」と言うなど。
自分自身に対して使うと言い訳っぽく聞こえてしまいますよね。私が言いがちなのは「自分はセーフティーを滅多にしない。趣味なんだから別にいいだろ!」みたいなやつw 自分の言動を正当化しようとして口に出される「ビリヤードは趣味なんだから」は言い訳がましく聞こえてしまいますね。
2本目
上手くなりたいという気持ちはあるけれど、そこで求めている「上手さ」が勝負で勝つための技術ではなくて、自分の嗜好にあった球を再現度高く撞き出す技術であるというのが私。
— 鈴木さんちの鈴木? (@billiblo) 2024年2月25日
たぶん多くの人が同じだと思うのだ。
ブログではしょっちゅう書いている話ですが、Xでも言ってみた。
このポストで主に言いたいのは
- 「自分は好きなことを追い求めているだけだ」という自覚を持つべし
- 「勝利を目指さずして何の意味がある」という考え方の人は、「勝ちを求める」というのも嗜好の1つであると自覚すべき
この2つです。
初級者の頃の私がまさにそうでしたが、好きなことをやっているだけなのに「意味があるからやっている」「上達のためにやっている」「勝つためにやっているのだ!」なんて言ってしまっていました。自覚がなかった。
現在、周りを見渡してみると自覚のない人を多数見かけます。初級者はもちろん、A級以上でも自覚を持っていない人は多いように見受けられます。
3本目
とあるB級さんの発言をまとめるとこんな感じ。
- 厚めの球を入れるのが苦手。薄めの方が得意。
- 厚めの9番をしょっちゅうシュートミスしてしまう。
- それでも9番に対しては厚く出して入れたいのだ。
なにやら、B級さんは「9番にはしっかり厚く出して取り切るのが格好いい」と思っている様子。
私は首を捻りました。「そんな考え方をしたことがないな」と。
私は9番に厚く出したいと思うことが多いです。その理由は「シュート率が高いから」です。自信を持って9番を撞けるから。けっして「格好いいから」ではない。
9番の位置によっては「薄く出したい」と思うこともあります。それは「この配置であれば薄いほうがシュート率が高いから」です。
9番を入れやすいか入れにくいかでしか考えたことがなく、「こうした方が格好いい」というイメージを持ったことがないです。
「色んな嗜好の人がいるもんだなー」と思った出来事でしたが、もしかしてB級さんと同じような考え方をする人、少なくないんだろうか?
9番に対する出し方や9番の入れ方に美学を持っている人、どれくらいいるんだろ。