当時もネタにしたと思うんですけど、野球を見に行った時のこと。応援しているチームのバッターがフライを打ち上げてしまった時に、近くにいた少年が「落とせーーー!!」と声をあげていました。私はそれを見ながら「自分の子供(いませんけど)にはこういう風にはなってほしくないなぁ」「この子は将来どういう大人になるんだろうなぁ」「隣の父親よ。少しは教育したまえ」って思っていました。
味方のファインプレーを期待するのは良くても、相手のミスを期待するのはいかんでしょう。私がそう思うのは、マナーとか道義とかの観点からです。
一方、とあるプロゴルファーが以前にこんなことを言っていました。自身はホールアウトし、順位は他の選手次第。そんな時には競り合っている選手のミスを期待したくなってしまうけれど、してはいけない。ニュートラルな気持ちで待っている、と。
これはマナー面からなんでしょうか。それともメンタルヘルスマネジメントの観点からなんでしょうか?
ビリヤードは相手がミスしない限りは回ってこないわけで、相手のミスに期待しちゃう典型的なゲームかと思います。かつての私は期待しちゃってました。それを改めようと意識し、今は期待することがほぼなくなっています。
これはやはりメンタルのことを考えてです。期待をしてしまうと、期待通りに行かなかった時にイライラが募ってしまう。メンタルが崩れます。そうなると、せっかく回ってきてもいい球が撞けずにすぐに相手に回してしまって、さらなるイライラを呼び込む。
「回ってきたらラッキー」という気持ちでいるのが良いですね。
ただそれは、ビリヤードの場合は相手がミスをしたら自分の撞き順になるから。ゴルフの例ですと、もうホールアウトしているんだから、ライバルがミスをしようがしまいが自分の出番は終了しているわけじゃないですか。その日のメンタルはもうどうでもいいはず。出番が無いんだから。
そういう時であっても敵のミスに期待しないってのは、特定の試合だけを意識しての話ではなく、もっと広い視野での話なのかな。
そうそう。インタビュー動画の中で大井プロが語っていたのは「ミスをすると思っていない」「ミスをされると驚いてしまってミスをする」ということ。
「相手のミスに期待してしまう」わけはなく、「回ってきたらラッキーという気持ちでいる」でもなく、「回ってくるとは思っていない」「相手がミスをすると思っていない」らしい。
だから、回ってきた時の方が逆に驚いてしまってミスをしてしまうことがあるんだとか。
凄いレベルの話ですよねw