1本目
長年利用しているとあるインターネットサービスにて細かい変更が多数行われるらしく、その報せが届いていました。要約すれば「このままではやってられんからサービスの質を落とすど」「従来通りのサービスを望むなら追加料金を払え」とのこと。
長ったらしい説明文を途中まではしっかり読んでいたんですけど、段々と面倒になってきて読み飛ばし。最終的には「やってみりゃ分かる」「このまましばらくやってみて、もし不便さを感じたのならば追加料金を払おう」とまずは思いました。
その後すぐに「『しばらく試してから考える』で済むなら良いけど、その間に損をしていたり、取り返しのつかないことが起きていたりすることもあるんだよなー」と考え直しました。
そんな出来事から連想していたのが「やってみないと分からない」という言葉についてでした。
「やってみないと分からない」とか「やってみりゃ分かる」とか、その言葉に頷けることがあればそうではないこともあるんじゃないでしょうか。
上に出した例なんかは「長文を読むことに疲れた」「未来予想図を描くのが面倒だった」なんていう理由での「やってみりゃ分かる」です。これはただの怠惰であって、こういう「やってみりゃ分かる」の使い方はどう考えてもNGですよね(^.^; 本当になんとかなるなら良いですけど、大抵の場合は大なり小なり損をすることになる。なんとかなってない。
他人を見ていても「やってみないと分からない」と言いながら、理解度0の状態で危険地帯へいきなり突入する人ってのがチラホラいる。「やってみなければ分からないこともあるが、やってみる前にある程度のことは把握しておくべきである」というのが正しいでしょう。
かと言って、石橋を叩いて叩いて叩きまくって一向に渡らないような人がいるというのも事実。
結局はいつもどおりの「両極端は駄目」「バランスが大事」という話ですね。
今回主に言いたかったのは、「やってみないと分からない」というセリフを、事前準備を怠ることの免罪符であるかのように考えている人がいるけれど、そのセリフを適用できるシチュエーションは限られますよ、ってことでした。
「事前の準備をするのが面倒だから、ぶっつけ本番でやる」が本音な人が多すぎる。
2本目
私自身も何度もやらかしてしまっていることですが、「よく知りもしない業界とビリヤード業界を比較する」をやってしまっている人を頻繁に見かけます。
ビリヤードと同じくらい精通している分野と比較をするなら良いのですが、ちょっと聞きかじった程度のこととビリヤードとを比較してしまう。ありがちですよね。正当な比較とは言えないでしょう。
さて。こんなツイートをしました。
広いスペースを取っているビリヤード台が1人客で埋まり、省スペースなダーツが大勢で埋まっている場面を見ると「ダーツを置くべきだよなぁ」と思ったりするんですけど、ダーツって維持費がビリヤードよりだいぶかかるんでしたっけ。
— 鈴木さんちの鈴木Ⓐ (@billiblo) 2023年2月6日
私はダーツのことは全く知りません。知らないからこそ漠然と「ダーツの方が儲かるのでは?」と思ってしまいがちで、ブログでも何度かそう書いたことがあった気がしますが、ダーツは維持費がかなりかかるらしい。支出にまでは目が行っていないから安易に「ダーツの方が少ないスペースで客がたくさん入る=儲かる」と考えてしまう。
これも「分かっていないことと比較をしてしまう」の例ですね。
私はただの1プレイヤーですので「『ダーツの方が儲かる』というのは、不用意な発言でした」と反省すれば済む話ですけど、しばしば店舗経営者が「ダーツを置いて失敗した」と言っているのを聞きます。
世の中何事も予想通りにはいかないもんですが、「そもそも、あなたはちゃんと予想したの?」と言いたくなる相手もいますね、、、
「ダーツの方が儲かるに違いない!」と安易に考えてダーツを導入してしまったのでは?と感じさせられる人もいる。「とりあえずやってみる」での失敗例でありましょう。
この話から言いたいのは「事前にちゃんと検討しないと駄目」というのともう1つ、しょっちゅう言ってることですけど「店舗同士で横の繋がりってないもんなの?」ということ。
お店同士で情報交換があれば、失敗を減らせそうなもんですけども。