鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

キューを手放す時

 

1本目

 

億単位の高価な楽器を使っているプロの演奏家は、現役の間に楽器の値段分を稼ぐのは至難だそうな。引退する時に売却してやっと借金生活から解放されるのだとか。

 

管理さえちゃんとしていれば、名器は購入時と変わらない値段で売れる。なんなら買った時よりも高く売れることもあるそう。

 

ビリヤードのキューも似た所がありますよね。有名なカスタムキューは中古でも高く売れる。なんなら購入時より高く売れることもある。

 

安物のキューは手放そうと思った時に買い手がつかないから、初心者にあげたり二束三文で売り払ったりするしかないけれど、高価なキューを買っておけば手放す時に高く売れるから、実質的に安いキューを買うよりも出費を低く抑えられることもある。

 

そんな話がされているのを見て、私は「私には無理だなぁ」と思っていました。

 

私、物に物凄く愛着を持つタイプです。手放せません。過去に買ったキューのほとんどは今も所有している。

 

また、手放すにしても「自分の目の届く範囲にあってほしい」と考えてしまう。よって、売る相手が友人知人です。

 

友人知人に売る時、私はお友達価格にしてしまいます。めちゃ安く売る。

 

なので、「高いキューを買い、手放す時には高値で売る」は絶対に実行出来ない(;^ω^)



2本目

 

私が今使っているプレイキュー。某猛者が会うたびに絶賛してくださる。

 

社交辞令だと思っていたのですがどうやら本気らしく、「もし手放す時は譲ってほしい」と言われているのですが、1本目で書いた通り手放すことがあるのかどうか、、、って感じですw

 

今のキューも使い始めて11年目になりまして、前キューを抜いて我がビリヤード人生で最も長く使っているキューになりました(いま気づいたw)

 

正直、強い意気込みを持って買ったキューではありません。まず買い替えを考えたキッカケが「あまりにも周りからしつこく買い換えろと言われたから」だったし。

 

いざ買い替えを検討した後はヤフオクを物色していたんですけど、最初に目をつけていたキューを油断して落札しそこねて、仕方なく代わりに見た目が似ていた今のキューを買ったのです。もうね。購入に至る経緯がおざなりすぎるw

 

オリジナルシャフト2本と証明書がついていたし、それに加えてグリップは象革だったんですけど、びっくりするくらい安かったです。恥ずかしくて値段を言えないくらい。グリップの革代より安いんじゃないかってくらいです。

 

でも、最初に目をつけていた方のキューはもっと安かったんですよね。11年前は今と比べてネットオークションのお値段が控えめだったのかな?



私がネットオークションを物色していたのはその時期だけであり、最近はほとんど見る機会もないんですけど、昔と比べたらお値段が高めのようだし、転売ヤーがいたり、偽物の出品も多かったりするようで。

 

私には偽物を見抜く力が全くありません。キューに対する知識がなさすぎる。そういう自覚があるからこそ手を出そうともしないので、騙されることはないかもしれません。

 

騙されて高い買い物をさせられることが無い反面、得をすることも出来ない。お値打ち品を見分けることが出来ないからです。

 

真贋の見極め、適正価格の見極めってのが全く出来ないから「これ安いじゃん!買い!」という判断が出来んのです。



普段私が「適正価格を判断出来る知識があればなー」と思うことが多いのがワインです。私は結構色んな所をフラフラしているので、お値打ち品を見かけていることも多いと思うんですけど、「値打ちものだ!」という判断ができない。掲示された値段を見て「へー。こういう値段なんだ」と思うことしかできない。素人。

 

知識があれば得を出来る。知識があれば損をしない。そんな場面が人生ではたくさんありますよね。。。