昨日の続き
もしブレイクのスピードに足切りを設けるとしたら。何kmくらいが妥当でしょうか。
そのことを考えますと、「なんのためにソフトブレイクを禁止するのか」という疑問が浮かんできます。
- ハードブレイクの方が華があるから
- ソフトブレイクだと配置を作りやすく、同じような取りきりの連続になって面白くないから
このどちらがソフトブレイクを禁止する理由なのだろうかという問いかけを以前にし、「両方だろう」という結論になりました。
「ハードブレイクの方が華があるから」という観点の場合、設定速度はどれくらいが良いんでしょうかね。
私の場合でしたら「お。あの人いいハードブレイクするな!」と感じるのは35kmを越えたあたりからだと思います。
一方で多くの人(特に一般の人が見た場合)にとっては「ブレイクが強くて凄い!」と思うのって、スピードじゃなくて手球の跳ねじゃないですか(;^ω^)
となると、たとえ40kmだったとしても手球が跳ねなかったら「華がない」ということになってしまうし、30kmでも跳ねてたら「華がある」ってことになっちゃうしで、設定が難しい。。。
「○km以上かつ×cm以上手球を跳ねさせること」にでもする? なんだかバカバカしいですね。。。
いや、ほんと、全員がハードブレイク通なんだったらハードブレイクの定義づけはそんなに難しくないと思うんですけど、素人から玄人まで色んなレベルの人が見ることを考えると「素人にブレイクが強いと認識させる」という視点が必要になってくるので、難しいです。
続きまして「ソフトブレイクだと配置を作りやすく、同じような取りきりの連続になって面白くないから」という観点からの話をば。
(マスワリ好きの人の中には「毎回同じような配置でマスワリ連発することの何が面白くないのか!面白いだろう!」と考える人もいるのかもしれませんが)
毎回似たようなショットばかりだと面白くない。取り切りの難易度を上げたい。撞き手が配置をコントロールしきれないようなルールにしたい。そういうことですよね。
「配置をコントロールするのが難しい」というのにも二通りあって
- 撞き手の技量的に、狙った通りの手球を撞き出すのが難しい
- 狙った通りに撞き出せても的球の散らばりが一定せず、手球が蹴られたり、的球同士がブツかりやすかったりなどして、配置をコントロールするのが難しい
後者のような速度帯ってありますよね。これは物理的な話なので、全プレイヤー共通です。
ブレイク巧者の方々はその速度帯を避けて撞いていると思うんですけど、私はなんせアホアホハードブレイク好きなもんだから、具体的な速度を把握していません。配置を一定させづらい速度ってどれくらいなんだろ。
なんにせよ、一定させづらい速度帯を避けられないような足切り速度を設けるというのが方法の1つでしょう。「その速度帯を避けたくても、弱く撞いて避けるのは駄目ですよ。避けたいならそれ以上で撞いてね」ってことにできる。
前者の「撞き手の技量的に、狙った通りの手球を撞き出すのが難しくなる」は、これはもろに技量次第ということに。
それこそ、強く撞くのが苦手な人だと25kmくらいですら全然安定しませんよね。一方でMAX40km以上を楽々叩き出す人にとっては35kmだって充分にコントロールできる範囲。
じゃぁ、そんなハードブレイク巧者ですら安定して撞けないように、足切りラインをさらに上に設定する?となったら、さすがにそれはもう競技性がぶっ壊れてしまう気がします(笑)
頭には10ボールが浮かんでいて9ボールのことはあんまりイメージしてないんですけど、10ボールで最低速度規制をするなら35kmがいいんじゃないかなって思っています。
(繰り返しますが、1台に1人審判をつけられるような試合の事をイメージしてますので、プロレベルでの話です)
35km以上であれば充分にハードだと思いますし、プロの皆様であれば不可能な強さではない。かといって簡単に出せる速度でもない。
そしてまた、35kmを出すだけなら簡単にできる選手であっても、パターンブレイクと言われるほどの安定感を出すのは難しくなってくる速度でもある。
それに、もし毎回同じような配置になったとしても、35km以上出てたら文句は出ないでしょうw 35km以上でパターンブレイク出来たらそれはもう褒めればいいだけだと思います。
10ボールもコンディションが良いと30kmを下回るような速度でパターンブレイクが出来てしまう。その速度となると「弱すぎる」として敬遠される。
9ボールだとなおさらもっと遅い速度で3ポイントをクリアした上でのパターンブレイクが出来てしまう。弱すぎ。
9も35km出てりゃ文句は出ないでしょうから、35kmでいいんじゃないかな。
やってみないと分からない事が多いんで、一度やってみてほしいんですけどねぇ。
まだつづく