1本目
芸能人格付チェックみたいなことをやると、通ぶっていた人が実は全然通ではなかったことが判明することがあるわけですけど、ビリヤードでもチェックをしたくなることはある。道具に関してそう思うことが多いかなぁ。
— 鈴木さんちの鈴木Ⓐ (@billiblo) 2023年1月4日
どれだけの人が本物で、どれだけの人が声がデカいだけの知ったかさんなんだろうか。
このツイートへいただいたコメントにて「A級ブレイク自慢ニキとデルーナのブレイクを音で聴き分ける自信ない」と言われまして、私は瞬間的に「そりゃ、分かる人なんていないよ」と思ったんです。
でもしばらくしてから「コメントをくれた人と私とで、イメージしている『A級ブレイク自慢ニキ』像が違うのかな?」と頭に浮かんできました。
ハードブレイカーの代名詞デルーナさんですが、彼の凄さは「試合でも強く撞いている事が多い」「当たり外れが少なく、手球が大暴れしていることも少ない」「アクションが派手」というところでしょう。
撞こうと思えば強く撞ける選手も、ほとんどの人が試合では強く撞かない。そんな中でデルーナさんは試合でもガンガンに強く撞いていることが多いから「ザ・ハードブレイカー」というイメージを持たれているのでしょう。
しかしながら、強さだけでいえばデルーナさんは飛び抜けて強いというわけではない。普段見かけるデルーナブレイクは、42km前後くらいが多いんじゃないでしょうか。強いのだけれど、唯一無二の強さというわけでもない。
で、ブレイク自慢のアマチュアで42km以上で撞ける人を私はたくさん知っています。47kmを出した人も知っている。
なので、私の中で「A級ブレイク自慢ニキ」というと「デルーナと同等かそれ以上」なのです。同程度の強さのアマチュアのブレイクとデルーナのブレイクをブラインドで聴き分けられる人なんていないんじゃないでしょうかね?
できるとしたらキューの違いによる打音の違いくらいじゃないでしょうか。もし全く同じキューを使って同程度の強さのブレイクを撞いたとなったら、聞き分けポイントは、、、、「デルーナは、ブレイクの時にこういう衣擦れの音がする!」とか?ww
というわけで私は「聴き分けられるわけがない」と思ったのですが、コメントをくれた人はもしかしたら「アマチュアとデルーナでは、ブレイクの強さが全然違う」というイメージだったのかも。50km近いブレイクと40km弱のブレイクの差、とかでしょうかね。そういう比較だったら確かに通なら聴き分けられるけど、通じゃなければ「どっちも凄い!」ということで差が分からないかもしれませんね。
余談ですけども、チャレマの時などにデモンストレーションとしてハードブレイクをしているデルーナさんの動画を度々見かけますけど、そういう場でも手球はしっかりおさまっていますよね。思えば、デルーナさんが手球場外させているのを見たことがない気がする。
それって技術力がどうこうじゃなくて、本人的にはフルブレイクをしていないからだと思います。手球をコントロール出来る範囲でしか撞いていない。
「手球がどうなってもいいから、本当のフルブレイクを見せて」って言ったら、どれくらいの強さなんだろうなー。
2本目
以前、きっけー氏が飼っているワンちゃんの首輪やらリードやら一式をティファニーで揃え、「ティファニーブルーだぞ!とドッグランでドヤれるかな!」と言っておりました。
それに対し私は「一般の人はティファニーブルーを認識できない」と返しました。「綺麗な色だな」くらいに思う人はいるかもしれませんが、「ティファニーだ」「高級品だ」と見て分かる人なんてほとんどいないでしょう。
自慢をしようと思った時には、自慢をされる側の知識も問われるのです。
ビリヤードでいえば、お高いカスタムキューを私に自慢しても、私はその価値が全く分からないので自慢のしがいが全く無いというのと一緒w
「価値は分かるが、自分には買えない!」っていう人に自慢してこその自慢なんですよね。
私には「相手は自慢をしたいんだろうけど、自分には価値が全く分からぬ、、、」と思うことが多々ありますし、逆に私のほうが「相手に価値を分かってもらえない、、、」と凹むこともあります。
私の場合は、お酒に関することが多い気がします。良いお酒を用意しても、飲む人がその価値を分かるだけの舌を持っていないと勿体ないだけ。
私は趣味ごとにTwitterのアカウントを分けているわけですが、その理由として今回書いたようなことも関係しています。
凄いドラマーをYouTubeで見つけて「凄い!!」とビリヤードプレイヤー相手に発信しても、誰も価値を分かってくれません。分からないだけならまだ良くて「全然上手くない」「この人の方が上手いでしょ!w(中級者レベル)」なんて言われてしまうこともある。何も良いことがない。
逆も同じです。ビリヤードの話を音楽仲間にしたって、何も良いことがない。
同じ価値観を持った人相手だから自慢も成り立つし、共感し合うことも出来る。
「何も良いことがない」と言いましたけど、正確に言えば「良いことがほとんどない」「滅多に無い」でしょうか。0というわけではないです。他の趣味繋がりの人に発信することで、極稀に布教が成功することがありますからね。ごく稀に。
つい先日も、ビリヤード用アカウントで呟こうと思ったことを間違って他のアカウントに投下してしまったら、流れで「ビリヤードしに行こう」という話になり、実際に行くことになりました。
こういうことがありますので良いことが0なわけではない。
ただ、悪い事の方が圧倒的に多いので、それを我慢してまで布教をしようという気概が私にはないですね、、、