鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

行ってる?

 

1本目

 

何年も前から「どこにでもいるけど、どこにもいない」とかなんとか言っていた気がします。

 

多くの店に足を運ぶ。色んな店に出没する。しかし、色んなところに行くからこそ特定の店舗に高頻度でいることはない。

 

それでも、一昔前までは球撞きの頻度が高かったので、どの店にも1〜2週に1回程度は顔を出していたものです。

 

ところが今は、球撞き頻度自体が週1に。週1回しか球を撞かず、そして毎回のように別の店に行く。

 

となると、特定の店には1ヶ月〜2ヶ月に1回程度しか行かない。これは「行っている」と言うのでしょうか??



「最近どこで撞いているんですか?」と聞かれることがあります。返答に困ります。「どこで」と言われても、特定の店にずっといるわけじゃないからです。

 

「◯◯店には行ってますか?」と聞かれることもあります。返答に困ります。全く行っていないなら「行っていない」と答えりゃ良いのですが、1〜2ヶ月に一回は行っている。全く行っていないわけではないが「行っている」と言い切れるほどの頻度では行っていない。

 

その手の質問をしてくる人は大抵が球馬鹿なので、「◯◯店には行ってますか?」という質問に下手にYESと答えたら「毎日行ってるんだな」と思われてしまったりする。安易に返事が出来ない。

 

素直に「1〜2ヶ月に1回くらいは行っている」と返せば良いんでしょうけど、YESかNOかの一言で返したいなぁとか考えてしまって、返答に詰まるw

 

相手としては何気ない簡単な質問をしただけのつもりなんでしょうけど、私にとっては案外悩ましい質問だったりします。



2本目

 

ドラムを練習していて、同じリズムパターンを繰り返し繰り返し反復練習していると、最初のうちはどんどんイメージが良くなっていくのですが、あるところから途端に崩壊し始めて立て直すのに苦労し、そこを通り過ぎるとまたイメージが良くなってきて、、、、の繰り返しになることがよくあります。

 

ビリヤードをやっている時も同じで、反復練習をしている時、序盤はやればやるほど良くなっていくのに、ある時から途端に感覚がグニャッとしてきて崩壊することがある。

 

ゲシュタルト崩壊の運動版、みたいな。私は知らないですけど、この現象にも何か名前ついていそうだな。

 

私は結構頻繁にこの崩壊現象を体験していて、昔は気持ち悪かったんですけど、今や快感に変わってきているという変態っぷりですw

 

皆様も同様の体験をすることはありますでしょうか?



3本目

 

後付が出来る技術と非常にしづらい技術とがあって、後から改善するのが非常に難しいのが「ハードショット」と「撞くテンポ」であるという話をしばしばしております。

 

今回ネタにしたいのはテンポの方です。

 

しばしば「初心者初級者の撞くのが遅いのは仕方がないことであり、指摘すべきことではない」という主張を見かけます。

 

私としては半分正解、半分は間違いだと思っています。

 

「技術力が低いから遅い(上手くなれば改善する)」部分と「プレイヤー自身の癖からくる遅さ(上手くなっても改善しない)」部分とがあると思います。

 

技術力が上がれば勝手に速くなる部分と、意識しない限りは絶対に速くならない部分とがある。

 

後者も含めて「初心者初級者の撞くのが遅いのは仕方がないことであり、指摘すべきことではない」なんて言ってしまうのは、優しさではなく甘やかし。いや、甘やかしというより「明らかな間違い」でしかないです。間違ったことを教えて将来的に困ってしまうのは当該初級者ですからね。相手のためにもならん。

 

歴の中のできるだけ早い段階で。できることならばビリヤードを始めたその日からテンポはある程度意識させておくべきだと思っています。後から直すのが非常に大変だから。



さて。これは先月のとある日のこと。試合さながらの緊張感をもって相撞きをしておりました。

 

調子はだいぶ上向いており、謎の集中力もあった。おかげで全体的にいい球が撞けたのですが「撞くテンポがネックだなぁ」と思っておりました。

 

完全に仕上がっている時は、良いテンポで良い球が撞ける。その前段階として「時間をかければイメージ通りの球が撞ける」がありまして、その日はその状態。イメージ通りに撞けはするのだけれど、撞くのが遅い。

 

その遅さというのは完全に練習不足(技術不足)からくる遅さであり、ちゃんと撞きこめば改善する遅さ。

 

「要所要所で時間をかける」のは必要な遅さですが、「全球で平均的に撞くのが遅い」はそれは駄目な遅撞きであります。その日の私は後者だった。

 

平均的に撞くのが遅かったもんだから、バランスを取ろうとして、時間をかけるべき時に時間をかけずに撞いてしまってのミス、、、、ってのが何回か。

 

良いテンポで撞けている時であれば「大事なところなんだから、しっかり時間をかけるべき」と思うことが出来ますが、全体的に遅撞きになってしまっている時は「散々に時間をかけてしまっているのだから、少しテンポを上げないと、、、」とか思ってしまうんですよね(^o^;)

 

「たとえ遅撞きであったとしても、大事なところではしっかり時間をかける!!」というメンタルには私はなれません。無理。

 

私が出来るのは「しっかり練習して平均速度を高め、重要な場面では『さっきからいいテンポで撞いてるんだから、たまには良いよね』という気持ちでしっかり時間をかける」です。



少し話の趣旨が変わります。

 

その相撞きの時「自分、撞くのが遅いなぁ」と思っていたわけですが、必要以上にそれを意識してしまった原因として「相手が急いでいるように見えた」があったんです。

 

セットマッチを2回やったのですが、1回目に比べて2回目は相手の方が撞き急いでいるように見えた。さっきまでは見られなかった「集中しきれず適当に撞いてしまってのミス」が途端に増えたように思えたのです。

 

そのため「もしかして後の時間がつかえてるのかな??」と気になってしまって、「自分の撞くのが遅いからな。申し訳ないな」と考え、私の方も若干撞き急ぎ気味に。

 

しかし、結果から言えば、その人は別になんら急いでいなかったっぽいんですよね。私との相撞きを終えた後もまだ練習を続けていた様子。

 

「じゃぁ、なんであんなに撞き急いでいたんだろ?」というのが気になっています。色々推測出来ることはあるのですが、推測でしかないので割愛。

 

今回は「相手は後の時間がつかえているのかもしれない」という予測が私の勘違いでしたが、撞き急いでいるように見えた相手が本当に急いでいたってことは結構多いです。

 

私自身も私が普段足を運ぶ店の常連さんたちも、隙間時間で球を撞いている人が多い。時間にゆとりのない人が多い。後の時間が決まっている人が多いのです。

 

なので相手の予定も気にしながら撞くってのが私の環境では必要な空気を読むスキルだったりして、なんていうか、あれですね。都心の人間は忙しないなっていう結論ですw