1本目
「ゆっくりとした動作から、徐々に速く」
これが基本であるという話を度々しております。何かしら体を使う趣味をお持ちの方にとっては基本的なことでしょう。
私の場合は真っ先に浮かぶのが楽器(主にドラム)を演奏する時のことです。
たとえばテンポの速い曲をカバーしようとした時なんかは、いきなりオリジナルのテンポで叩こうとしても無理です。正確に再現できるくらいまでテンポを落として、まずはやるべきことを体に覚えさせる。
そこから徐々に徐々にテンポアップしていくというのが練習の基本です。
この間プロ直伝の引き球の練習方法として、こんなのを示しました。まずは上図のような配置から入れ&引いてスクラッチを練習し、徐々に手球を先球から遠ざけていく、と。
この練習方法のキモは初期配置は手球と先球とが近いということだと思います。通常のセンターショットは2ポイント分離すわけですが、この配置は1ポイント分です。腕前によってはもっと近くても良いと思う(その場合はセンターショット配置だと体と手球とが遠くなって撞きづらいので、サイドポケットを使う方が良いと思いますが)
何気に通常の2ポイント離れたセンターショット配置で引いてくるのって、初心者初級者にはシンドイですよね。力んでしまってロクなことにならない。
「先球までが遠い」という意識が力みに繋がりやすくなるし、原因誤認もしやすくなる。
初心者初級者の引けない原因ワースト1は「撞点が合っていない」だと思っておりますが、先球までが遠いと「キュースピードが必要!」という意識が強く出てしまって、引けなかったら「キュースピードが足らなかった」って考えてしまう人が多い。実際には撞点の影響が大きいのに。
手球と先球を近づければ「これが引けないのはさすがにキュースピードの問題ではなく、別の所に問題があるはずだ」と思えるはず。
まずは簡単に引ける距離から始める。そこから徐々に距離を遠くしていく。
いきなりロングドローの練習をしようとしても無駄。近い距離から徐々に遠くしていく。
ゆっくりとした速度から徐々に速く。近い距離から徐々に遠く。
練習の基本です。
基本なんですが、その基本をコジらせたのが私、、、、
という話で続く
2本目
1.どう撞けば良いのか分からない
— 鈴木さんちの鈴木 (@billiblo) 2021年11月4日
2.おっかなびっくりなら何となく撞ける
3.動作をスムースにしてスピードアップする
ブレイクの段階をこう分けるとずっと1だったのが何となく2にステップアップできた気になってて3に移行したいのだけど、練習に行っても2を思い出すので時間いっぱい。
まだ1.5だな…
こんなツイートをしました。
何をやれば良いかがある程度分かっている時は手順の1は抜かすことが出来る。2からスタートできます。
しかし私は何をすればいいかが分かっていない。1スタート。探り探り撞く。
当然、探り探りの撞き方をMAXスピードで行うわけにはいかないですから、抑えたスピードで撞く。
1の段階をあまりに長い期間繰り返してきたせいで、抑えて撞く感覚が癖になってしまった。いざ2から3に移ろうと思っても体が拒否をする。
昔は「技術はないが気合だけはあった」だったのが、今は「技術はマシになったが気合が無い」という状態に。撞き方はマシになったが思いっきり振りに行くことが出来なくなってしまった。
おっかなびっくり撞きをあまりに長期間続けるのは良くないな、、、、という話でございました。
私のブレイクなんかは典型ですが、他の人を見ていても「撞き方に拘るがあまり、スピードが出せなくなっている」っていう人はちょぃちょぃ見かけます。
ストロークに対して妄執的なまでの拘りがあって、求めるストロークイメージを完璧に再現できないと気が済まないらしく、結果を出すことよりもストロークの再現に意識が行ってしまっている。
意識をしながらのストロークでは当然スピードは出せない。一時的なものなら良いですが、長期に渡って「ここをあーしてこーして」と意識しながら抑えたスピードでのストロークをしていると癖になってしまう。速く振ろうと思っても振れなくなる。
そういう人は結構多いのかもしれませぬ(ビリヤードだけの話でもない気がする)