1本目
「勝てないプライドなんか捨ててしまえ！」とかなんとか度々ブログで書いております私。とある漫画のセリフなんですが、私にとっては非常に耳が痛いセリフです。
私の場合はそもそも「勝ちたい！」という気持ちが希薄なのでそれをまずなんとかしなきゃいけないですが、希薄なだけで０ではない。私だって「勝ちたい」と思っていることはあります。
勝ちたい。試合で良い成績を残したい。そう思っていることはある。
だというのに、そんな時まで「勝ちたい。けど、こっちの方が優先」っていう、どうでもいい拘りやプライドを持ってしまっている。「自分の拘りを通したうえで勝ちたい」という贅沢なことを思ってしまっている。
結果的に「負けてしまったが、拘りは押し通せた」というならまだマシで、私の場合は「拘りも出し切れず負ける」という最悪な状態になる事が多い。
そんなんだったら、勝てないプライドなんて捨てて勝つことに集中すべきだと思うわけですが、中々踏ん切りがつけられませぬ。。。
これも程度問題であって、多かれ少なかれほとんどの人がそういう拘りはあると思います。SA様やプロでも、そういう拘りを持っていることは見ていて分かりますからねぇ。勝てれば「拘りを貫き通して勝つだなんて格好いい！」と言われ、負けると「そんなどうでも良いことに拘っているからだ」と言われちゃうやつ(^-^;
さて。ある時あることがTwitter上で話題になっていました。
色んな人の意見を目にして思ったのは「結果よりもプライドを優先する人が多いんだなぁ、、、」ってことでした。
上で書いたような「勝負に勝てないプライド」だったら、それはまぁ個人の話なんでね。別にいいと思うんです。プライドを通したいなら通しても。結果を出せなくても自分の責任ですからね。
けど、その時Twitterで話題になってたのは、個人の話じゃなくて業界全体に関わる話だったんですよ。業界を発展させるにはどうすればいいかという話。
そんな話題にて「こういうプライドをしっかり通した上で、業界を発展をさせたい」という贅沢なことを言っている人が多くて多くて「こういう人達の意見は聞き入れるべきではないなぁ」と思いましたね(^-^;
まぁ中にはそもそもの話として「発展させなくていい」っていう考えの人がいたのかもしれません。そういう人が「発展させるにしても、最低限通すべきプライドがある」と考えるならおかしな話ではないと思います。
が、何人かは業界の発展を願っているかのような事を日頃から発信しているような人。そんな人たちが「こういうプライドを通した上で、しっかり発展をさせたい」と考えているだなんて。
バッチバチのハードブレイクをして、全球で一切妥協しない昭和の球を撞いて、セーフティーなんかしないで全部攻めに行って、その上で公式戦で優勝したい！！！！
みたいなｗ
それと同じようなことを言ってしまっていることに、きっと彼らは気づいていないんだろうなぁ。
2本目
オリンピックは特にですが、ワールドカップですとか世界選手権ですとか、大きな大会が行われる時に必ずと言って良いほど頭を抱えさせられるのが「偉そうな態度の素人」の存在です。
世界中が注目するような大会の時には、多くの一般素人が競技を見ますよね。彼らは大きく分けて2つの人種に分かれる。「良く分からないけど、凄い!」と感じる人種と、何も知らないくせに選手たちをディスりまくる人種です。
後者のような人を見る度に私は「ビリヤードをやっていて良かった」と思うのです。
私はトーナメントプレイヤーであるとは全く言えませんが、それでも競技者としての心構えはある程度養われている。なので全くの未知の競技を見ている時にもある程度選手の心境が推測出来るし、理解も推測も出来ないような時には「自分には分からない何かがあるのだろう」と考えることができます。この姿勢はビリヤードを通じて養われたと思っています。
何かに打ち込んだ経験のある人にとっては、オリンピックに出るような選手なんてのはリスペクトの対称以外の何物でもないと思うんです。全く知らない競技の選手であっても。
しかし偉そうな態度の素人さん達はそうじゃない。「どれだけのもんか、俺様が評価してやるぜ！」っていう態度。常に上から。そして当然、素人なだけに見る目はないっていう。。。
偉そうな態度の素人さん達を見ていて「怖いなぁ」と思うのは、ほんの一瞬で評価を決められてしまうことです。
初めて見た選手が目の前で凡退した。初めて見た選手が目の前でシュートを外した。初めて見た選手が目の前で手痛いファールをした。初めて見た選手が目の前でセットを落とした。初めて見た選手が。。。。
一瞬しか見ていないのに「この人は下手」「情けない選手」「大したことがない」「見る価値がない」「日本代表として恥ずかしい」「なんでこんな奴がオリンピックに出ているのか」などの判断を下す素人達。。。。
ほんの1シーンしか見ていないのに悪い評価をし、そして一度下した評価はそうそう覆らないっていう。。。。
何度か紹介しているパティシエさんの言葉があります。「私にとっては100個のうちの1つでも、お客様にとってはその1つが100%」と。だから気を抜いてはいけないし失敗は許されないという話でした。
その心構えは大事だと思うんですけども、とはいえスポーツではそれは無理じゃないですか。打率10割出す？全試合で完全試合を達成する？？シュート率100%を達成する？？全試合で圧勝をする？？
不可能じゃないですか。けど、態度のデカイ素人さん達を納得させるには不可能を可能にしなきゃいけない(^-^;
「金メダル以外は評価に値しない」という素人さんも多いし、金メダルを取ってすら「スッキリしない勝ち方だったね」「もっと豪快に勝ってほしい」だのケチをつける人もいるし。
お前らはチート物の漫画でも読んで空想にふけってろ！
不可能なもんは不可能だし、偉そうな態度の素人なんて言って聞かせて直るもんじゃないし、仮に1人の行いを正せたところで新たな1人が現れるだけだし。
そういう人は必ずいるのだと割り切って無視するしかないんでしょうねぇ。
そうと分かっていても割り切れない私。このオリンピック時期はモヤモヤを抱えさせられる時期でもあります(^-^;
3本目
2本目を書いていて思い出した、昨年の出来事です。
ダーツとビリヤードが並んでいる店での相撞き中、すぐ近くでダーツをやっている学生3人組がいました。
私はダーツ素人なので詳しいことは分かりませんが、1人は全くの素人、1人はC級くらい、1人はB級くらいという感じに見えました。
ところがまぁ、その素人君の態度がでかいでかい。
彼我の実力差なんて一切分かっていないようだし、それでいて自分が一番じゃないと気にくわないらしい。自分のミスは言い訳をし、他2人のナイスダーツには駄目出しをする。B級君がいい結果を出すと「ビギナーズラック乙ｗｗ」と言うなど。
それを近くでずっとやられたから全くの無関係なのに私はイライラしてしまったんですが、C級君とB級君はビギナーズラック扱いされても「そだね。ラッキーだったねー」などと大人の対応をする。
その若さでなんという寛容さだ！！
と私は感動してしまいました(笑) 他人事なのにイラついてしまう私のなんたる小ささよ。
ま、一緒に遊びに来ているくらいなので仲が良くて、日頃からそういうデカい態度に慣れさせられてるのかな？
