鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

上手を妬むな

 

 

私の身近に口喧嘩の猛者がいるんですけども、その人の最大の特徴とも言えるのが「自分が勝ったと思えば、それで満足」「『勝ち』のハードルが恐ろしく低い」という精神構造であります。

 

三者としてその人の口げんかを見ていると非常に良く分かるんですけど、その人の言い分には一切正当性がない。正当性も無ければ整合性も無い。適当なことをわめき散らしているだけ。けども、とにかく口数が多く、喧嘩の相手に喋る暇も考える暇も与えない。

 

適当なことをわめき散らして「ほら、何も言い返せないでしょ。勝った!!」と勝利宣言。相手は単に口数の多さにドン引きしているだけなのに。

 

いざ相手が正気に戻って反論をしようと思った時には「もう勝負終わったからww」「私の勝ちだからww」「はいはい。敗者乙ww」みたいな態度になって、聞く耳もたない。

 

何をどう考えても精神異常者なんですけど、精神衛生上は非常によろしいのでしょう。自分の主張の内容なんて一切気にしない。相手がどういう考えを持っているかなんて一切関係ない。自分勝手な勝ち負けの基準で「勝った」と思えればOK。周りの人からどう思われているかなんて全く気にならない。自分が正義。そんな精神構造。たぶん、一生負けないんでしょうね。負けてても負けてるって思わないんですもの。

 

ある意味無敵ですよね。

 

私でしたら「勝った」と思えるのは、自分の本音を言いつくして相手を説得し、相手に負けを認めさせた時だけです。相手が負けを認めていないのに、自分で勝手に勝利宣言なんて出来るわけがありません。そんなことしても何も嬉しくない。

 

 

さて。とある女性がこんな愚痴を言っておりました。

 

その女性には2人のお子さんがいらっしゃるのですが、育児に関してあーだこーだと口出ししてくる知人がいるらしい。かつ、その知人は独身で、子育て経験はないそうな。

 

あーだこーだと言われ続けて約10年。「あなたも子供が出来れば私の気持ちが分かるよって思い続けてるんだけど、あの人、一向に親にならないんだ(;´∀`)」と。

 

 

全く同じ話だなぁと思ったのが、度々ボヤいております、やたらとAクラスやプロなどにダメ出しをする初級者です。

 

あまりにも他人事な上に、指摘の内容も見当はずれ。

 

私が被害を受けた時には「あなたもAクラスになれば分かるよ」って思うんですけど、そういう人達って一向にAになる気配が無いんですよね。。。

 

「あなたも私の歳になれば分かる」であれば、歳は何もしてなくても勝手に取りますからいつかは分かる日が来るでしょう。若い頃に年上に対して好き勝手なことを言っていた人は、いつかその歳になって過去の自分の言動を反省するかもしれません。

 

けど「親になる」とか「Aクラスになる」とかは、ならない人は一生ならない。だから一生相手の気持ちは分からないまま、反省もせず好き勝手なことを言い続けてしまうかもしれない。

 

 

少々前にツイートしたんですけども

 

 

 

下手を笑うな来た道だ。上手を妬むな行く道だ。

 

 

 

こんな言葉を見かけまして「いい言葉だなぁ」と感じました。

 

ただこれも、野暮なことを言いますが「上手を妬むな行く道だ」とは言っても一生「上手」が「行く道」にならない人はいるわけでね。

 

ずーーーっと下級者の立場から上級者を妬んだまんま。上級者からしたら「同じ立場に立ってから物を言ってくれ」と思うけれど、同じ立場になってくれない。

 

同じ立場になれば反省をするはず。その反省している姿を見て「ほらね」と思ってスッキリしたい。なのにいつまで経っても同じ立場にならず、下からの上から目線。。。

 

そうなりますと上級者側は「嫉妬だね」「僻みだね」「可哀相に」と思っておくくらいしか、ストレスの発散方法がない。が、それでは本当の意味ではスッキリしないのであります。

 

冒頭の口喧嘩例はここのためにしたんですけど、「あなたも同じ立場になれば分かるよ」論争においては、相手が本当に同じ立場になり、「確かに以前にあなたが言っていた通りでした」「同じ立場になって分かりました」「申し訳ありません」となって、やっと勝利宣言なのであります。私にとっては。

 

「僻みだね」「嫉妬だね」と思うだけでは全く勝利を味わえない。だって相手は反省していないのだから。

 

もっと簡単に、自分の心の持ちようだけで勝利を味わえるようにならんといけない、、、、のか??

 

そんな方向じゃなくて、どうでも良いことで一々喧嘩しないって方が大事ですね(笑)