鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

伝達

 

1本目

 

ビリヤードにおいて大事な通達(ルールの変更など)があった場合、末端の人にまで届けるにはどうしたらいいのだろうか?

 

そんな話をしばしばネタにしております。

 

私なんぞはSNSに情報を流してもらえば遅かれ早かれ気づくと思います。元の投稿に気づかずとも、皆々様が話題にすることで、どこかで目に入るでしょうから。

 

けども、SNSをやらない人だってたくさんいるわけですよね。

 

B.D.さんやビリヲカさん、on the hillさんなど、各種情報サイトも見ない人は見ないし。CUE'Sも同じく。

 

試合に出る人ならば、試合に出た時に気づかされるでしょうけども、試合に出ない人もたくさんいるし。

 

ビリヤード場内に掲示したって見ない人は見ないし、協力してくれない店だってあるだろうし。

 

私には「この人たちに情報を届けるには、一体どうすればいいんだ??」と疑問に思う具体的な顔ぶれが頭に浮かんでいます(;'∀')

 

 

そんな話を連想させられた出来事がありました。

 

新型コロナに関して、何度も何度も聞いた当たり前すぎる情報を、再び耳にすることってありますよね。

 

コロナ禍の初期は「私は言われずとも分かっているけど、知らない人もいるだろうから、周知させるのは重要だよね」と思っていました。

 

しかし、こうして1年も経ちますと「これだけしつこく言われてもなお取り入れない人は、取り入れる気がないんだよ」「そういう人達を説得するのは不可能」と思うように。

 

1年間ずーーーっとありとあらゆる場で呼びかけられ続けている情報を、耳にしたことが無い人がいるだなんて思いもしない。行動を改めない人達は「知らない」のではなく「知った上で改める気がない」とか「他人事だと思っている」とか、そういう人達だと思っていました。

 

ところがつい先日、1年間繰り返し繰り返し延々と言われ続けていたことに対して「そうなんだ!知らなかった!!気をつけなきゃ!」と言っている人に会いましてね。。。

 

しつこく呼びかけることには一定の意味はあるんだなと思うとともに、常識がない上に情報弱者でもある人はまことに厄介だなと思いましたね、、、

 

そういう人にまで情報を届けるにはやはり口伝というアナログな手段を取るしかなく、人と人との繋がりが求められているのかなぁとかエモいことを考えていましたとさ。

 

 

2本目

 

学生の頃のことなので遠い昔の話ですが、今でも覚えている出来事があります(既出の話ですが)

 

とあるB級の女の子がいました。

 

球を撞く学生の女の子というだけでレアですが、大学に入ってから球を始め2年ほどでB級になった。かつ、B下ではなくB中と言えるくらいには撞け、試合での戦績もそこそこある。だいぶレアです。センスがあるんだろうなと思っていました。

 

そんな女の子と初めてまともに相撞きをした日のこと。手球コントロールに関してのアドバイスが欲しいというので、色々会話をしつつ教えてみることにしたのですが、、、、

 

 

押し引きでのコントロールという概念がない

 

 

大変に驚いたものであります。

 

厚み100%の球に対しての押し引きは理解しておりました。押せば前に出る。引けば戻ってくる。

 

しかし、フリがある球に対して押し引きをするとどうなるかが全く分かっていなかったのです。分かっていないというか、そういう考え方を持っていなかった。フリがある球は全て捻りでなんとかしようとしていた。第1クッションにどういう角度で入れるかなど考えたこともないらしい。

 

具体的な配置を示しつつ「どう出す?」と尋ねてみても「左を撞く?」「右を撞く??」しか答えが返ってこなかったのであります。

 

センスがあるんだろうなと思っていただけに、大変に驚いたものでありました。

 

なんせ昔のことなので、その子が実際にどういった球を撞いていたのか記憶が無いんですが、「普通のB級、というくらいの結果は出していた」という記憶はあるので、相当に入れが強かったんでしょうかね。

 

 

その子の場合は「センスがある」という先入観があったためにギャップで驚いてしまいましたが、まだマシな方だとも思います。

 

「さすがにこの人はお手上げ、、、」っていうレベルですと、「左を撞いた手球がクッションに真っすぐに入ると、手球はどっちに転がっていくか」がイメージ出来ない人なんかがいる。これは私からすると「ビリヤードの技術や知識がどうというレベルではない」「育ちが違い過ぎる」としか思えず、教えるのを諦めてしまいます(;^ω^) 私にはそういう人を育てるだけの能力はない。

 

 

さて。話のレベルを少し引き上げますが、私が「B級あるある」として度々ネタにしているのが「とりあえず順」というやつです。

 

手球コントロールをするにあたって、とりあえず順捻りを撞いてしまう。捻りなんかいらないシチュエーションや、むしろ逆を切った方が良いような時まで順を撞いてしまう。

 

「順を撞いておけば、なんとなくネクストボールに近づいていくから」とか「順を捻った方が入れやすいから」などの理由で、無意識に順を捻ってしまうのでしょう。そういうのを「とりあえず順」と私は呼んでいますw

 

そのような「なんで今の順を入れた?」っていう球を撞く人は多いのですが、いつぞやは「なんで今の逆を入れた?」という球を撞くB級君が。

 

逆を入れる意味が一切ない配置だったので、最初はコジったんだと思ったんです。でも一応「なんで逆撞いたの?」と聞いてみたら「転がしたくなかったから」と言う。

 

「順捻り=手球の勢いが増す」「逆捻り=手球の勢いが死ぬ」という認識らしい。

 

100%間違っているというわけではないですが、全ての配置にそれを当てはめてはマズイですよね。配置次第で、そういう認識が適合する場合もありますし、そういう配置の方が多いかもしれませんが、捻りの本質を正しく認識しているとは言えませんよね。

 

押し引き捻りのラインを正確に把握出来ていないってのは私だってそうだし、程度の差こそあれ誰だって同じだと思うんですけど、イメージの精度ではなく、そもそもの考え方が間違っているとなるとそれは大問題でありますからね。

 

 

3本目

 

私は、自分から進んでアドバイスをしようと思うことはなく、するとしたら極限られた親しい数人の下級者だけです。

 

教えるのが嫌いなわけではないので、相手方からアドバイスを求められたら教えるんですけども、アドバイスを躊躇するのは、既に誰かしらから習っているような下級者が相手だった時です。

 

多くの人からアドバイスをもらっていて私もその1人だってんなら気にしないのですが、特定の相手に集中的に習っている場合。特にそれがSAやプロだった場合。

 

 

  • その人たちを差し置いて、私なんかが出来るアドバイスはない
  • 今までにどういう教えを受けてきたか知らないから、下手に方向性の違うアドバイスは出来ない
  • 下手をすると、その上級者達から敵視されることになるから嫌

 

 

こんな思いがありまして、アドバイスを求められても適当に受け流してしまうことが多いです。「聞ける相手がいるんだから、師匠(先生)に聞いてください」と返すことが多い。

 

そんな中、モヤモヤするのが、師匠がいたりプロのレッスンを受けていたりするのに、明らかな欠点が長期間直らないような下級者を見た時です。

 

しっかり指摘は受けており、本人も改善に取り組んでいるけれどなかなか直らないというなら分かるのですが、欠点だと気づいてもいなそうな時。「師匠(先生)は何をしてるんだ?」「なぜ指摘してあげないんだろう?」と気になって気になってなりません。

 

その師匠や先生が、私も面識があるような相手なら良いんですよ。「あの人なら、そのうち指摘するだろう。まだしてないのは何かしら理由があるに違いない」などと考えることが出来ます。

 

が、どういう人なのか知らない人だった場合は信用が出来ない。

 

なんせ「レッスン生はカモ」「上手くなってしまったら、レッスンを受けてくれなくなる」とか考えている先生がいるくらいですから、そんな人に教わっているのだとしたら「だったら私が教えた方が良いわい」って話になりますからね。

 

そしてまた、「師匠がいる」「レッスンを受けている」とか言っておきながら、よくよく話を聞いてみたら、物凄い低頻度でしか教わっていなかったっていう下級者もいるし。

 

うーむ。ズバッと教えちゃった方が良いんだろうか。