1本目
その昔、左手撞きの練習をしておりましたら、初対面の方から相撞きのお誘いをいただいたことがありました。
私はおずおずと「右利きのA級ですけど、、、いいですか?」と聞いた覚えがあります(笑)
もしその人が、左で撞いている私を見て「この人ならちょうど良さそうな相手だ」と思って声をかけてきたのだったら申し訳ないなと思って事前申告したわけですが、別にその人は私の腕前を見て声をかけてきたわけではなく、単に「見慣れない人がいるから、相撞きしてみたい」と思っただけのようで、その後、楽しく相撞きすることができましたとさ。めでたしめでたし。
漫画の世界だったら、舐めてかかってきた相手を「実は俺、右利きなんだよね」と言って退治するところなんですけどねw 現実世界ではそんなことはありませんでした(笑)
先日「逆手撞きの練習をしていたら、相撞きの声をかけられた」という、私と全く同じ体験をしている人の話を聞いて、そんな昔話を思い出しておりました。
最近の私は、左手撞きの練習は全くしていません。なぜかと言えば、時間がないからです。
左手撞きは、練習の優先順位が低い。昔はたっぷり撞きこんでいましたから優先順位の低い練習にまで時間を割くことが出来ましたが、今はそんな時間はない。なので、左手撞きもどんどん下手になっておりますねぇ、、、
さてさて。少々前に「どんな言い訳ならば開き直れるか」みたいな話をしました。「撞くのが久しぶりだから」とかでは開き直れないが、「翌日が登山」というシチュエーションであれば開き直れたと。
1人練習中であっても、人の目があるとついつい見栄を張ってしまう私ですが、「左手撞き」は開き直れるようです。「左手なんだから下手で当たり前」「いざ舐められたら、右手で見返せばいい」と心のどこかで思っているんでしょうね。
ところが、それはあくまでも「周りの目」がプレイヤーだった場合のようです。プレイヤーであればある程度は見る目があるわけですので、左手で撞いている私を見て「あの人右利きだろう」と気づく人の方が多いはず。「逆手の練習をしているんだな」と理解してくれる人が多い、、、、という思い込みが私の中にあるので、開き直れるもよう。
他方で、「周りの目」が一般客だった場合は駄目です。一般客は見る目なんて無いですから、左手で外しまくっている私がそこにいたら「ただの下手な人」です。左手撞きの練習を避けてしまいそう。
いやはや。しょーもない見栄を張っておりますね。
「周りの目があると、一人練習でも見栄を張ってしまう」という気持ちが全くの0って人もいるのでしょうけども、多くの人は多少はそういう気持ちがあるんじゃないでしょうか。
私より度合いが高い人と言えば、お馴染みI氏ですね(笑) 見栄を張りすぎて得意なショットしか撞かないから、苦手が全く上達しないっていう。
シチュエーションを変えます。「周りの目」が無かったらどうでしょうか。個室で撞いているだとか、ノーゲストな店で撞いているだとか、そういうシチュエーションだった場合。
そういうシチュエーションとなると見栄を張る相手もおりませんので、私はここぞとばかりにミスをしがちであり、かつミスをした場合に恥ずかしい練習をします。ハードブレイク練習とか引き球練習とかですね。
誰も見ている人がいないのであれば、ミスをすることへの抵抗感なぞ皆無。それが私であり、それが普通だと思っているのですが、、、
たとえ1人っきりでの練習であっても、ミスをすることを体が拒否してしまう人ってのがいるようです。成功率が高いことしか出来ない。新しいことを試すことが出来ない。試すにしても「とりあえず撞いてみる」なんてことは出来ず、じっくり時間をかけて入念なイメージ作りをしてからじゃないと出来ない。
誰も見ていない1人練習の時であっても、「ミスをする」ということ自体に嫌悪感を覚えてしまい、ミスをすると精神衛生が保てない。そんな人達がいる。
これはもう「勿体ない」としか言いようがありませんし、何に対して抵抗感を覚えているのか、私には理解できないことでもあります。
さらに話は変わるのですが、ある日フォロワーさんの話を聞いていて「分かるけど、それはバカバカしいからやめた方が良いですよw」と思った(本人にも言った)のが「SNSに載せることを目的に撮影をしているからチビってしまう」というやつです。
周りの目が無い場での1人練習なのに、カメラを回しているからついつい見栄を張ってしまったりチビってしまったりして、質の高い練習が出来なくなるらしい。
私は長いブロガー歴の初期にそういう経験を何度もしており、反省してバカバカしいのでやめましたw 承認欲求のためだけの動画を撮るのをやめたし、ブログネタのためだけの球を撞くってことも最低限にしました。
今でもブログネタのために動画を撮ることはありますが、数分程度の時間で済むピンポイントの動画しか撮りません。
この間も書きました通り、SNSを通じて色んな人と交流することを主目的としてビリヤードに接するならそれはそれで良いのですが、「上手くなりたい」を最優先にするのであれば、無駄な撮影はやめた方がいいですね。。。
2本目
Twitterのフォロワーさんが「1万回くらい(ブレイクの練習を)やればボーニング並みのブレイクできるようになるかなぁ」と呟いているのを見て「それは甘い」と思ってしまったわたくし鈴木であります。
1万回って凄い回数のようでいて、1日100回ブレイクしたらたったの100日分なんですよ。
ブレイク馬鹿の皆様は「そんなん、あっという間だわ!!」って思うんじゃないですか??(笑)
センスの有無。我流かちゃんとした人に習うか。そういった条件次第で大きく変わってくるとは思いますが、どういう条件であっても1万回でボーニングに到達するってのは無理寄りの無理です。
(なにをもって「ボーニング並」とするか次第でもあり、ブレイクのパワーだけなら、センスのある人がちゃんとした人に習えば1万回で到達できるかも?)
ブレイク1万回なんてのは、もしかしたら私はC級の間に到達していたかもしれません。
また、中学生の時にビリヤードを始めて、最初の6年間はブレイクの練習しかしていなかったという人が身近にいます。
アマチュアでさえ「好き」というだけの理由でそれであります。
イグナシオの話は有名ですよね。何時間でしたっけ?毎日13時間練習してて、そのうち5時間がブレイク練習だとか、そんな感じでしたっけ??(自分のブログの過去ネタを検索すれば出てくるけど、面倒くさい、、、)
仮に5時間だとして、1分に1回というゆったり目のペースでも、5時間撞いてりゃ300発ですよ。1年で10万発オーバー。
某日本人プロも「ブレイク200回!」を日課にしてらっしゃいましたしね(笑)
「好き」に加えて、練習するだけの必要性もあるプロの方々の練習具合ってそんな感じでしょう。1万回なんて、序の口にすらならないのかもしれない。
ブレイクに限らず、ビリヤードのショット練習で「こんなにも練習した」と胸を張って言えるのは、100万回からでしょうかねぇ。
100万ですら、一般の人からしたら「やばい!」ってことになっても、競技者からしたら「普通」ってことになりそうな気がします。
でもまぁ、フォロワーさんが「1万回」という回数を出したのは「好きでもない苦手なショットを練習するのには、多すぎる回数」という意味合いだったんだと思います。
私も「セーフティーを1万回練習しろ!」と言われたら「やる気せーへん!」って思いますからねww
セーフティーが好きな人からしたら「今までに何百万回も撞いたわ!!」って思うんでしょうけども。
ここら辺はやっぱり、好き嫌いの差ですなぁ。