鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

痩せ

 

1本目

 

大昔のインタビュー記事にて、楊清順が新しく使い始めたキューについて「まだ半年だから慣れていない」と言っておりました。試合でイマイチな球を撞いてしまった時の言い訳みたいな感じでした(笑)


それを見て私が思ったのは

 


・あのレベルの人でも、対応するのにそんなに長い間苦労するんだな

・そんなに長い間苦労するなら、道具を変えなきゃいいじゃないか

・あのレベルの人にとっての「慣れる」は、私程度にとっての「慣れる」とは次元が違うのかもしれない

 


こんな感じのことでありました。


私は滅多に道具を変えないために、「新しい道具に慣れるための練習」ってのをした経験も少ないのですが、今使っているOBクラシックプロシャフトに変えた時には結構長い間苦労したという記憶があります。


ACSSから314-2に変えた時には全く苦労せず、変えたその日から普通に撞けたのですが、314-2からOBクラシックプロに変えた後は数か月~半年くらいイメージが合わなかったような。主に捻りの見越しの面で。


とはいえ、私ですら新しい道具への対応で一番苦労した記憶で半年くらい。楊清順ともなればもっと早いもんじゃないの?と感じ

 


・あのレベルの人でも、対応するのにそんなに長い間苦労するんだな

・あのレベルの人にとっての「慣れる」は、私程度にとっての「慣れる」とは次元が違うのかもしれない

 


と思ったわけですけども、この間ふと新たに思ったのは「そもそも、練習してなかったんじゃない?」っていうことでした。


海外のプロ選手って、ある程度のレベルになった後はビリヤードの練習をあんまりせず釣りやゴルフに興じている人、多いじゃないですか。楊清順もその1人だと聞いたことがあります。


ってことは、キューを新しくしてから全然練習してなかったから、半年経っても対応できてなかったんじゃないの?という気もしてきた(笑) 知らんけど。


そんなことを考えておりましたのも、私自身が「練習してないから、先に進まない」と最近思っていたからです。


コロナ禍に入ってからというもの、生活のサイクルが変わりすぎて未だ対応出来ておらず、球撞き時間を確保出来ておりません。週1撞けたらいいなっていうくらいになっておる。


撞けてないから調子が悪いのですが、その調子を取り戻そうにも撞けてないからどうしようもないっていう。


コロナ前には出来ていた極基本的なことをようやくこの間思い出しまして、「こんな基本的な1歩を進めるのに半年かかるだなんて」って思っていたところから、楊清順の半年話を思い出したわけでございました。


撞かなきゃ、先に進まない。


当たり前の話ですね(;^ω^)

 


そうそう。タップをブーストに変えてから1カ月半ほど経ってるんですけど、ブーストに関しても何か感想を言えるほどに撞いていない。1カ月半も経っているのに。


うん。何が言いたいかって「全然撞いてない」ってことですねw

 

 

2本目


しばしば「シャフトの痩せについて、そこまで神経質になる必要はないんじゃないの?」と申しております私。

 


・物凄く道具の変化に敏感な人

・物凄く高いレベルで球を撞いている人

・痩せについて、過去に痛い目にあったことがある人

・1本物で替えがきかないシャフトを使っている人

・1本のシャフトを、この先10年も20年も使い続けようとしている人

 


こういう人であれば痩せに神経質になるのも分かるのですが、私みたいなプレイヤーは水拭きは普通にするし、メラミンスポンジでの掃除もするし、たまにヤスリがけもするし。それでいて8年同じシャフトを使い続けて特に気になっていません。気になったら新調すればいいだけと思っておりますし。


私が適当で鈍感であるのは間違いないのですが、私と同等以下の腕前の人だって同様でありましょう。そんな些細なことが影響するような球は撞いてない。


そしてなにより「そんなことをしたらシャフトが痩せる!」とか言っておきながら、その直後に「いま流行りの、あのシャフトを買ってみました!」とか言ってシャフトを新調している人がしょっちゅういて「そんだけ頻繁に交換するなら、痩せなんて気にする必要ないでしょ!」って思っちゃうわけです(;^_^A


この点に関しても、昨日書いたようなブラインドテストをしたいですねぇ。シャフトが痩せることに神経質な人たちは、本当に差が分かってるんだろうか?


分かっていたとしても、その差が影響するような球を撞いてんだろうか??

 

「こういうことをするとシャフトが痩せる」という知識があるから頭で気にしてしまっているだけで、体は気になってないんじゃないの??

 

 

さてさて。とある高級カスタムのオリジナルシャフトを使っているプロ。やはり1本物なだけに痩せには神経質になるようで、水拭き、ヤスリがけの類は一切しないらしい。


極力シャフトを痩せさせないためのメンテナンス方法について語っておられたのですが、やはりヤスリがけをした時に比べたら滑りは悪いらしい。曰く「でも今は、グローブがあるから大丈夫」と。


その話を聞いた1~2週間後だったと思いますが、別のトッププロから「グローブを使うと、シャフトが痩せる」という話を聞きました。


もちろんヤスリがけをした時ほどではないが、グローブで撞くことで物凄く番目の細かいヤスリがけを常時行っているような状態になり、素手で撞いている時に比べたらシャフトは痩せていくとな。「撞きこんでいる3Cのプロなどは、(シャフトが)1年もたない」と仰る。


いっつも肝心なことを聞き忘れる私。「じゃぁどうやってシャフトの滑りを確保すればいいのか」「シャフトは消耗品だと割り切れという話なんだろうか」と今は疑問に思っているのですが、そこまで聞かずに終わってしまいました(;^ω^)


なにはともあれ、グローブの使用でシャフトが痩せて行くという衝撃。


正直、私程度の球撞き頻度では大した影響はないでしょうし、影響があったところで私には感じ取れないと思うので、私には無関係な話だと思いました。めちゃくちゃ撞きこんでいて、かつセンシティブなプロだからこその話だろうと。


ただ、「シャフトを痩せさせないために水拭きやヤスリがけをせず、グローブを使う」という発想が良いことだとは限らないぞ?っていう視点は生まれましたねぇ。

 


そうそう。Twitterで「カーボンシャフトも痩せるのか?」という話が出ておりました。


私はカーボンシャフトを持っていないし、使ったこともロクにないので全然分からないんですけど、なにやらカーボンも結構痩せるらしい。


そしてまた、カーボンシャフトも木のシャフトと同様に、グローブを使うことで痩せやすくなるそうな。


「カーボンの方が痩せるのが早い」とまで言う人も。


どこまでが本当の話なのか私には全く判断がつきませんが、道具のことは一筋縄ではいかないってのは分かりました(笑)