1本目
昨日の続き
ハードショットについて、私が気になっていることが2点あります。
・初心者の頃から気を付けていても、ハードショットが上達しない人はいるのだろうか
・ハードショットしやすいフォームにデメリットはあるのだろうか
です。
なにをもって「ハードショット」とするかについては、A級の段階でブレイクで40kmが出せるかどうかを境に設定します。
世界レベルのプロを見ていても、40kmを出せない人はたっくさんいますよね。男子の世界ランキングトップ20を見た時に、出そうと思えば40kmを出せるっていう選手、何割くらいいるでしょうか。
40km出せないっていう選手は単に「必要じゃないから練習してこなかった」「好きでもないから練習しなかった」というだけなんじゃないかってのが私のイメージです。もし必要があったとか好きだったとかで、初心者の頃から40kmを志していれば、トップランカー達のような環境で練習していれば誰だって40kmくらいは出せるんじゃないでしょうか。
ビリヤードでのブレイク40kmってのは、野球のピッチャーに例えれば120~130kmのストレートってくらいの話だと思っています。ちゃんとした知識と技術をもって鍛錬を積めば、健常な男性なら誰でも出せるっていうくらいの強さ。
150km、160kmとなってくると生まれついてのポテンシャルで出せる人が限られてきてしまいますが、120~130kmくらいなら正しい知識を持って練習すれば出せる。
ブレイクの40kmもそんな程度だというイメージです。
なので、A級以上のプレイヤーで40kmを出せない人ってのは「そもそも40kmを出そうとしての練習なんてしてこなかった」か「正しい知識がなかった」のどちらかであり、「正しい知識をもって初心者の頃から研鑽を積んできたが、出せない」って人はいないんじゃないかと思うのです。
そういう持論を前提としまして、2つ目の疑問。「ハードショットをしやすいフォームやストロークにデメリットはあるのだろうか」についてです。
・初心者の頃から40kmを目指して練習してきた人
・初心者の頃から実用的なショットだけを練習してきた人
こういう2者が共にプロレベルになるくらいまで撞きこんだとして、前者のような球人生を歩むことのデメリットってあるんでしょうか??
初級者時代には結構デメリットがあると思います。
・ハードショットの練習に時間を取られるので、プレイの上達が遅くなる
・フォームの安定感が後者に比べて劣る
・ハードショットへの理解がない人から悪口を言われる
こういった、スタート時の出遅れというデメリットはあると思います。
が、A級以上になればその辺のデメリットはほぼなくなってくると思います。A級以上になってからのデメリットって何かあるんだろうか??
「どれだけ上のレベルになっても、プレイに関してはプレイだけに専念してきた人の方が一枚上手」ってこと、あったりする?
「ハードショットを伸ばす方面で練習をしてしまうと、こういうショットは出来なくなる」っていう何か、あるんでしょうか?
40km以上のブレイクが出来るプロ選手が、出せないプロ選手に比べて劣ることって、、、何かある??
「出せても、実用面では意味がない」という意味で「メリットがない」というなら分かるのですが、デメリットはある??
デメリットがないのだとしたら、私にとっては「強く撞けた方が格好いいじゃん」というメリットがありますので(笑)
デメリットがないのだとしたら、多少スタートの出遅れがあるとしても、将来的に強く撞けないよりは強く撞けた方がよくないですか??何事も出来ないよりかは出来る方が良い。
これから本格的にビリヤードを始めようとしている初心者に「ハードショットなんて意味がないから、堅実に」って言う??
2本目
特定のショットだけはトッププロよりも上手いようなアマチュアっていますよね。
ブレイクであったり、ジャンプであったり、極端なキュー切れであったり、トリックショットであったり。そういう一芸に秀でたアマチュア選手はいる。
そういう、一発で人目を引けるスキルがあるのは凄いし素晴らしいとは思うのですが、やはり勝負の観点から見ると。。。
「トッププロよりも上手い」というようなレベルとなると、それだけ、その一芸の練習に極端に時間を割いているということになるわけでして、それ以外の技術がちょっとね、、、、、、ってなりがちでは(;^ω^)
いつぞやも、ハウスで敗退したアマチュア選手が、敗退後にトリックショットみたいなショットの練習を始めたのを見て「確かにそういうショットは上手なんだけど、それじゃぁ勝てませんわな、、、」って思いましたね(;´∀`)
その人はそれが楽しいんだろうから余計なお世話ではあるんですけど、ハウストーナメントに出ているのに勝つための練習をしないってのが良く分からんのだよなぁ。
そうは言っても、ブレイクの練習をするだけして全然上達しない私よりかは、練習した分だけ出来ている人の方がずっと良いんですけどね。。。
3本目
2本目は一芸に秀でたプレイヤーの短所に触れましたが、長所はやはり「1ショットで人目を引くことが出来る」「個性がある」ってことでありましょう。
ビリヤードプレイヤーの間で評価される上手さってのは、ある程度の見る目を持った人が、一定時間以上相手を観察することで分かるもの。
一般の人には見る目がないし、そんな長時間見続けてもくれないでしょう。
見る人がビリヤードプレイヤーだったとしても、特別に興味がない相手の球をそんなに長く観察しようとは思わないはず。
その点、一芸に秀でていれば、1ショットで凄さを伝えられる。5秒から10秒もあれば伝えられるでしょう。
勝負の上では役立たなくても、短い時間で誰にでも凄さが伝わるショットってのはビリヤードの布教をしようとした時ですとか、自己発信をしようとした時なんかには役立ちますよね。
オールラウンドに上手いけれど特別に秀でたところはないってのは寂しいし、一芸に秀でてはいるけどそれ以外はサッパリってのも寂しい。
総合力もそこそこあって、それでいてかつ何か1つ必殺技があるといいなーと思います。贅沢な話ですけど(笑)
4本目
B級プレイヤーでも、ブレイクの強さやジャンプショット、引きの切れなどが一点突破している人はいて、その特定の技術だけならトッププロよりも上手いって人は普通にいる。
上手い人の言うことの方が説得力があると言うならば、その特定の技術についてアドアイスを受けたいなら、トッププロに聞くより当該Bクラスプレイヤーに聞いた方が良いと言えますよね。
私は普通にそういう選択します。総合力では私の方が上だけど、特定の技術においては私よりもずっと上手いっていう下級者はいて、そういう人にアドバイスを仰ぐことは普通にある(あくまでも直接の面識がある場合です。ネット上だと無理ですね、、、)
私も「理論はしっかりしていて、教えるのは上手いのかもしれないけど、出来ていない人」に習おうとは思えないんですけど、「特定の技術に秀でた人」であれば、それは「出来る人」なので、下級者であっても気にせず習うなぁ。
でも恐らく「下級者になんか習いたくない」って人はいるんだろうな。そのプライドはたぶん不要なもの(;^ω^)