鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

スコアと性格

 

1本目

 

カーリートーナメント(バグース平日トーナメント)は「9ボール4先交互ブレイク」というフォーマットです。


プロ&A:B:C=4:3:2のハンデ戦で、カーリーさんと当たる場合は8番がハンデボールになります。


「平日夜でも気軽に参加できるトーナメント」「終電までに必ず帰れる試合」がコンセプトだそうなので、短いフォーマットです。


でもこの「9ボール4先交互ブレイク」って良いフォーマットだなぁと私は出る度に思っています。「良い」というと「自分は良いとは思わない」「一般論かのように語るな!」と言われてしまうかもしれないので、「私のテンションに合うフォーマット」と言い換えますw


休日にガッツリ時間を取って出た試合が「9ボール4先交互ブレイク」だと「短すぎぃ!」って思うでしょうけど、平日夜のちょっとした腕試しに1000円のフィーで出られる試合となるとちょうど良いのです。


交互ブレイクなので、ノーチャンスで終わるっていうこともないですし。


そしてまた、短いからこそどこでも気を抜けず、集中し切ることが出来ますし。


負けてしまった時にも、理不尽な負けっていうのが無い。負けた時は必ず自分が何かしらのミスをして負けているので、納得の負けなのであります。

 

2月に出たカーリートーナメントでは、一緒に出たキッケー氏が試合後に「A級昇格後に初めてB級と対戦した」とツイートしてたんですが、私の感想は「そりゃそうだ」でしたw


というのも、A級昇格後もなにも、きっけー氏はB級だった頃から相手をするのは8割方が私。たまにT郎君やGB先生やZ氏。全員A級。


こんだけの人としか日頃撞いてないんだから、そりゃB級以下と撞く機会はないよw


試合もカーリートーナメントしか出てないし、A級昇格後に出たカーリートーナメントは2月のでまだ3回目とかなんじゃ、、、

 

きっけー氏イジりは終わりにするとして、私はC級さんと対戦しました。私は私で「C級とやるの、かなり久しぶりだな」と思っていました。


やはり自分自身がAになっちゃうと、C級と対戦する機会は少なくなります。ハウストーナメントに出るにしても、ABC戦となるとC級はあんまり出てこないですからね。


C級相手なので4-2のハンデ戦でした。恐ろしき2先。


過去には1先のCビギに葬られた経験が多々あります。私の9番凡ミスで負け。9番フロックインで負け。序盤に9番コンビが簡単に狙えるような配置が残っていて負け。どんな一点でも、その一点で負けですからね。


トッププロですら、1先の相手に屠られている。1先ともなると腕前がどうこうというより、神頼みするしかないです。


2先となると1先よりはマシですが、キツイものはキツイ。


2先の人を相手にしての過去の典型的負けパターンが「私の凡ミスで1失点+相手の9番フロックイン(またはA級は絶対にやらないようなスーパーショット)」で終了っていうやつです。


ある意味「1度もミス出来ない」「1ミスが命取り」というプレッシャーは、並のA級を相手にしている時以上にあるかもしれませんw


昔こんなことを書いた覚えがあります。

 

・自分は相手にリーチをかけられてしまうと吹っ切れることが出来る。「このラックを取られたら相手にリーチがかかる」というラックが一番緊張する

 

・2先の相手となると、最初っから「このラックを取られたら相手にリーチがかかる」という状態

 

・「相手にリーチをかけられてしまうと吹っ切れることが出来る」というのは、あくまでもフロックが絡まない勝負をしている時の話であり、C級となるとフロックが怖い。となると2先のC級を相手にすると、スタートは「このラックを取られたら相手にリーチがかかってしまう」という意味で緊張し、1点取られてからは「フロックが怖い」と緊張し、緊張しっぱなし

 

 


こんな話をしたはずでして、今回C級さんと対戦しながらそのことを思い出し「今はどうかなぁ」なんて考えていました(試合に集中しろ)


「今はどうかなぁ」なんて考える余裕があるくらいなので、緊張しきっているわけではないらしい。が、「2先は怖いなぁ」という思いはあり、適度な緊張感は持てていた。


結果、ミスをすることなく勝てましたので、今はほど良い緊張とほど良い自信とがあって、2先でもあまり問題ないのかもしれません。

 


余談ですが、C級プレイヤーを相手にして気を抜くことなく球を撞いて勝利をおさめると、相手から「こんな自分なんかに、そんな本気にならなくても。。。」みたいに言われることがあるんですけどね。


こっちにも余裕はないんじゃい!!


ノーハンデ5先とかでやってくれるんだったら、手を抜いてほしいなら抜きますよ。って、手を抜いてほしいの?


改めて考えると「こんな自分なんかに、そんな本気にならなくても」と言ってくるC級って、何を言いたいんでしょうかね。


「手を抜いて、少しは撞かせてほしい」という意味であれば「この人はエンジョイ勢なんだな」「でも試合に出ている以上は、それは無理です」「撞きたいなら撞かせても良いけど、9番は入れないでよ」っていうことになるし。


「手を抜いてほしくはないが、もっと撞かせてほしい」だったら「一度冷静になって、ご自分の考えの矛盾に気づいてください」という話だし。


これは特定の人物を頭に浮かべての話ですが、その人の場合は「私なんかに本気にならないでほしい」「手を抜いた上で、勝たせてくれ」みたいな態度なんです。かつ、それでその人が勝とうものなら「鈴木さんに勝った!!」とそこら中に言って回るような人物なので、とてもじゃないが華を持たせてやる事なんぞできません。


そういう点「自分なんかが相手でも、本気で撞いてくれた!!」と言っている初級者の方が相手のしがいがあるし、そういう人の方が伸びますよねぇ。

 

 

2本目


2月に行われたサークル大会では9ボール勝者ブレイク。ABC=:5:4:3のハンデ戦。プロも5先だけれど、プロが相手の時は1ダウンという形でした。ポピュラーなフォーマットですね。


終わってみれば、スコア的には競ることも無く優勝を飾ることが出来たわけですが、それはあくまでも結果論であります。


対戦中の私が「スコアが離れているから大丈夫」なんて思えていたかと言えば、そんな気持ちは0です。全くの0。


5点先取りなんていうのは、そもそも「スコアが離れている」という状態になりませんもの。4-0であったとしても4点しか離れていないんですよ。そんなん「スコアが離れている」の内に入らん。


シート使用のセルフラックの9ボール勝者ブレイク。簡単に流れはひっくり返ります。


そんなわけで、終わってみればスコアが競った対戦はなかったけれど、余裕があった対戦など1つもありませんでした。


私が5先の9ボールでそこそこスコアが離れた時に安心できるのは「どういう球を撞くのか知り尽くした相手」「こっからマクられることは無いと断言できる相手」くらいですね。そんな相手、指折り数えられるくらいしかいません。


サークル大会と言っても、私がサークルに所属していたのは遥か昔。


同世代のプレイヤーも今はどういう腕前になっているか分からないですし、世代が違うプレイヤーは未知ですし。


(サークル外の話ですが)SAを相手に5連や6連をされたことがあるし、SAレベルではないにしてもA級相手の取り切りからの3連4連をかまされたことは何度もあるし、B級やC級にだって何度も負けた経験がある。


だから、とてもじゃないが気を抜くなんてことは出来ない。気を抜けるフォーマットじゃないし、気を抜いて勝てるほど自分は上手くないし。


スコアが離れていると「楽だったでしょう」「気持ちに余裕があったでしょう」みたいなことを言われたりするんですけどNOとしか言いようがないですね。。。

 

 

3本目


(比較的最近同じ趣旨の話をしましたけど、別に下書きをしてたみたいなんで載せさせてくださいませ、、、)


「この間〇〇さんと当たって負けちゃったー」みたいな報告をすると「スコアは?」と聞かれることがあります。


また「××さんに負けちゃったけど、3点は取れた!」みたいに誰かが言っているのを見聞きすることもあります。


私の感想はといえば「スコアだけ聞いたって、なんも分からんでしょうよ」です。


後者の例の場合は、報告している本人は満足そうなので、きっと内容的にも満足できるものだったのでしょう。さすがに「何もしてないけど、OKを3回もらって3点取れた」みたいなのを自慢げに話す人はいないはずだ。


私自身、ブログなどで「猛者を相手にそこそこ競れた」という趣旨の話をしたい時に、具体的な内容を書き表すのは難しいので「ヒルヒルで負けてしまった」などと、スコアを出すことはあります。でも読み手としてはやはり「スコアだけじゃ分からんよ」って思うのでは?


そんなわけで、結果報告をした時に「スコアは?」と聞いてくる人は、何を知りたいのかが私には謎なのです。


それこそ中には「SA様相手に6-3で負けた」「勝った!俺は6-4だったww」と、冗談ではなく本気で誇らしげな人がいたりするんですけど、6-3の負けと6-4の負けで後者の方が優れていると考える感覚が私には分からん、、、


勝ち負けなんてのはその場限りのもので、私が初心者に負けることだってあるし、私がプロに勝てることだってある。けどそれは確率的には低いことであり「そういう時もある」でしかなく。


スコアなんてのはなおさらで、同じ人と繰り返しセットマッチしていても、ある時にはスコ勝ちし、次の対戦ではスコ負けし、その次ではヒルヒルで勝って、その次はヒルヒルで負けて、、、、なんてのはなんら珍しくないじゃないですか。


マスワリをしての得点かもしれないし、セーフティー合戦の末の得点かもしれないし、フロックでの得点かもしれないし、相手がマスワリ9番入れスクラッチしてOKを出したのかもしれないし。


得点の仕方次第で評価は全く変わるわけですから、スコアだけじゃなんの評価も出来ない。


スコアを聞きたがる人というのは、何をどう評価しようとしてるんだろうか。