鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

順番

1本目

 

ビリヤードにしてもビリヤード以外の事でもそうなんですけど、しばしば下級者(または部下や後輩など)に「どうして〇〇をしないの?」と尋ねてみると「誰もやっていないから」という全く答えになっていない答えが返ってくることがあります。


ご存知の方も多いと思いますが、こんなジョークがあります。

 

youpouch.com

 

 

こうやってジョークにされるくらい、日本人には付和雷同タイプの人が多い。


私はどっちかというとフランス人タイプですw 天邪鬼ですね。


付和雷同も天邪鬼もどっちもどっちで長所も短所もありますでしょう。


たとえば、私が天邪鬼をやってて失敗をしたことはと言えば、ブレイクキュー選びなんかが典型例です。


昔の私は「人と同じものは嫌だ」「人が使っていないものを使いたい」と思って変なキューばっかり使っていました。安物買いの銭失いもたくさんした。昨年になってやっと魁という王道キューを使うようになりました。やはり王道には王道たる由縁がありますねw 最初っから大人しく周りに合わせてりゃ良かったんだよと思ったパターンです。


その一方で、天邪鬼の長所というか付和雷同の短所というかですが、ビリヤードのような発展途上であり、上達への道が整っていない競技では「人がやっていないことでこそ道が開ける」ってことが多いと思うんです。


別の言い方をすれば自分から学べる姿勢、新しい発想を出せる柔軟性、パイオニア精神。そういった気概の強い人の方が成長出来ると思う。


もっとメジャーで環境が整った分野であれば「まわりの真似をする」「みんながやっていることをやる」だけで充分に成長出来るんでしょうけどね。マイナーな分野じゃ頭打ちだろうなぁ。

 

 

2本目


私はいくつか習い事をしているのですが、1つにワイン教室があります。内容はそのまんまです。ワインについて学んでおります(笑)


大体いつも6種類のワインを飲みます。スパークリングから始まって白3杯+赤2杯の事もあれば白2杯+赤3杯のこともあるし、ロゼやオレンジワインが入ることも。


毎度毎度思っているのが「飲む順番で味わいが全く変わるよなぁ」ってことです。


まずスパークリングを飲み、白を飲み、赤を飲み、それぞれに何かしらの感想を持ち。


また戻って白を飲むと、さっきとは全く違う感想だったりするわけですよ。


時間の経過でワインが開いて味わいが変わったとかいう話じゃなくて、他のワインを飲んだことで感じ方が変わったという話です。


良くあるのが、たとえば5杯目に飲んだ赤ワインを美味しいと感じて購入して。家に帰って開けて飲んでみるもイマイチ美味しくない、みたいな。1杯目から4杯目を飲んだ後の5杯目だったからこそ美味しく感じたのだけれど、5杯目をいきなり飲むとそうでもない、、、みたいな。


ワイン教室にてそんなことを何度も何度もやっている時に、毎回毎回連想するのがビリヤードにおいての練習の順番ってやつです。過去にも度々ネタにしてますね。

 


何かしら新しいことを試している時。1つ目を試すもイマイチ。2つ目を試すもイマイチ。3つ目も4つ目もイマイチで、5つ目のことを試したらいい感じ。なので「よし5番だ」「1から4は間違っていたようだ」「次回からは5番を採用!!」と思って岐路につく。


そして次回5番を採用して撞くも全く機能しない、、、みたいなことがしょっちゅうあるわけですよ。そこで再び1から4を試してみた後に5番を試してみたら機能するっていう。


1から4も無駄ではなかった。5番への準備段階として意味があったわけであります。


問題はといえば、大抵の場合において1から4のことなど忘れ去っているということです。なんせ「1から4は間違っていた」という判断を下しているだけに、覚えようとしていない。記憶にございません。


そして結局「5番が機能しない」「前回5番が上手く行ったのはたまたまだったのかもしれない」「5番も駄目だったのか」と考えてしまう。


何か月も経った先に唐突に1から4を思い出して5番が機能しだして「新発見と思ったけど、これ何か月も前に発見してたじゃん!!」ってなるパターン(;´∀`)


ってことで、こういった件での反省はといえば1から4のような上手く機能しなかったことも、念のためにメモをしておくべし、ですね。そういったマメさが必要ですわ。。。