2本立て
1本目
いつぞや、後輩Hz氏と飲みに行った時のこと。
Hz氏自身、私より7つ下の20代なのでまだまだ若手で通ると思いますが、さらに下の世代のS君やA君を名指しして「ムカつく」と口にするHz氏。
何がムカつくかって、サクサクと上手くなって、あっという間に追い抜かれてしまったからという逆恨み(笑)
歳が近いからでしょうかね。私ほどにもなりますと、10個も離れた子達にサクサク追い抜かれてしまってもノホホンとしてられますわ。。。
で、Hz氏から恨み節を聞かされた翌日、当のS君A君の両名に会いましてw
Hz氏の恨み節を暴露したら、S君が一言「アクセスの差ですよ」とな。
そう。S君は球屋の真上に住んでいるのだ(マンションの1階が球屋になっていて、そのマンションに入居)
「(その環境だから)どんだけ忙しくても1時間は撞ける」とのS君談。
そう。「近い」は正義なのだ。
私は、中学生の頃からずっと都心に住んでおりまして、通勤通学に30分以上かけたことがない。
大学に入って以降は、そもそも電車に乗りすらしない。
大学までは自転車で20分、職場までは徒歩15分であります。
スラ○ダ◎クの流川が、高校の決め手を「近いから」と言っちょりましたが、同じ理由で進学先や就職先を選んでいるんじゃないか疑惑をもたれている私です。
しかし、通勤通学やら、行かねばならぬ場所へのアクセスが15分やら20分やらというのは近いですが、最寄りの球屋まで自転車や電車に乗って20分というのはどうも遠い。
球を始めてからずっと近所に球屋が出来ることを夢見ていましたが、出来る気配は一切ない。
「球屋の近くに引っ越せ」とは今までに幾度となく言われてきたことでありますが、大学や職場から遠のいてまで球屋に近づく気は全く起きん。
球人生は潤っても、人生で堕ちる。
引っ越しを考えた際には「球屋の近く」を考えるかもしれないけど、そもそも引っ越しを考えるような事態にならない利便性の優れたところに住んでいるというのが、球人生の面ではネックになっているワタクシ鈴木です。
2本目
某日、私が帰る間際に入店してきたHさん。私のキューを試し撞き。
「細っ!」とは100%の人が口にする感想でありますが、その後に数球撞いただけでシャフトの特性を大体把握してしまうHさん。
「はぁ。違いの分かる男ってのはこういうことか」と感心しておりました私です。
私、今使っているOBクラシックプロにする前は314-2をメイン、サブで314-Zを使っておりました。
私にはノーマルで球を撞いていた時期がほとんどなく、記憶にあるのはACSSから。
昔からのヘビー読者様は過去にネタにしたのを覚えているかもしれませんが、私がACSSを使っていた時期に、父の単身赴任先へ遊びに行き、近所の球屋へ遊びに行った時のこと。
キューは持って行っていなかったのでハウスキューで転がしていたのですが、なんとその日はたまたま羅Pのチャレマが行われるという(東京と神奈川というお隣同士で活動しているのに、初めて接点を持ったのが全く関係のない県ででした)
私の撞き姿を見てそこそこ撞ける人だと判断したらしい店長さんが「チャレンジしませんか?」と声をかけてきました。
チャレンジフィーも安かったので了承すると、「ハウスキューなのもあれなので」ということでキューを貸してくださるという。
店長「普段何使ってます?」
私「ACSSです」
店長「ASCCはないなぁ。同じハイテクってことで、これでどうだろう」
314シャフト
「同じハイテク」とはえらくアバウトなくくり方をしてきたなと、今では思いますw
初めての球屋で、初めて314シャフトを使い、初めて羅Pにチャレンジ。
結果が散々だったのは言うまでもありません。
思えば、初代の314シャフトを使ったのは、後にも先にもその時だけです。
その時に初めて314を使ったわけですが、それ以前に314を使った人から「逆の厚みに当たってしまう」という感想を何度か聞かされていました。
トビが小さいからカーブが目立つ。トビの見越しを大きく取ってしまうとカーブのせいで狙いとは逆の厚みに当たってしまう。そういう感想ですね。
私も初めて314シャフトを使ったその日「逆の厚みに当たる!」と全く同じ感想を持ったのでありました。
「同じハイテク」であるACSSを使っていたわけですが、ACSSと314では全然違いました。
さて。後にACSSシャフトに曲がりが出て来てしまい「買い替えようかなー?」と思っていたタイミングでKさんに声をかけてもらって、中古で314-2シャフトを購入。
不思議なのは、羅Pにチャレンジした時、初めて314を使って「逆の厚みに当たる!!」とか驚いた割りには、ACSSから314-2への移行に苦労した覚えがないんです。すんなり対応出来たような。何故だろうか。
また何年か後、ラジアルピンのカスタムブレイクキューを手に入れるも、どうもブレイクキューとしては使いこなせず、プレイキューとして使うことを思い立ち。
ラジアルのシャフトを物色しておりましたら、バグースのアウトレットセールにて型落ちになっていた314Zシャフト発見し、格安で購入。
Zの特徴は細さですが、スヌーカーキューを使ってポケットを撞いていたような私ですので、細さに違和感は全くなく。
その他の性能は私のような鈍感プレイヤーからしたら314-2と大きく変わるようには感じなかったので、即対応出来ました。
またさらに時は経ちまして、有田Pのを借りて試し撞きさせてもらったのをキッカケに一目ぼれならぬ一撞き惚れしたOBクラシックプロシャフトを購入。
「OBクラシックプロシャフトが欲しい!」と言い続けたまんま、購入まで結構時間がかかった覚えがありますw
最終的にウィンターセールで買ったんだっけかな。
で、OBクラシックプロシャフトですよ。
一撞き惚れの理由は「打感が好み!」っていうだけでした。それ以外の理由は一切ございません。
OBクラシックプロシャフトは細いからか柔らかめの打感なんだろうと言われることが多いですが、硬めです。結構しっかりとした撞き心地です。それが好きだった。
打感の好みだけで選んだシャフトですので、見越しやらなんやらは購入してから対応しなければならなかったわけですが、それまで314-2や314Zを使っていたにも関わらず、OBクラシックプロに変えた直後は「逆の厚みに当たる!?」を再び経験。
314-2とは比較にならないほどトビが少ない。少ないっていうか、もはや無いって言っても良いんじゃなかろうか。カーブしかない。
慣れるまで時間かかりましたね。結構撞き込んでいた時期だったと思いますが、何か月かかったんだっけかなぁ。
慣れた今となってはOBクラシックプロにして良かったと思いますが、当時は若干の馬鹿馬鹿しさも感じていました。
見越しやパワーなどの性能面が自分に合うと感じて惚れて買ったなら実用的な意味があるじゃないですか。
けど「打感が好み!」ってだけで買って、性能面では対応を迫られている。道具を変えたことで球撞きが良くなるどころか悪くなっている。馬鹿馬鹿しいなって。
でも、打感に惚れて買った私にせよ、デザインやらなんやらに惚れてカスタムキューにした方々にせよ、球の結果よりも「好み」やら「夢」やら「ロマン」やらを優先しちゃうんですよねぇw