2本立て
1本目
複数のクラシック奏者から話を聞く機会がありました。歴を尋ねられ、ほとんどの方が3歳〜4歳からと答える。
そんな中、「私は遅くて7歳から」「本格的にこの道を目指したのも中学生になってからで、本当に遅いんですけど。。。」と恐縮する方がいらっしゃる。
その遅さを補うように、本格的にプロの道を目指してからは1日17時間練習する日々だったとか。
うん。まぁそうだよね。そういう世界だよね。
と納得すると共に、7歳で始め中学生でプロを目指し始めたのを「遅い」とあぁも繰り返し言われると、、、、、ねぇ?
あくまでも超一流の人たちの話であって、楽器を演る人が誰しもそんなに早くから始めているってわけじゃないですけど、ビリヤードはそんだけの幼少期から携わっていた人ってどれくらいいるんだろ?と疑問に思いました。
ビリヤードもやはり若い頃からやっている方が有利というのは間違いないわけですが、具体的にどういう点が有利なのかという推論は大昔にブログネタにした覚えがあります。けれど、そこで書いたことはあくまでも私が推測できる範囲のこと。
たとえば音楽のリズム感やら音感やらは、幼少期の環境次第(遺伝の影響も大きいという話もある)で大まかな部分が決まってしまうので、歳をとってからだと何をどうしても補えない才能の差が出てしまいます。
ビリヤードでも幼少期にしか養えない、何かそういった感覚の差というのはあるのだろうか。
ありそうではあるけれど、良く分からん。具体的に言えば、どういうところ??
2本目
クラシック奏者の方々から話を聞く中で、「緊張」について語られた場面がありました。
数々の世界のコンクールで入賞し、多くの場数を踏んでいる人であっても今でも緊張はやはりするらしい。
緊張緩和のためにラベンダーの香り袋を思い切り吸ってみたり、舞台に上がる際に歩数を数えてみたりしているとな(笑)
リラックス効果がある香りを嗅ぐとか、目の前の勝負と全く関係ないことを考えてみるとかいうのは、ビリヤードでも応用できそうですね(私は、そのまんま目の前の勝負への集中力がなくなってしまいそうですが、、、)
緊張の原因についても少し話が聞けました。時間の関係で途中までしか話を聞けなかったのが残念ですが、納得したのは「若い頃(の主な緊張の原因)は『練習不足』」ということ。
非常に単純。練習が不足していたから緊張するということ。
練習が不足しているから、自信がない。上手く演奏できるのかどうかが分からない。だから緊張するのだと。
これはビリヤードでも同じですよね。
以前にブログネタにしたと思いますけど、練習で100発100中で成功させられるショットは、いっくら緊張しそうなシチュエーションであっても緊張しませんでしょう。場による緊張はしているだろうけど、ショットからの緊張は無い。
それが、練習の時から7割とか6割とかの成功率のショットとなると、普段から自信がない。だから「どうなってしまうだろうか」と考えてしまい、余計に成功率を下げるという。
さらに緊張するのは、成功率をろくに把握していないショットですね。普段はなんとなーく撞いているショット。
そういうショットは、いざ真面目にショット選択を考えなきゃいけない場面になると
未知の領域。未知が一番怖い。未知が一番緊張するのです。
逆に、成功率があまりに低いことが分かっているショットなんて、一か八かだと分かっているから緊張はしませんねw
まぁ、緊張によるさらなる成功率の引き下げは無いってだけであって、もとから成功率が低いんですけど、、、 それに「これを成功させたら格好いいぞ!」とか自分で自分にプレッシャーをかけてしまって成功率を下げることもままあるし。。。
さて。仮に成功率が7割のショットがあったとして。
練習をして普段の成功率を8割に出来たとしたら、そのぶん自信がついて、そのぶん緊張は和らぐと思います。
んで、7割のショットを5割だとか4割だとかのように感じてしまうのはメンタルが弱い。
7割のショットを8割9割で成功させられると勘違い出来るのが根拠のない自信の持ち主。
7割を7割だと分かっていても、そんなことを意識してもどうしようもないんで、撞くと決めたら撞くだけと割り切って撞けるのがメンタルが強いってことなんじゃないかなと私は思っております。
根拠のない自信って、いざショット選択をした後だったら上手く機能するんですけどね。
ショット選択をする場面で、根拠のない自信に基づいて成功率の低いショットを選択してしまう場合もありますんで、一長一短ですな。
話が逸れまくってしまった。
なんにせよ、しっかり練習して普段の成功率を上げられれば、そのぶん緊張は和らぐぞってことで。
当たり前の話であり、分かっていても実行するのは難しいですが、とはいえ当たり前のことであることは忘れちゃいけないぞ。
そのクラシック奏者さんからもう1つ聞けたのが「人の前に立つことが決定的に苦手な人がいる」ということ。
元々は奏者だったのだけれど、あまりに人の前に立つのが苦手過ぎたためにプレイヤーとしての道は諦めて作曲家に転身し成功を収めた、世界的な作曲家もいるのだとか。
人に見られながら球を撞くのが苦手な私としては、解決策を知りたかった、、w
スポーツの世界で、プレイヤーとしては活躍出来なかったけどコーチや監督として、またはチームの経営者として手腕を発揮した人ってのは少なくないと思います。
でもそれは「この道で食っていこう」「ここに身をうずめよう」と覚悟した人の場合の話であって、一アマチュアで転身なんて図ってどうすんだって話ですからねー。
別に超一流を目指しているわけでもなし、2流3流だったら欠点を抱えまくりでも上達を目指していけるでしょうから、騙し騙し練習をするだけですな。