鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

悪夢再び

2本立て


1本目

 

小さなお子さんをお持ちのビリヤードプレイヤーの方々と飲んだ時、子供の習い事の話に。


私に子供はおりませんが、自分自身の経験として「音楽とスポーツは、何かしらやらせた方が良いと思う」と言いました。出来れば語学もですかね。そしてその場にいたパパさん方には賛同していただきました。


うちの母が教育ママさんだったものですから幼少期にはあれやこれやと習い事をさせられ、当時は「やらされている」という気持ちが強くてあまり乗り気ではなかったのですが、今となってはどれもこれも今の私の血肉になっていると感じます。


その中でも特に音楽(音感やリズム感)とスポーツ(身体能力・運動神経)は幼少期に基本を身に着けることが出来て良かったと思っているし、そのおかげで人生を楽しめていると思う。また、それらの能力は大人になってからでは身に着けることが非常に難しいものであるとも感じています。


さて皆様。ビリヤードをやっていて「昔のこういう経験がビリヤードに活きている」と感じることって何かありますか?


正直、私は思い浮かぶものがないです。


一応はA級になれましたので、並にはセンスがあったんだと思うんですけど、その「センス」の具体的な内容が分からので、当然過去の経験の何がビリヤードに活きているのかも分からないのです。


たとえば漠然と「自分は空間認識能力が低い方ではないなぁ」「この能力はビリヤードに活きているなぁ」とは思うのですが、自分が本当に空間認識能力に長けているのかは分からず単なる勘違いかもしれないし、もし長けていたとしてもどの程度ビリヤードに関わっているのかが分からないし、かつ、その能力をどうやって培ったのかも全く分かりません。


さて。ここからは毒コーナーです、、、


ディズニーランドに行ったことが無い方には伝わらないでしょうけども、バズ・ライトイヤーアストロブラスターなるアトラクションがあります。ガンシューティングです。


あれをやっている人を見ていて「センス無いなぁ」と思わされることがあります。


オモチャの銃を的に向けて撃つんですけど、その銃がドソッポどころかメッチャ傾いているし斜め向いているし。


「あー。この人はビリヤードやってもセンスないだろうな」って思っちゃうんですね。あれ。。。。


(そういや、私はサバゲも趣味なんですけど、サバゲではそこまであからさまにダメな人は見たことが無いな。ある程度の長さがあるものだと狙いがつけやすく、ドソッポにはならないんだろうか)


もっと頻繁に見かける例で言えばですね。缶でもピッチャーでも鍋でもビーカーでもデキャンタでもなんでも良いんですけど、注ぎ口がついている物を使って注ぐ時に、注ぎ口を真下に持ってこれない人。


せっかく注ぎ口がついているのに全然関係ないところからダバーーーって出してしまう人。


「あー。この人、ビリヤードやらせたらセンス無いわ」「このセンスの無さは教えてどうなるもんでもない」って思っちゃう。


最後の例は、ビリヤードの例です。


4人組の一般のお客さんがいました。1人はC級っていうくらいには撞けるもよう。2人は何回かやったことがある感じで、1人は完全なる初体験。


基本的な構え方を教わり、バンキングの仕方も教わっていざバンキングを撞こうとする初体験の人。その人のキューの向きが下図のような感じでした

 

 

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どこ向いてんの???


良く話を聞いていなくて、バンキングのやり方を何か勘違いしてんのかと思ったんです。


グループ内の1番上手い人もそう思ったらしく、「あの壁(短クッション)に向かって真っすぐ構えて、まっすぐ返すように」「(正面に回り込んで)ここに向けて打つんだよ」って丁寧に教えて、もう一回構えさせたんです。

 

 

 


悪夢再び

 

 


無理ですね。不可能です。こんな人に教えるのは。


ちょっと斜めになっちゃってるとか、真っ直ぐに振れないとか、そういう次元じゃない。全くの初体験といえども、あれは無い。


読者様の中には、日頃球を撞いていて「自分にはセンスがない」と落ち込んでしまうことがある方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です。下には下がいます。

 

あぁいう人たちには、絶対車を運転させちゃダメだわ、、、

 

 

2本目


相手ラックだった頃は、失点した選手がラックを組みますので、その間は得点をした選手の手が空く。なので、自分の得点は自分でつける。かつ、セルフスコアリングですから自己責任。つけ忘れたら得点は無効というのが一般的だったと思います。


近年はセルフラックが主流ですので、手が空いているのは失点をした選手。なので失点した選手が相手選手のスコアをつけるというのが一般的ですよね。


ちょっと面倒なのが交互ブレイクだった場合です。交互ブレイクとなると失点した選手と得点した選手のどちらの手が空いているかは一定しません。


なので、得点した本人がつけると決めるわけでもなく、相手選手がつけると決めるわけでもなく、「手が空いている方がスコアをつける」というのが一般的かなと思います。


交互ブレイクのゲームをやる機会が無いって人も少なくないと思いますが、私はちょぃちょぃあります。


近年、最も参加する頻度が高いのがバグースのハウストーナメントなわけですが、交互ブレイクです。


また、今年3回出た公式戦も交互ブレイクの試合がありました。


その中で困ったのが埼玉です。


スコア用紙と得点ボード、両方にスコアをつけるようになっておりました。作業が2つです。


スコア用紙や得点ボード、黒板やホワイトボードなど、何かしら1か所に得点をつけるだけというならば手間も時間もかかりません。たとえ相手が得点した次のラックが私のブレイクターンだったとしても、瞬時にスコアをつけてラックを組みに行くことが出来ます。


しかし、作業が2つとなるとそこそこ時間がかかる。1か所目にスコアをつけ、2か所目にスコアをつけ、それからラックを組みに行くとなると余分な時間がかかってしまいます。


となれば、手が空いている方がスコアをつければ良いという話になると思うんですけど、埼玉で何が困ったかって、事前のルール説明の際に「相手選手がつけてください」と言っていたのです。


となると、たとえ無駄な時間がかかってしまったでも、スコアをつけてからラックを組みに行かなきゃいけない気分になりますでしょ?


面識のある相手、人となりを知っている相手であれば、たとえ事前のルール説明で「相手がつけるように」と言われていたとしても「運営はあぁ言ってたけど、手が空いている方がつければいいよね」という話に出来ると思うんですけど、初対面の相手となるとそうもいかず。


もし相手のスコアをつけずにラックを組みに行ったら「マナーが悪い」などと思われたりするんじゃないかと思ってしまった。なんせ自分は公式戦初心者。公式戦での常識が分からないから。たとえ手間でも、相手がつけろと言われたら相手がつけなきゃいけないのかもしれないと思ってしまったのです。


かと言って、無駄な時間を割いてスコアをつけてからラックを組みに行こうものなら、相手から「そんな無駄なことやってないで、早く組みに行け」と思われてんじゃないかという、結局は被害妄想を抱えるという(;´∀`)


大した話じゃないんですけど、ちょっとだけ困った出来事でした。

 

さて。観戦しに行ったプロツアーもセルフラックの交互ブレイクでした。


どちらが点数をつけるのかにちょっとだけ注目していたんですが、全くのマチマチでしたw


得点した方がつけるわけでも失点した方がつけるわけでもなく。


基本は手が空いている方がつけているように見えましたが、それも常にというわけではなく、「どっちかがつける」っていうだけでw


そうなってくると、もし1人がスコアをつけて、そのことに気づかずもう1人もつけちゃったりすると大変だよなー。今が何マス目なのかを意識してなきゃいけないのかなーとかなんとか思っておりまして、そこからの連想で。


度々耳にするのが「常に今の両者のスコアを意識してこそ勝負」だという意見です。


今現在自分が何点取っているのか、相手が何点取っているのかを意識せず、ゲームボールを入れてゲームが終わったことにすら気づかずにラックを組みにいくようなのは舐めているのだと。


私はその意見には賛成いたしかねます。というのも、それがその人なりのメンタルの作り方なのでは?と思うからです。


常にスコアを意識して闘志を燃やすというのもその人なりのメンタルの作り方だし、スコアを意識せずに平静を保つというのもその人なりのメンタルの作り方だと思うのです。


かくいう私も、JPAの時はスコアを意識しないようにしていました。


普段、普通の9ボールや10ボールをやっている時は、なんせスコアを自分たちでつけなきゃいけませんから、意識しない方が難しいですけど、JPAの時はスコアラーがおりますので、見たくなければ見なければいい。


勝っていると気を抜いてしまい、負けているとチビってしまうというどうしようもないJPA時の私のメンタルだったので、スコアを意識しないってのがベストだったのです。


世の中には自分が入れた球数を逐一カウントしていて、自分が今何点取っているのかを完全に把握しているJPAプレイヤーもいるんですけど、あれは信じられんな。。。


いや、点を意識するってのはその人なりのメンタルの作り方でしょうから良いんですけど、逐一数えているっていうのがね。他のところに集中せーよっていう(;´∀`)


ちなみに、近年JPAをやっている方はご存知でしょうが、いつからかラック終了ごとに両者の得点を読み上げるというのがルール化されました。


おかげさまで「スコアを意識しない」という作戦が出来なくなりました。耳をふさぐしかないw


まぁ、そのルールが出来た頃にはそこそこ勝てるSL9になってましたんで、あんまり影響は無かったような記憶がある。思い出を美化しているだけの可能性もありますが。


このJPAでの点数読み上げに関しては苦い思い出があるのですが、ただの愚痴なので割愛だ。

 

そうそう。「持ち点に達したことに気づかずにラックを組みに行こうとする」ですが、某SA様が度々それをやらかすんですw


物凄い集中力を持った人なので、あの人を見てると、むしろ目の前の配置を攻略することに全力で集中するとスコアなんて見えてこなくなるんじゃ?って思えます。


何事も「何をするか」じゃなくて「誰がするか」で評価が変わりますね。