C級の頃はストップショットかちょぃ押しくらいしか使えなかった記憶があります。
B級になってからすぐに「これからは引きが使えんと話にならんぜ!」って思って、引きの練習に精を出した覚えがある。
引きを成功させるにあたって大事な要素の1つに撞点があるわけです。
「普通に撞くと撞点高いし、だからと言って少し下げようとすると下になり過ぎてミスキューしちゃう!ちょうど良いところが撞けない!!」なんて嘆いていた覚えがありますw
(今でも「ちょうどいいとこが撞けない!」はしょっちゅう言ってますけど)
初級者の頃ってのは「狙い通りに撞けない」のさらに前の段階として、まず「どこを撞けば良いのか」が分かりません。
初級者に引きを教える際に「撞くべきところに構えてみてください」っていうと、大体狙い点が高いですからね。良い感じの所に構えさせてみると「こんな下が撞けるんですか!?」って言われる。
たぶん、昔の私も同じだったんだと思う。
狙い点の参考にしていたのが、トレーニングボールです。店にジムレンピのトレーニングボールがあったので使える時は使っていたし、少し安いやつですが自分でもトレーニングボールを買いました。
どちらも無い時はストライプボールを参考に。
と、話が逸れるんですが、当たり前のように「ストライプボールを参考に」と下書きしていて、ふと気になったんです。
ストライプボールの何を参考にするかといえば、上の写真のようにストライプが水平になるように置いた時、白い部分とカラー部分(9番ボールでいえば白と黄色)の境が押し引きの限界撞点の目安になる。
そう教わったんですよ。初級者の頃に。
初級者の頃ってのは疑いもせず鵜呑みにしがちなのでそれは事実なんだと思っていたし、刷り込まれていましたから今までは疑問にも思わず下級者に教えることはあったと思うし、ブログにも書いていたような。
しかし、今回は突如疑問に思ったわけです。これって事実?って。
思えば「ストライプの境が限界撞点の目安」って聞いたのは、教わったその時1回きりだったような気がする。普段は耳にしない。
もしかして、その人なりの個人的なアイデアだったんだろうか?
と思ってツイッターで問いかけてみたんですが、とりあえずそう習った覚えがあるのは私だけじゃないみたいだ。
まぁ、限界撞点なんてもんはタップやチョーク、キューの角度やストロークの癖で変わってきますからね。
正確にどうなのかなんてのはどうでも良くて「大体この辺」ってのが分かれば良くて、それを示すのにはストライプの境っていうのはちょうどいい気がする。
狙い点を真ん中目に取りがちな初級者に「こんな端っこなの!?」って思わせるには充分ですしね。
さらに話が逸れたまんま進むんですが、ツイッターで問いかけた際に「ブランズウィックのセンテニアルの黒枠が限界撞点の境なんて話も」とリプライをいただきまして、私はそれは初めて聞いたのです。
初級者の頃はホームのボールがセンテニアルだったのでずっと撞いてたんですけど、最近の私の行動範囲ですとスーパーアラミスプロが大多数でして、センテニアルはたまーにしか見ない。
そんなもんで、センテニアルの黒枠がどれくらいの大きさだったかパッと思い出せなかったのです。
そして先日、渋谷のCUEへ。CUEはセンテニアルだったので「お。ちょうどいい。黒枠の大きさをチェックしてみよーっと」と思ってストライプボールを取り出しました瞬間
えっ
全く別のことが気になってしまいました。
Twitterで呟いた通りなんですけど、今まで長いこと球撞いてきて、センテニアルは数字が白い部分に、アラミスはカラー部分に書かれているっていう事実に初めて気づきましたwww
今回、黒枠のチェックをしようって思わなければ、一生気付かなかったかもしれない。
ボールデザインなんて一々つぶさにチェックしたりはしませんからねぇ。
気になって他のボールも見てみたんですが、デュラミスはアラミスなんで当たり前かもしれませんがアラミスと同じくカラー部分に数字。
サイクロップもカラー部分に数字でした。
センテニアルだけが別なのかな。
やっと話戻りまして、引きの撞点の話。
B級になって引きの練習を始めた後、トレーニングボールがあればそれを使い、なければストライプボールの境を参考に狙い点をチェックしていました。
「オブジェクトボールは撞いちゃダメ」と初心者の頃から言われてきたので、ストライプボールを実際に撞くことはしませんけどね。イメージ作りに。
さて。狙い点は大体分かりましたが、続いて現れる課題が「狙い点と撞点のズレに気付くべし!」です。
狙い点は把握した。狙い点は正しい。そこを撞ければちゃんと引ける。
けど、狙った通りの撞点がすぐに撞けたら、それは天才です。あなたはご自身が天才だとお思いか。
ってことで、「狙ったところを撞けていない」という自覚を持つことが肝心。
狙いと実際がズレているにも関わらず「ちゃんと下を撞いてるのに引けない!」と嘆いている人は良く見かけます。
「自分は引くセンスのないプレイヤーだ」とは嘆くのに、「狙った撞点はちゃんと撞けている」という自信は持ってしまうのは何故なんでしょうかね。
女性だと実際問題「下を撞いているのに引けてない」人も多いですが、大半の人は狙い点と撞点がズレすぎていて、全く下を撞けていないから引けていないのであります。挙句に昨日書いたI氏のように、力技でなんとかしようとしちゃって危険球を撞く人も。
「狙った撞点はちゃんと撞けている」という思い込みから「キュー出しが悪い」「タッチが悪い」とオカルト方面に走り始めてしまって永遠に引けない、、、、って人も多いんじゃないかな。。。
私に「ちゃんと下撞いてるのに引けない!」っていう時期があったかどうか定かではないですが、無いわけは無いんできっとあったんだろう。
私の撞点チェックの方法は、やっぱりトレーニングボールでした。
タップにチョークを塗り込んで、手球にチョーク跡がクッキリ残るようにしてチェック。狙ったところが撞けていたのかどうかがチェック出来ます。
今ならカムイチョークなんかは撞点チェックには最適だと思いますけど、汚れが付きまくるのであんまりやらない方が良いですね。。。
自前の手球やトレーニングボールを使ったとしても、引き球を撞く時って思い切りラシャにチョークを擦りつけちゃいますから(;'∀')
しばらく後はハイスピードカメラなんてもんを買いましたので、ますます撞点のチェックはしやすくなりました。
今や1万円前後で簡単なハイスピードカメラは買えますから、プレイヤーの皆様、投資しておいて損は無いと思いますぞ。
そんで、撞点をチェックしながら練習をしておりますと、段々と感覚が身についてきます。チェックをしなくても狙った所が撞けたのかどうか、アバウトに判別できるようになってくる。
昔に比べりゃストロークに安定感がありますので、思った通りのストロークが出来たかどうかはある程度分かり、思い通りのストロークが出来てりゃ狙った点は撞けているという自信はあるし。
後は撞いた時の感触(手ごたえ)や音で、どういう撞点を撞いたのかはある程度分かります。
ブレイクをした時のような音や手ごたえがしてたら、そりゃ撞点が真ん中に来ちゃってるってことですからねぇ。
そんで、本日のネタを書くに至ったキッカケなんですけど、限界も限界の撞点を撞いた時の音に関してです。
ブレイクで「今のは芯を食った!」と感じることが稀にあるのと同様に、引き球でも「今のは最高の撞点が撞けた!」って感じることが稀にあります。
ブレイクで「芯食った!」って感じたのは、この十数年の歴の中で5回くらいですかね、、、、
「真ん中撞けた」ってのとは、なんか違うんですよ。「なんだ、今の当たりは!!」みたいな結果になるやつ。
で、引きで「最高の撞点が撞けた!!」ってのは、たぶん3回くらい。。。。
引きの場合、そもそもそこまで際どい撞点を狙いに行ってないってのもあるんですけどね。ミスキューのリスクを冒すよりは、少し撞点上げてキュースピードを上げりゃ良いだけの話ですから。
押しに関しては「最高の撞点撞けた!」と感じたことは0です!!(笑)
で、先日かなり久しぶりに引き球で最高の撞点が撞けたんですよ。
意図したわけじゃなく、思ったよりキューが下に出てしまった挙句の超限界撞点だったんですけどね。結果、イメージよりも引けて来てしまったので、出しとしてはミスでしたがw
その時に思ったことはといえば「やっぱ、すんごい音がするなぁ」でした。対戦相手からも「なんかすごい音したよ?」って言われました。
パンッて弾けるような音がする。
この間ツイッターで押し球についてやり取りした中で、栗林超人に押し球のお手本を撞いてみたら凄い音がしたってなコメントをいただきました。
そう。キュー切れ魔人達のインパクト音って、凄いんですよね。私が歴の中で0回だったり3回だったりしか成功させられていない撞点を、あの人たちは超高確率で撞けてるんだろうなぁ。
皆様はそんな音をさせたことが、何回くらいありますか??