鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

時代を変える

1本目


しばしばネタにしておりますが、学生サークルに所属していた際、毎年1人は「サークルの活動に行っても下級者に教えるだけで時間が終わってしまう」「自分の球が撞きたい」と言い出す人がいました。


サークルに属す以上はそれが責務であり、サークルに所属することでの長所ばっかり享受して責任を果たそうとしないなんていう自己中な行動はやめなさい!というのが私の意見でございます。


先日もまた「活動に行っても時間の無駄」と口にしている現役サークル員を見かけたのですが、彼が言うに「金を払って教えるだけ。馬鹿馬鹿しい」とな。


そうかそうか。その都度場代を払っているのか。


私が現役だった頃の私のサークルは(他のサークルがどうだったのかは知りませぬ)半期ごとにサークル費を徴収しておりました。サークル費を納めれば活動日にお金はかかりません。


なので活動に行けば行くほど元が取れる。行かないと損をしたわけであります。

 

スポーツジムなんかも、行くのが億劫な時でも「月会費を払っているしなぁ」と思って、元を取ろうと思って行くことありませんか?


私が現役だった頃も、たぶん「あんまり行く気は起きないけど、会費を払ってるしなぁ」と思って来てたメンバーもきっといたんだと思う。


そういうところは会費制のメリットだよなーと。

 

球屋もどうでしょう。月会費制にして、会費を納めれば撞き放題ってことにしたらどうだろうか。


値段設定が難しいですよねぇ。安くし過ぎたら店が潰れちゃうし、高すぎたら客がいなくなっってやっぱり潰れちゃうし。


「金がないから、これ以上撞けない」と言っていた若者が好きな時間球が撞けるようになり、「いまいちモチベーションが上がらん」って思ってた人が「会費払ってるし、勿体ないから行くか」と思っている間にモチベーションが上がって、「なんとなくノリで会員になってみた」っていう一般の人がそのまんまビリヤードにハマってくれる。。。みたいな。


そういう好循環を生み出せる会費制。


あぁ。これ、ただの妄想だわww

 


でもそういえば、T中氏が言うに、ドイツの球屋はスポーツジムと同じく会費制らしいんです。だから無理な話ではないはず。ってか、日本の球屋でも稀ではあるけれど会費制の店はありますしね。


色々メリットは考えられますが、私個人で言えば、色んな店に浮気しまくっている以上、会費制じゃない方が良いのかもw

 

 


2本目

 

食道楽たる私。


最近はターゲットにする店は気分任せの無差別なんですが、しばしばテーマを持って食べ歩いていることがあります。


大抵は「親子丼」だとか「麻婆豆腐」だとか品目を絞って、その中での最高級の味を求めて食べ歩きます。既に食べたことがある料理の上位互換を探す旅です(ちなみに、全国まで足を伸ばすほどの余裕は無いので、都内縛りですけども)


一方で、全くの新しい味を求めることをテーマに挙げていることもあります。


たとえば、世界三大料理は中華料理、フランス料理、トルコ料理だそうですが、トルコ料理なんてまともに食べたことが無くイメージが湧かない。なので食べに行こう!!ってな感じです(そう思ったのが7~8年前なんですが、結局まだ食べに行っていないことに、いま書きながら気づいたw)


上位互換を探す旅は、繰り返しているうちに段々と感動がなくなってくるのです。


私はせいぜいがB級程度の舌しか持っていませんから、ある程度以上美味しい中での細かい差なんて分かりません。一度「このお店は90点!」っていう店に出会っちゃうと、その後に89点に会おうが92点に会おうが「まぁ美味しいけど、食べたことあるなぁ」みたいな感想になりがち。


その点、新しいジャンルってのは全くの未知ですから、全てが新鮮。何を食べても新しい感動に出会えるわけであります。

 

 

なんの話がしたいかって、ある時にふと思ったんです。「ビリヤードで新時代を築いた人って誰だろうか?」と。


ボーニングに思いを馳せていたところからスタートしました。


言わずとしれた、平撞きブレイクの名手ボーニング。本人もインタビューでブレイクにアドバンテージがあると言ってますよね。


そのボーニングのブレイクの撞き方って、この間もネタにした通り、見る目が無い人から「手打ちだ」などと言われてしまうくらいに見た目に派手さがないですよね。


その一端がベタ足(両足が床についたまま)にあると思います。


ボーニングも右脚が上がっていることもありますけど、基本的にはベタ足(上がっている時はどういう時なのかがちょっと気になっています。強く撞きに行った時なのか、コンディション対応の関係なのか、それとも調子が悪い時には上がっちゃうとかなのか)


ボーニングが有名になる以前にもベタ足でハードブレイクをする人はチラホラいましたけども、ベタ足を流行らせたのはやっぱりボーニングなんじゃないでしょうかね。


「俺だって、昔からベタ足でハードブレイクしてたぞ!」って人もいると思いますけど、一介のアマチュアじゃなんの影響力も無いですしw


(私が「私はグローブが流行る前からグローブを使ってたぞ!」って言うのと同じ感じw 有名プロ達が使ったからこそ流行ったわけですからね)


プロの中にもベタ足でハードブレイクをしていた人が何名か頭に浮かびますが、ボーニングのようなスマートさは無かった気がします。「あの人のブレイクを真似したい!」って思わせるような何かは無かった。やはりベタ足ブレイクを流行らせたのはボーニングなんじゃないかなーと。


ってなわけで、「既存の技術をとことん昇華させた」のではなく、ボーニングのように全く新しい流れを作り出したプレイヤーはどういう人がいる?そしてまた、それはどういう技術?


ってのが、ちょっとだけ気になってます。ちょっとだけw

 


少し話が変わります。


今も天邪鬼属性が強い私ですが、これでもだいぶマシになった方。昔はそれはもう「人と同じことはやりたくない」という気持ちが強く、王道を外れて邪道へ邪道へと走っておりました。


A級になったくらいからですかね。「王道には王道たる由縁がある」「結果を出せなくては意味がない」と反省し始め、だいぶ王道方面へと修正されたと思います。


天邪鬼な気持ちが完全に消えたわけではないなーーと、この間の公式戦の最中に思ったんですけど、その話はまたいつか書く気になった時にでもw


私の場合は「天邪鬼な事をやっていては結果がついてこない」という反省から軌道修正されたのですが、天邪鬼なことをやっていてかつしっかり一定以上の結果を出している人ってのもたまにいます。


そういう人の中には「人とは違う事をやっている」という点に誇りを持っているような人もいるんですけど、私は今までに

 


・人とは違うことをやっている

・結果を出している

・真似をしたいと思うような格好良さを備えている

 

 

という3拍子揃った人は見たことないんですよ。


人とは違う事をやっていて結果を出している人も、なんか格好悪くて真似をしようとは思えないし。


はたまた、人とは違うし、格好良さもあるのだけれど結果は出せていないとか(こっちのパターンは多いですね)

 

特徴的で、結果も出していて、格好いい。


3拍子揃わないと新時代は築けず、そんな人は稀も稀なんでしょうな。