鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

共存共栄

2本立て





1本目



私はA級なので、私の持論通りに球を撞いていてSAやプロのレベルになれるかは分からないけれど、少なくともA級にはなれる。自分がなれたから。


そういう思いで持論をブログで語ることが過去は多かったのですけども、段々と「学生時代に球を始めて、物凄い時間を球撞きに費やせたからだよなぁ」と気付き考えを改めました。


改めて考えると、私のA級に至るまでの練習ってのは、練習時間がたっぷりあることが前提になっていて、とても質が高いものとは言えませんでした。根性論というか「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」的な感じ。


なので今、限られた時間の中で上を目指している社会人初級者の方々に教えられる練習方法なんてなんもないやって。「それは駄目だと思う」は言えても「これが良いよ」が言えないわけです。だから何も言わん。




「とりあえず撞け!」「たくさん撞け!」って言われても、時間がないんだからやりようがないって人は質を考えなければやっていられないですよね。


ただ、質を考え過ぎて量まで減らしちゃってて勿体ないと思わされることは少なからずあります。


週に3時間くらいしかビリヤードに時間を割けないのに、そのうちの1時間くらいは「質を高めるにはどういうことをすればいいのだろうか」と考えることに時間を費やしちゃうっていう。「とりあえず撞いとけ!」って言いたくなりますよね。


1時間考えて2時間練習するのと、質を考えずに3時間練習するのと。これの比較だと後者の方がマシな気がするなぁ。


1時間考えて4時間練習するのと、何も考えずに5時間練習する。この比較だと前者の方が良い気がしますけどね。微妙な話ですが。。。



質を考えたいっていう人の中には、もうちょっと上手く時間を使いましょうよって感じる人もいます。


球屋に来られる時間は3時間だったとしても、球のことを考えるだけなら電車移動中だとか街を歩いている時ですとか、寝る前や風呂に入っている時など、色んな時に出来る。


そういう時にしっかり頭を使っておいて、球屋に来たら事前に考えておいた内容に従って撞く。そうすりゃ良いのに。球屋に来てからあーだこーだ考えているから勿体ない。


球屋に来られる時以外に球のことを考えている時間が一切合切全く無いって人はいませんでしょ?



もう1つ、これは逆に質を考えなさすぎるパターンですが、時間が限られてるってのに優先順位の低い練習ばっかやっている人にもツッコミを入れたい。


「いや、それ今やる練習じゃないでしょ」みたいな。


週に3時間しか撞けないのに、滅多に使わないようなショットの練習ばっかりする人とか。


潤沢な練習時間があれば「今は役に立たないけど、いつか使える日が来るだろう」って思えますけど、限られた時間の中で変な練習してたら、そもそも先に進めませんからねぇ。


質を考え過ぎるのも、質を考えなさすぎるのも駄目だなぁ。



昔の出来事ですが、私はパソコンに疎いせいで設定の仕方も良く分からず、面倒だからと無視していたことがありました。そのせいで毎回1〜2分ロスしていたのですが、たかが1〜2分だから良いだろうと思っていました。


ある時気が向いてちゃんと説明書を読んで設定をしてみた。作業に要した時間は20分くらい。


20分の時間で、毎日の無駄な1〜2分を削減出来るようになりました。設定に要した20分なんていう時間は、2〜3週間もあれば取り返せてしまえるわけです。


パソコンは毎日使いますからね。1〜2分とはいえ、1年で半日分くらいのロスですよ。


1日の手間で見ると1〜2分と20分という対比ですけど、年間で見ると半日と20分。


けど普段は1〜2分と20分を比べて「20分は億劫」とか思っちゃうんですよねぇ。勿体ない。



その真逆が某身内です。


某身内は「効率」だとか「合理的」だとかが口癖です。


たった1度の1分の削減のために5分間頭を捻ります。アホなんでしょうか。


「とりあえず行動に移す」を選択すれば「考える時間0分+行動する時間10分=10分」で済むところを、「効率的に動く」を選択するために「考える時間5分+行動する時間9分=14分」になるっていう。


本人は自分こそが正義で、非効率は悪だ、お前らは馬鹿だ的な態度なのですが、馬鹿なのはどっちなんでしょうかね。。。


某身内は単に作戦を練るのが「好き」ってだけなんですよ。意味なんて無い。好きなだけ。効率を考えて行動しなきゃ気が済まない。何も考えずに行動するのは体が受け付けない。生理的に気に食わないっていうだけ。


それこそ合理性に欠けるんですけどねぇ。




身内ディスりはおいといて、それと同じような人を球屋でも見かけるわけです。効率やら質やらを考えることが目的になってんじゃない?っていう。



練習の質に関してはですね。質の高い練習をしている人は「不言実行」のイメージがあります。


余計なお喋りはしない。「質の高さが大事!」なんていちいち口にしない。大事なことを淡々とこなしていくっていうイメージがある。


有言実行タイプの質の高い練習をする人って、滅多に見ないなぁ。





2本目


ちょぃとしばらくビリヤードとは関係の無い話にお付き合いくださいませ。


私は音楽関連を中心に、色んなイベントに参加します。そのためのチケットをインターネットで注文し、コンビニで発券します。


私が主に利用するプレイガイドではセブンイレブンファミリーマートかの選択になるのですが、ずっとセブンイレブンを選択しておりました。


深い理由はなく、初めて利用した時に「近くにあるから」という理由でセブンを選び、以降は「慣れているから」という理由でセブンを選び続けていたのです。ファミマは使ったことが無かった。


けどもある時、これまた深い理由はなく唐突な思い付きで「ファミマを使ってみよう」と思い立ち、初めてファミマで発券をしてみました。そうしたら、ファミマの方がずっと楽だった。なので以降はずっとファミマを利用しております。


慣れていることを惰性で続けるのは楽ですが、そのせいでずっと損をし続けているかもしれませんよ?っていう、1本目のネタにも繋がる話。




んで、私がセブンよりもファミマを選んだ理由は「ファミマの発券作業の方が、店員さんへの負担が少なそう」というのが主な理由です。


私は「発券なんていう面倒なことさせちゃってすんません」と思いながらコンビニに行ってるので、店員さんの作業が多いと恐縮しちゃう。ファミマの方が「楽」だというのは、気持ちが楽だということです。私自身の手間数は、ファミマの方が若干多い。


一方、某身内(1本目の人とは別の人w)はセブンの方が楽だという。理由は「セブンの方が自分の手間が少ない」です。


私の思いを吐露したら「なんでそんなこと(店員のこと)なんか気にしてんの?」と言わんばかりに首を傾げられました。




ってなところから球屋の話へ。



平場やハウストーナメントくらいでは、しっかりザブトンを敷いた方がよかろうと度々申しております私。


敷かない人は滅多に見ないです。身近な人は100%敷きますので、敷かない人を見るのは数か月に1回くらい。少ないとはいえ存在はするわけで、やはり気になるのであります。


私が敷くことを推奨するのは、ブレイク時に手球の下のラシャを傷つけてしまうからという理由でした。


ジャンプショットをした時には手球があった位置に白いドットが出来てしまいますよね。ブレイクも一緒で、ブレイクは皆様似たような位置に手球を置きますので、繰り返し繰り返し撞いてると穴があいちゃう。ザブトンを敷けば、そのダメージを軽減させられる。


ロングザブトンであれば、キュー先をラシャに擦ってしまうことによる傷からも保護してくれる。



しかし、理由はそれだけではなかったもよう。


Twitterで見かけたのですが、ザブトンにはインパクト時に飛散するチョークの粉を受け止める役割もあるらしい。


特に9ボールでのサイドブレイクの場合、ザブトンを敷かないとチョークの粉がレール周辺に溜まりやすく、コンディション悪化の原因になるとな(ラシャが傷むというだけじゃなく、潜り込んで行ってスレートにまで影響を与えるらしい。写真を見たら凄かった)


これはプレイヤーには分からない、お店の人だからこそ分かる悪影響ですね。


ということで、ますますザブトン使用の必要性が出て来たぞっていう話でした。




スレートへの影響なんてのは、店員であっても普通の店員じゃ分からないですよね。店長やオーナーさんじゃなきゃ、そんなところまでの影響には気づかないでしょう。


当然、球を撞いているだけの客は気付きようもありません。私は全く知りませんでした。


ブチ切れ経験のある私が言ってもあんまり説得力が無いかもしれませんが、私が「俺は客やぞ!!」ってキレるのは、度を越えてあまりにも酷い対応を店にされた場合だけです。


何か喧嘩を売られない限り、平時はかなり店に気を遣う方だと自分では思っています。こちらは店に金を落としているが、向こうも場を提供してくれている。お互い様の関係だという認識です。


とはいえ、たとえばブレイク練習はやめられません。器具の消耗を激しくさせるとは分かっていても、好きだからやめられない。「許してね」っていう気持ちを持ちつつも練習しちゃう。


ブレイク練習時は場代1.5倍とかだったら、喜んで払いつつ気兼ねなく練習するんだけどなw


なにはともあれ、店に気遣いつつも、我を通したい部分は私にもあるわけであります。



誰だって我を通したいことはあると思うんですけど、あまりに通しすぎじゃね?って人がいますでしょ。「俺は客やぞ!」「神様だぞ!」的な振る舞いをする人は球屋にもいる。


そこまで極端な人じゃなくとも、あえて店に気を遣おうとまではしないって人も少なくないように思えます。


私はこういう性格なんで、日頃から店が気にしていることが耳に入ったら、そこに気を付けるようにしています。ブレイクで器具を傷つけちゃっている分、そこをフォローしようという気持ちもあるのかもしれません。


店側も「本当は気遣って欲しいけど、客に要求するのは申し訳ない」って思っているところが多く、あんまり直接的には言われません。でもどの店にもお喋りなアルバイトスタッフというのはいるもので(笑)


そういうお喋りさんから漏れ聞くことは多いし、こちらから気遣って欲しいことを質問することもある。


私は球屋店員をやったことがないので、店側の気持ちは推測するしかないです。なので、良かれと思ったことが実は迷惑になっているかもしれないし、良かれと思ってやったことがどうでもいい±0なことかもしれない。そんな事態にならぬよう、たまに店員さんに「どうして欲しいのか」の質問をするのです。


偽善と言われてしまうかもしれませんが、こればかりは「人それぞれ」ではなく、誰もが共存共栄の精神で行くべきだと私は思うんですけどねぇ。どうなんでしょ?