鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

接触部

3本立て



1本目




カムバック組の元プロの方がですね。「最近発見した」「今さらって思うだろうけど」と、厚みの見方だったり撞点の狙い方の話だったりを楽し気に話してくれたんです。


そして「(今になって色々今さらな発見があるってことは)昔はただ撞いてただけだったんだなって思う」ですって。


元プロがですよ。現役時代のことを「ただ撞いてただけ」って!


ただ撞いているだけでプロにはなれるようです。苦笑する男、鈴木です。こんにちは。




10数年ぶりに球撞きを再開した元プロ。最近はハウストーナメントや公式戦に頻繁に出場しているそうで「(球を辞めた十数年前に比べて出場者の)レベルが高くなってる」と感じているそうな。


当時からAだった人はさらに上手くなっていて、当時まだBC級だったり始めてもいなかったような人もAになっていて、A級の層が厚くなったというのはあるのでしょう。


他にも色々とレベルが高くなった理由を推測していたわけですが、1つに「道具が良くなった」というのを挙げてらっしゃいました。


ハイテクシャフトの創成期に球を辞めた元プロ。今はご本人もハイテクシャフトを使い始めて慣らし運転をしている最中ですが、他のプレイヤーが撞いている姿を見て「そんな球を簡単に撞いちゃうの!?」と驚くことが多いらしい。


私は逆に元プロが辞めた頃に球を始め、ハイテクシャフトと共に育ってきたもんですから、私が知っている球というのはハイテクシャフトから繰り出される球。なので昔と比べてどうこうってのはピンときません。


歴の長い方から、ハイテクになってこういう球が撞きやすくなった、あぁいう球が簡単になったという話はしばしば聞きます。昔はプロでも難しかった球をB級が普通に撞いているとか。


道具の進化によって、昔よりも球撞きが簡単になった。


となると、クラスの境も上げるべき?なんて思ったんです。




この間ボウラードの話をした時にもちょろっと書きましたけど、据え置きでいいかなと。



仮にボウラードアベ180を越えたらAクラスだとして、昔よりも球撞きが簡単になったんだから200くらいにでも上げるべき?


昔の道具では160点くらいしか出せない人が道具のおかげで180点出せていても、それはAではない??


私の考えとしては、道具での補正があったとしても、180点の球を撞いてんなら結果は結果。それが実力ということで良いでしょって思います。



入れ倒しだろうが運だろうが、勝率が高いなら上のクラスへと考えている私らしい結果重視のクラス観でしょうかね。






2本目


元プロが「昔はただ撞いてただけだった」と懐古していたわけですが、挙げた例の1つは「確かにそれは『ただ撞いてただけ』だな」と思わされるものでした。



当ブログでも撞点の重要性を説く際によく書いていることですけども、上を撞く際に実際に手球をとらえるのはタップの下方で。下を撞く際はタップの上。


左の撞点だったらタップの右だし、右を撞くならタップの左。


そのことを意識するだけでだいぶ撞点の正確さは向上すると思っております。


私も昔はタップのどこが手球に当たるのかなんて意識せず、なんとなくボンヤリとキューを向けていただけでした(今でもアバウトな撞点で良い時はボンヤリですけど)


どこを向けてるのか意識せずボンヤリとしていたわけですので「どこを向けていたのか」と聞かれても困りますが、ボンヤリと向けている時は恐らくタップの中心を向けているんじゃないですかねぇ。


「限界撞点を撞くぞ!!」って思った時に、タップの端っこで撞くことを意識した場合と、ボンヤリとタップの中心を向けてしまった時じゃぁ、タップ半個分近く撞点がズレるわけですからね。そりゃスピンは乗らないよなー。


ボンヤリと撞いてしまった時としっかりと接触部分を意識した場合の差って、シャフトの径(タップの径)が太い方が大きく出てしまいますね。タップの端っこから中心までが長いですから。


ちょっと話が横道にそれますが、私が使っているOBクラシックプロシャフトは、市販されているシャフトの中では最も細い部類に入ると思いますが、度々「(細いと)正確に撞点が狙えそう」って言われます。


過去に一時期スヌーカーキューを使って球を撞いていた時期があり、スヌーカーキューはOBクラシックプロシャフトの比ではないほど細いです。


スヌーカーキューで撞いていた時は私自身「撞点が正確になる気がする!」って思ってたんですけど、、、、


「タップのどこが手球に当たるのか」をちゃんと意識して撞いたとしたら、タップの径なんて関係なくありません?


ボンヤリと狙ってしまった時に、細い方がズレが少なくなりはするだろうけど。


でもどうなんだろう。細い方が撞点を狙いやすい気もするなぁ。長いこと細いシャフトを使っているから、太いシャフトとの比較が出来ないや。



話を戻しまして。


先日I氏と撞いていた時に押し球について質問を受けたので、「タップのどこで撞いているのかを意識すべし!」ってアドバイスしました。



「限界撞点に構えてみそ」って言って構えさせたら「ちょぃ上」くらいでしたから(笑)


でも、押し球の撞点って一番意識しづらいですよねー。


引きを撞く時はタップの上部が接触するわけですので見えています。


左を撞く時も右を撞く時も、接触部が見えている。


けど、押しを撞く時のタップの下ってのは見えないわけじゃないですか。シャフトの陰ですから。


そのせいもあってか、I氏よりはまともだとは思いますが、私自身イマイチ押し球の限界撞点のイメージが無いです。



最近、ちょぃちょぃ押し球の練習をしてるんですけど、平撞きブレイクを練習し始めた当初と同じで「ブリッジが高く組めない!」って困っております。


中心を撞くのさえ苦労してんのに、押し球の撞点撞くの大変。



その点、I氏は手足がやけにデカいので「そんだけ手がデカけりゃ(ブリッジを高く組めるから)上の撞点を撞きやすいでしょ!」って煽ってみたんですが、今までまともに押しを撞く際のブリッジというものを考えたことがなかったらしく「手が痛い!」とか泣き言を口にしてました(笑)



ブリッジの組み方もそうですが、押し球の方が引き球よりも難しい気がします。


しばしば思うのですが、どんだけ練習したとしても、思い切りキレを出そうとした時って引き球の方が押し球より撞きやすいと思うんです。順回転と逆回転なので「押し球の方が自然な動きだ」とは言われますけど、撞き方にフォーカスを当ててみれば、引き球の撞き方の方が自然ですよね。自然なぶん撞きやすい。



キュー切れ名人の押しと引きを比較したら、やっぱり引きの方がスピン量は多いんじゃあるまいかって思ってるんですけど、真実はいかに。






3本目



サララシャのテーブルで撞いている時に、フリーボールでこんな残り3球が回ってきたとします。





上から順に7番9番8番です。



どう撞きますか??




7番8番共に、クッションから若干浮いているものとします。







さて。



そんなことを質問をされたら100%の人が組み立て方のことを考えますよね。



8から9にはこう出したいから、そのためにはにこういうフリをつける必要があり、そういうフリにするには7に対して手球をこう置いて、、、、


それは組み立ての知識であります。



では、実際にその配置と相対して撞くとなったらどうでしょうか。


まず組み立ての知識が問われ、その組み立ての通りに手球を転がすには手球のどこ(撞点)をどういう力加減で撞けば良いのかという手球コントロールの知識が問われますよね。及びコンディション対応の知識も。


さらに当たり前ですが入れなきゃいけません。入れにも知識が問われます。


そして構えます。アドレスの知識が必要。フォームにも知識が必要。プラクティスストロークにも、テイクバックにもインパクトにもフォロースルーにも、ありとあらゆるところに知識が必要なのであります。






これをどうしますか?と聞かれて、アドレスがどうこう、フォロースルーはこういう風に、、、、、、とか語る人はいませんよね。いたら面倒くさすぎて殴りますw


でも、実際に撞く時には語れるくらいの知識がなければ成功させられません。人に語る必要はないが、自分で分かってないといけない。


私は組み立てとか手球コントロールとかは本当に苦手というか適当すぎて、そのままズバッと「適当」って言っていることもあるし、ちょっと良さげに「フィーリング」だの「感覚」だの言っていることもありますが、まぁなんにせよ知識がございません。


私が人に教えられる事ってなんだろ?と考えたら、撞き方だとか、フォームやストロークに関する知識かなぁ。


でも結局は自分論だから「自分はこうやってますけど」くらいにしか言えないか。


皆様は、どういった知識に自信がありますか?