この間、他の地方のプレイヤー達と話す機会がありまして、その中で球屋店員談義になったんですが、各店の名物店員の話になりました。
私は完全に聞き役として話を聞いていたのですが、皆様の話ぶりを聞くに球屋の店員は「偉ぶらない」「怒らない」「客を立てる」が大前提になっているようす。
色んな店員の顔が頭に浮かんできて苦笑していた私です。こんにちは。
こんなちょっと毒づいた小話からスタートしました今回は、毒気多めな2本立てです。
1本目
球屋内で権力を持っている人って、どういう人でしょうか。
「上手い人」ってのは分かりやすいですが、他にも年長者だとか、金を持っている人だとか、社会的地位のある人だとか、色々ありますよね。となると「上手くはないが権力を持っている」という人が存在することになります。
球屋のオーナーや店長ってのは大抵は上手い人ですが、しばしばBC級のオーナー、店長がやっている店ってのもあるわけでして。「上手くはないが権力を持っている」ですね。そういう人も。
そういった、上手くはないが権力を持っている方々には、「上手くなる」か「謙虚になる」かのどっちかが必要だと思わされることがしばしばあります。
と言いますのも、初心者初級者が被害にあっている場面を見かけることがあるからです。
初心者や初級者は良し悪しの判断が出来ません。自分よりも上手い人から何かを言われたら「なるほど」「そうなのか」と信じてしまう可能性が高い。
上手くはないが権力のある面々の、根拠のない自信に満ちた適当理論を鵜呑みにしてしまうわけであります。
上手かったとしたら、持論もさほど間違ったものにはならないだろうし。
謙虚だったとしたら「私はこう思いますが、自信はありません」となるので、初心者初級者も鵜呑みにはしないことでしょう。
しかし、間違ったことを堂々と断定口調で口にしたら。「なるほど!」と騙されてしまいがちです。
加えて権力を持っているわけです。周りの上級者達は「また適当なこと言ってるよ。。。。」と思いながらも、下手に口出しが出来ません。口出ししようものなら、面倒くさいことになるからです。相手は権力を持っているから。
上手くはないが権力を持っている教え魔なんてのは最悪ですね。
この間は現場を見たKさんがボソッと「また1つ、初心者の将来の目が摘まれました。チーン」と言っていて、私は苦笑してしまいました。
私も初級者の頃、周りの上級者(←私よりは上手いという意味での)達から色々変なことを吹き込まれて、そのせいで遠回りしてしまったポイントがかなりあります。今でも恨みに思っていることもあります。
信じてしまった自分が悪いとも思いますが、とはいえ初級者に正確な判断をしろというのも無理な話でもある。
私はなんせ膨大な球撞き時間に恵まれましたので、遠回りしても一応はAに辿り着けましたが、限られた時間の中で球を撞いている初級者だとしたら、授けられた適当理論のせいで遠回りして一生を初級者として過ごさなきゃならないってことも充分に考えられますよ。
初級者の側もね。よほど絶対的な信頼を置ける相手じゃない限りは、セカンドオピニオン、サードオピニオンと聞いて行った方が良いですよ。
何度か繰り返しているうちに、信用の置ける相手ってのも分かるようになるでしょうし。
私は、面識のある初心者初級者が権力ある教え魔の被害に遭っているのを見かけた場合は、後々のフォローを入れるようにしています。ただ、面識がない人だった場合はそこまでのお節介をやく気は起きないので、Kさんと同じく合掌するしかないなぁ。
少々前の事。私の身近での代表的な「上手くはないが権力のある教え魔」が初級者と談義している現場を目撃しました。
その時は珍しく及び腰な教え魔さん。相当に理論に自信がなかったもよう。なので特に被害に遭っているとかじゃなかったんですが、その時2人が話していたのが「肘で撞く」でした。
皆様は初心者の頃「肘は固定」って言われました?「肘も使え」って言われました?それとも誰からも何も言われませんでした?
ビリヤードは我流で育つ人が多いですので「誰からも何も言われなかった」って人も多いと思いますが、誰かしらアドバイザーがいた場合は「肘は固定して、肘を支点にして振り子のようにストロークすべし」って言われる確率がかなり高いんじゃないかと思います。
私も記憶をたどればそう言われたような気がします。ガッツリと断定されたわけではなく「振り子のように使うのが基本」って言われたような。
しかし私はその言いつけは守りませんでした。なんせ、初期にハマったプレイヤーがブスタマンテ大先生ですからねww
また、BC級時代に身近にいた上級者が「キューは真っ直ぐ長く出すべし」を持論に、腕全体を使ってとにかく長く出す人でしたので、私もそこら辺から影響受けてますね。かなり。
今でもだいぶストロークがデカい私ですが、これでもA級になってからかなりシェイプアップした方。
BC級の頃はもっとグルグルストロークしてました。
「肘を固定して振り子のように」という基本を意識したのは、むしろAになってからですね。スヌーカーを取り入れたりしてみながら、ストロークをコンパクトにしようとしていた時期になってから。
初級者の頃は上腕も含めて腕全体を使ってストロークしていました。
ですので、肘が動くだの肘が落ちるだのってのが当たり前の動作過ぎて、それが良いのか悪いのかとか聞かれても、何も答えられん。
何かしら意図して始めたわけではなく、初級者の頃にモノマネをしていたら身についちゃったってだけなもんですから。
動かすのがデフォルトで、Aになってから肘を動かさずに肘から先だけを振るストロークの練習をしたもんですから、動かしたくないのに動いちゃうっていう人へ、固定するためのアドバイスをすることはそれなりに出来ると思います。
逆の、固定するのがデフォルトになっていて「肘も動かしたい」っていう人に対しては「動かしたいなら動かせば良いじゃん」としか言えん、、、、
「どういうタイミングで肘を動かすのか」とかいう話を良く耳にしますけど、ストロークは一連の流れですから「肘を落とすタイミング」なんて考えたことが無い。
しいて言えば、腕の動かし方を意識するんじゃなくて、キューの軌道の方に意識を置けば良いんじゃない?ってことかなぁ。
キューを波打たせることなく一定以上のストローク幅を取ろうとしたら、自然と肘は動きますから。
テイクバックの距離、フォロースルーの距離(キュー先のフィニッシュ地点)を決めて、その間キューを一定の角度で真っ直ぐ振ることを意識すれば、自然と肘は動くかと思われる。知らんけど(逃げ)
この話は、きっけー氏のストローク改造についてのネタとして、そのうちまたネタにすると思います。
最後に繰り返しておきますが、肘を動かすのが良いのか悪いのかは、分かりません。
お近くの信用が置ける上級者にでも尋ねてみてくださいな。間違っても「上手くはないが権力のある人」には聞いちゃ駄目よw
2本目
「褒め上手」な人の褒め方ってのを1度見てみたいです。っていうお話。
私、これといって褒めるのが下手と思ったことはなかったんです。
ビリヤードを例にすれば、良いショットをすれば褒めるし、試合で好成績を出せば褒めるし、頑張って練習していれば褒めるし。
「褒める」っていうとなんだか上から目線っぽいですかね。称賛するの方が良い?まぁ言葉選びはどうでもいいや。
自分としては、他人の短所よりも長所の方に目が行くと思ってるんです。
しかしですね。褒めるべき要素が一切無いことってあるわけじゃないですか。
練習しないでブッツケ本番で試合に出て、ロクな球撞けずに負けて。
そんな人に私が言えるのは、せいぜい「次からはちゃんと練習しましょうね」です。
けれど「厳しい」「もっと褒めて!」って言ってくる人がいる。
一体何を褒めろというのだ
なんかどっかのビジネス本に「『褒めて』と要求してくる人は切り捨てて良い」って書いてありましたけど、本当にそうしたいと思うような人にちょぃちょぃ出会うわけです。
で、そういう愚痴をブログに書くと「厳しい」「下級者は褒めて育てるべき」とか言われる。
だから、どうやって褒めたら良いの?褒めるべき要素が見当たらないんだって。
ってことで、私がお手上げの努力せぬかまってちゃん達を褒め上手と呼ばれる方々は一体どう褒めるのか。それを見てみたいのです。
お手本を見れば私も上手く褒められるようになるかもしれない。