鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

今週のJPA。内容良く勝利をおさめられたわけですけども、対戦中かなり考え事をしていました。JPAについてです。


今のチームに入ってからもう3年。何だかあっという間です。


その3年だけでも充分長いと思うのですが、初めてJPAに参加したのはもう少し前。私の登録番号がだいぶ若いので、しばしば「そんな昔からJPAに参加されていたんですか?」と聞かれる事があるのですが、学生の頃に2シーズンほど参加しておりました。


初めて出たのはT大のサークルの助っ人として。2回目はA大のサークルの助っ人として。それぞれ1シーズンずつ出ました。


学生の頃には「JPA苦手!」って言っていました。助っ人の役割は果たせていなかったと思います。


今のチームから出場するようになっても、ずっと「JPA苦手!」って言っていました。入ったばかりの頃はレベル8だったのでまだ良かったのですが、9というトップハンデになってからはシンドかったです。勝率3割台でしたっけ?そんな地獄のシーズンもございました。


参加歴が長くなってきて、「さすがに慣れたって言っておかないと格好悪いかな」と思って、いつぞやブログで慣れた宣言をしたような気がしないでもないですが、正直、本当に慣れたと思えたのは最近の話です(笑) 今でも本当に心の底から慣れたと思えているのかは分かりません。


この歳になってそんなこと言っていて良いのかって話ですが、精神的に未熟ですし、腕前もまだまだ未熟。未熟に未熟でジュクジュクし過ぎて、新しい環境にポンと放り込まれた時に中々自分に自信が持てないのであります。JPAというのは、色々な面で「新しい環境」でした。


JPAというのは、ちょっと特殊であります。


いや。「特殊」というのはJPA外でずっと球を撞いてきたプレイヤーの感想であって、JPAで育った人にはそれが普通なんでしょうが、私にとっては特殊でした。


基本的には9ボールのルールに則っていますが、1球1点ってのが特徴的ですよね。


JPAに慣れていなかった頃は、何かとその点を意識してしまっていました。


9番を入れたら得点という9ボールと違って、どの球を入れても得点。どの球を入れられても失点。


まさに目先に囚われて大局を見失うパターンでして、何をしたら勝てるのか、何をしてしまったら負けるのか。慣れていないがゆえに展開が全く読めず、先が読めない事が精神的負担になって球の内容が悪くなり、相手に得点を重ねられさらにプレッシャーが増えるという悪循環。


当時からJPA上級者の方々には「9ボールと同じように撞くだけ」と言われておりましたが、「んなこと言われてもなぁ」とちょっと心の中で反発しておりました。けど今は「9ボールと同じように撞くだけ」が実践出来ていると思います。


1球1点ってのともう1つ、気の迷いを生じさせるのが、勝ち負けが単なる1と0ではなく、勝ちも12点〜20点、負けにも0点〜8点という価値の差があるということです。


勝つにしても出来る限り相手に点を取らせず勝ちたい。そんな事を思うがあまり空回りして負ける、、、、、なんてのは、JPAでは良くある話だと思います。


今は、そういう事をほとんど意識していません。結果を狙えるほど上手くないという開き直りと、普段通りに撞ければ勝てるという自信。


ま、なるようになれっていう話なわけです(笑)


団体戦であるというのもプレッシャーになります。勝ち負けが自分だけのものではありません。


これはまぁ、、、、どうだろう。自分でも良く分かりませんが、プレッシャーというより気を引き締める効果になって良かったのかもしれない。逃げるのが大好きな私ですので、逃げられない環境に追い込まれるのは良い事じゃ。


あ、でもやっぱりプレッシャーになる事はありますね。


スキルレベル的に5番手(大将的な役割)で出る事も多いのですが、自分の勝ち負けがチームの勝ち負けに繋がる時ですとかはプレッシャーです。


特に、自分が負けたらスイープされる(全敗)とか、自分が勝ったらスイープ出来る(全勝)なんて局面での出場は、かなりのプレッシャーです(笑)


このプレッシャーばかりは、マシになったとはいえ、まだまだ慣れたとは言えないかなぁ。


それとですね。今週の出場中に特に思ったのが、試合中の雰囲気というやつです。


通常の試合とは違った部分が、JPAには多々ございます。


具体例を挙げればキリが無いですが、一言にまとめれば「落ち着いて撞けない」これですw


それがね。今はもうほとんど気にならないんですよ。落ち着いて撞けない環境で落ち着いて撞けるようになった。


妙なタイミングで掛け声をかけられようが、試合中に相手チームから世間話を持ちかけられようが、ブレイクをする時に「どう撞いてんの?」って感じで視界の中をチョロチョロ動き回られようが、大事な球に向かって構えている時に隣の台から奇声が聞こえようがetc….. w


ってか、主に奇声上げているの自分だしね!


書き方的に「メチャ気にしてんじゃん!」って思われるかもしれませんが、何を持って「気になる」と言うかって話です。


こうやって列挙しているくらいですから、気付いてはいます。けどそれを「嫌だ」と思ったり、それが原因で球を外したりってことは無い。その場の雰囲気をそういうものとして受け入れて、むしろ楽しめている感もある。


自分、強くなったなーって思っていたわけです(笑)


しばしばメンタル論を語っている私ですが、一貫して主張している事があります。


それはプレッシャーを0にする事なんて出来ないのだから、プレッシャーを感じても球を入れられるようにすべし、ということです。


慣れることでプレッシャーの度合いを減らす事は出来ると思います。けど0には出来ないでしょう。そしてまた、どんなに既存の環境に慣れたとしても、全くの新しいシチュエーションに出会ったら、その時は必ず緊張するのであります。


ですので、メンタルを鍛えるにあたって「プレッシャーを感じないようにする」という方針は不毛であり、「プレッシャーを感じながらでも、球を入れられるようにする」が正しい道だと思うのであります。


プレッシャーとは少し話が違いますが、私が色んな事に目が行ってしまって雑念が入るのは、それはもう仕方がないことだと割り切っております。雑念が入らないようにしようとしても無駄なので、雑念が入りながらでも球を入れる。それが私の方針。


その方針に従ってメンタル強化をするにあたって、JPAは本当に良い場でありました。過去形にしちゃ駄目だな。現在も進行中。



そうそう。見栄っ張りな被害妄想野郎な私としては、レベル9という最高スキルであるという事にも、慣れるまではプレッシャーを感じていました。


やっぱりこう、レベル9であるとレベル9だという視線で見られている気がするし、レベル9なりの球を撞かなきゃいけない気分にさせられる。


「最高の称号が似合わない」だとか「次点が似合う」だとか良く言っている私ですが、自虐も含まれつつ、次点が気楽だとも思っているわけですよ。何事もトップに立つというのは大変なものです。常に気を張っていなくてはならないですから。頂きに辿りつくと、後は落ちるだけ、、、みたいな。


今は大してレベル9プレッシャーは無いです。トップに立つことに慣れたわけではないです。レベル9という称号がそんなにご立派なものではないと思っているだけですw


思い起こせば、Aクラスになったばかりの頃も同じでした、SAという特別枠を除けばAクラスはアマチュア最高のクラス。「Aクラスなんだから」という要らんプレッシャーを自分に与え続けておりました。


けど、Aクラスにしてもレベル9にしても、他にもいくらでもいるわけですからね。


形式的に最高のクラスにいるというだけで、その中での差は思い切りあって、私はペーペー。


レベル9オンリーの個人戦になんか出てみると良く分かりますが、レベル9内での差がかなり激しく、化け物みたいな人がたくさんいます。トップの称号は彼らにこそふさわしく、私なんぞはトップでも何でもない。


そうやって身の程を弁えたこと。一方で、レベル9の条件を満たすだけの球は撞けるという自信も出来て。気持ち的に、今はだいぶ楽なのであります。


ま、やっぱり勝てるようになったってのが大きいですね。


何度かブログネタにしましたが、私は勝ちよりも負けから学ぶことの方が多く、勝利から学び取ることの大きさというものが良く分かっていませんでした。


けど、JPAでは良く分かるんだよなぁ。


JPA外では「こういう事をやったら負けるんだ」っていう学び方です。JPAでももちろんそれはありますが、「こうすれば勝てる!」って学ぶことの方が多い。


しばしばJPAバッシングをしていた私ですが、最近JPAが楽しいです。本当に単純ですよね。勝てないとつまらん、勝てると楽しいっていうww


勝てなかった頃は「JPAなんて嫌いじゃー!」って言い訳してましたけど、今は自分を成長させてくれたJPAに感謝の念すら感じております。


しょっちゅう「JPA出たくなーい」「今期で引退します」とチームメイト(主にキャプテン)に言い続けていた私。今も言っているんですけど、昔は本音、今は冗談です(笑)


その事(←最近は冗談であるということ)をこの間キャプテンに言ったら「最近良い感じですよね。初めて会った頃を思い出します」とシミジミと言われました。


なんかそう言われると、3年前に戻っただけで進化していないような気がしてしまいますが、確かに今のチームに入った直後はレベル8で伸び伸び撞いてましたからね。


伸び伸びっぷりが、昔に戻ったかなーとね。



成長するには、新しい環境に身を投じるのがてっとり早いと常々申しております私ですが、JPAはあまりにも何もかもが新し過ぎて色々と苦労しました。けど、継続していたらしっかり成長できました。


言い訳をするのが余計だけど、言い訳をしたままでは終わらない。言い訳をしなくても済むように歩みを進める。そこが、ただの言い訳野郎とは一味違うところだぜっ!って、意味もなく胸を張ってみます。


だいぶ言い訳しなくて済むようになってきたかなー



私の身近な上級者の中にも「雰囲気が合わなそう」とJPAを敬遠される方々が多くいらっしゃいます。けど、雰囲気が合わないからこそ、自身を成長させるキッカケになるかもしれませんよ?


マンネリ化した球撞きに刺激を与えるためにも、JPA、いかがでしょうか?


JPAってプレイヤーのすそ野を広げるのにも役に立っておりますが、経験者のメンタル強化にも役に立つ気がするぞっていう、本日のネタでした。


たまたま今は調子が良いからこんな事書きましたけど、もしかしたらちょっと後には「JPAなんて嫌いだー!!」って言っているかもしれません。その時は「あぁ。調子が悪いんだな」とでも思って、放っておいてくださいww


2時間かけて書いた割に、なんだか走り書きになってしまいましたが、ま、いつも通りか。


すみません。今日もまたチェックしていないんで、誤字脱字あってもスルーしてやってくださいm(_ _)m





P.S.



8月10日(土)の正午から、サンビリ荻窪店で相撞き会やります。特に何をするわけでもなく、皆様で楽しく球を撞きましょうっていう会です。



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