3本立てなのですが、全部揃って明日のネタに繋がっていきます。
1本目
先日Oさんと相撞きした時の事。
Oさんは歴が20年近いAクラスプレイヤーであり、素晴らしいハードブレイクをする。
セットマッチ終了後、Oさんがブレイクフォームをカメラで撮って欲しいというので撮影。Oさん、今まで一度も自分の撞き姿(プレイもブレイクも)を客観的に見たことが無いらしい。
撮影された自らのブレイクフォームを見てOさん
「イメージと全然違う!!!」
Oさんとしては全盛期のブスタマンテをイメージして撞いていたそうなのだが、実際のOさんは非常にシンプルで、体の動きは小さく腕だけをマッハで振るブレイク。確かに全然違うw
私は初級者の頃からずっと、フォームやらストロークやら手球コントロールやら組み立てやらを上級者達を観察して学び、真似をしてきました。
なんせ自分がそういう道を歩いてきただけに、下級者にもそれをお薦めしたい所なのでありますが、ふと考えてみると、組み立て方などは良いとしてフォームやらストロークやらは「見て学んで真似をする」という姿勢がかえって混乱を招いて来たんじゃないかとも思うわけです。
正しく真似を出来たら良いのですが、何度も書いております通り正確な動き真似など出来たもんじゃない。リアルスティールじゃあるまいし、シャドウ機能なんぞ搭載しておらんのであります(←なんのことか分からない方は、映画を見てねw)
とはいえ、今さらながら我が道を変える気も起きないので「正確に真似をしよう」と考えるわけでありますな。
そのためには、逐一自分のフォームをチェックする必要がある。
上級者の球を見る⇒頭で理解する⇒体現する
基本、このインプットからアウトプットに至る道の先はドソッポです。頭の中では真似をしているつもりになっているけれど、ビデオに撮って客観的に見てみるとドソッポ。けどなんせ頭の中では真似しているつもりになっているから、客観的に見るまで気付けないわけであります。
皆さんも、誰かしら上級者の真似をして撞いてみたけれど結果が出ず「まだまだ練習量が足りないからだろう」なんて判断を下し、そのまま練習を積んでしまう事って多いと思います。けど十中八九それは修練度の問題ではなく、スタートから方向性が間違っているはず。まずは方向性が合っているかどうか、ビデオに撮るなどして客観的に見て確認しなければならないと思います。
ビデオで自分のフォームを撮っていると「ナルシストだ」なんて茶化されることが多いんですけど、「格好いいフォームを形成したい!」という気持ちは2割。残りの8割は正確な真似をしたい、というか正確に真似出来なきゃ意味が無いという気持ちであります。
撮影して確認してみた時にしばしばあるのが、たとえばボーニングのストローク真似をしていたつもりが、ドソッポがドソッポに行った挙げ句にレイズっぽいストロークになっていたりして。「これはこれで良いんじゃね?」とドソッポを楽しむ。そんなことがたまにあります(笑)
2本目
下書きした覚えはあるんですが、最終的に載せたんだったかどうだか良く覚えておりません。オープンスタンスブレイクの話ってしましたっけ?
繰り返しになっているかもしれませんが、もう一度。
ブレイク時のスタンスはクローズ気味が良いと言われます。足が前後に並ぶのを通り越して、右足が背中側に回るようなスタンスを組む人もいますよね。かくいう私も昔そんなスタンスでした。
(Aクラスプレイヤーでも勘違いしている方がいるようなので一応説明しておきますと、キューの向きに対して両足が左右に広がるのがオープン、左右の幅は狭く前後に広がるのがクローズであります)
スヌーカー並のオープンスタンスではハードブレイクをするのは無理でしょうが、完全に前後に並べる必要もないんじゃないかと思う事があります。
そう思ったきっかけは、適当にブレイク時のスタンスをいじくっていた時、オープン目である事を自覚せずに撞いてみたら良い当たりをして、ふと確認してみたら結構オープンだったという出来事(あくまでもブレイクとしてはオープン目というだけで、思いっきり開いているわけではありません)
2つ目のきっかけはボーニングであります。
オープン目って言ってもこの程度の話なんですけどね。
ボーニングは体を少し前に突っ込みながらブレイクしますが、前後というより少し左へ体重移動していませんか?
恐らくボーニングのスタンスは右足で厚みを踏んでいて、左足は左前方にあるんだと思いますが、右足から左足に体重移動するにあたって、スタンスの通り左斜め前に体が流れて行く感じ。
この撞き方を頭の片隅に留めておいたら、ある時デルーナと繋がったのであります。
3本目
先月の練習会の時にAT.さんにブレイクのアドバイスをちょこちょこっとしまして、その時の内容がこうしてAT.さんのブログネタになったわけですがね
何が地雷なのか、答え合わせをしようかとおもいますw
「1. テイクバックで拡げた腕を小さく畳む」
これは確かに言いました。
記憶力の良い方は、私が以前に「ところてん式」だとか書いたのを覚えていらっしゃるかもしれません。
ところてんだと分かりづらいのであれば、水撒きをする時にホースの先っちょを摘んだようなもんだと思って下さい。出口が狭くなるとそのぶん勢いが出る。私のブレイクはそんなイメージです。前方をグッと狭めて、そこにキューを突っ込んで行く感じ。
ただ、逆に体を広げて行く事を推奨する人もいるので、あくまでも自論でありますが。
「2.ブリッジ側の腕をテイクバックの時に曲げる癖がありそれが張力を弱める。」
これも地雷ではないのですが、あんまりAT.さんに伝わっていないようですねw
私もこの癖があるんですけど、テイクバックをした時に頭の位置が前に動いてしまう人って多いと思います。
特に少しキューを引き上げるようにテイクバックするプレイヤーにありがちですが、右肩を持ち上げた結果左肩が下がり、それに伴って頭の位置が下がり左腕も緩む。体全体が少し前に突っ込んでしまいます。
こうなると、キューが速く振れませんし、タイミングも合いません。
「3.手首をスナッピーに上手く使う。」
地雷ではありませんけど、こんな事言いましたっけ?
手首の使い方に関しては私の数ある反省点の一つで、手首を“上手く”使えると良いんですけど、下手な使い方するとかえって駄目になります。
「スナッピー」という言葉から連想する動きだと失敗しそう、、、
「4.キューを持ってる側の手を出しすぎない。右利きなら右の胸を叩くイメージ。」
ビミョ〜にニュアンスが違うのはここですねw
右の胸を叩くイメージでブレイクしたら、多分骨折します。
キューを持っている側の手を出し過ぎないような腕の振りはすべきです。私の当たっていない時の「どこまでキューが出るんじゃ!」っぷりは酷いですよ。。。
ただ「右の胸を叩くイメージ」ではなく、キューを振り抜いた時にグリップが右胸に当たる程度までしか前に出ないような腕の振り方をすべしっていう意味です。言葉って難しい!
とまぁ、ビミョ〜にニュアンスが違うのはここだったんですが、真の地雷はまだ。。。。
続く