鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

性格の違い

2本立て


1本目


毎日毎日真面目に働いて、空いた時間で練習をして、やっとの週末には公式戦に出る。そんなトーナメントプレイヤーの方々には頭が下がるとしばしば申しております私。


当のご本人達からは「慣れだよ」とか「楽しいから出来る」とかなんとか、そういうポジティブな話ばかり聞いていたのだけれども。


この間はとある連盟員様から「鈴木君はビリヤードが楽しそうで良いよね」と唐突に言われました。曰く、ビリヤードがツラくてツラくてたまらないらしい。


私から見たらツラそうでも、当の本人達は楽しんでやっているのだろうと思っていただけに「なんだ。本人もツラいのか」と驚きました。


たまたま今がツラい時期なのか、常にツラいのか。あんまり突っ込んだことは聞けませんでした。


常にツラいんだったら辞めちゃえば良いのにって思ったのですが、修行の内だとでも思っているんだろうか。


私も賭け球だとかJPAだとか、シンドいけれど続けた(続けさせられた)ことが成長に繋がったと感じることが多々あります。「楽しい」だけじゃ上手くなれないと思っています。


そりゃまぁ、常にツラかったら続ける意味が無いし続けたくもないでしょうが、辛く厳しい時間も成長には必要なわけでして。


上手くなるためなら時には楽しさも犠牲にすると考えられるか。常に楽しさを優先したいと思ってしまうか。


そこら辺も上達を左右する素養ですかねぇ。



それからしばらくして、今度はSA様からこんな話を聞きました。


そのSA様は、ビリヤードだけじゃなく、何をやってもグワッと入り込んでしまうのだと仰る。


とにかく上を目指したくなっちゃうし、勝負事であればとにかく勝つことを求めてしまう。


曰く「楽しむことを忘れてしまう」のだとか。


ビリヤードも、個人で撞いている時は楽しむことを忘れてしまう。ワイワイとペアマッチを撞いている時くらいが一番楽しいんだとか。


色んな人がいるもんだから、どういう感想を持てばいいのかが分かりません。


SA様から「楽しむことも忘れて入り込んでしまう」と聞くと「そのストイックさこそがSAたる証だなぁ」なんて思うし。


別のSA様から「試合は楽しい」なんて聞くと「つらい状況でも楽しめるのがSAたる証だなぁ」なんて思ってしまうし(;´∀`)


結局は「人それぞれ」ってことなんでしょうかねぇ。


何を「楽しい」と表現するか次第でもあるかもしれませんが。





2本目


性格の違いが出るなーと思ったことを2つほど。


皆様、球撞き中に隣のテーブルにカップルが来たらどうしますでしょうか。


プレイヤーだろうと一般客だろうと、私は大人しくします。カップルの邪魔をしたくないからです(プレイヤーの場合は初級者カップルとします。上級者カップルの場合は気遣いなどしませんw)


ビリヤードの技術って一般の人や初級者からすると分かりづらいものが多いですけど、ハードショットでスパスパ入れるとか、ブレイクが強いとか。そういうのは一般のお客さんでもすぐに分かる上手さですよね。近くにカップルが来た時、私はそういうショットを控えます。


カップルの男性は格好つけたいだろうし(たまに女性が格好つけたい側のこともありますけどねw)女性は雰囲気に委縮してしまうことも多いだろうし。


私は直前までハードブレイクをしていたとしても、隣にカップルが来た瞬間に抑えたブレイクに切り替えます。


一人練習中だった時など、隣に一般のカップルが来たら14-1練習をし始めたりしますからね(笑)


14-1なんて一般の人からしたら何やってるか分からないでしょうから、上手さも判別出来ないだろうと思いまして。


ところが、私とは逆に、隣にカップルが来た瞬間に急に男前な球を撞き出す人たちがいる。


「お前、普段ハードブレイクしないだろう!」って人がハードブレイクし出したり、やたらとキューを利かせてスッパンスッパン撞き出したりなどなど。


彼らが一体何をしたいのか、私には良く分かりません。


女性だけのグループが来たとかだったら「アピールしてんのかな?」って思いますけど、カップル相手にマウンティングしようとしてなんの意味があるんだろうか、、、




性格の差の話、その2


きっけー氏とI氏の言動がどうも似てるのだとしばしば申しております私。


年齢は3つ違いますがほぼ同世代。球歴も今現在の実力も同じくらい。気分が乗った時しか球を撞かないから、撞いたり撞かなかったりと波が激しいってところも同じだし。そして2人とも過去に球屋店員をしていた経験があります。


体格も性格も全く違うのに、境遇が似ていると言動も似てくるんだろうか?などとしばしば考えているんですけどもね。


この点に関しては思い切り性格の差が出ているなぁと感じるのが、球を撞くテンポに関してであります。


私が学生時代に球屋店員をやろうと思えばいつでも出来たのにやらなかった理由の1つに「気遣いながら球を撞きたくない」というものがありました。


客と店員という立場で客に気を遣うだとか、勤務中だったら店に目を配りながら球を撞かなきゃいけないだとか、そんなんじゃとても球撞きに集中出来ないだろうと。


そして実際、球屋店員経験者(および現役店員)達は気を遣いながら球を撞くのが大変だと口にします。


前にも書いたかもしれませんが、店員ばかり狙い打ちして相撞きして「店員なんだから」うんぬんかんぬんと口パンチしまくってやりづらくさせて勝つっていう、クソみたいなオッサンもいます。


あまりに酷くて店員さん達が可哀想なもんだから、私が代わりに相手をしようとしたら「いや、私下手なんで、、、」「相手してもらうのが申し訳ない〜〜」とか言い逃れしだすんですからね。底辺の世界チャンピオンでしょうか。


話が逸れてしまった。


店員は何かと客に気を遣いながら相撞きしなきゃいけないわけですが、その1つに撞くテンポがありますでしょう。店員は速く撞かなきゃいけない。長考してはいけないなどなど。


昔は私も「店員のくせに」うんぬんかんぬん言ってた気がしますが、それはあまりに撞くのが遅い上に反省もしない特定の某店員氏をイメージしての話でしてw


基本的に私は、相手が店員だからといって特別にテンポは気にしません。


遅撞きのプレイヤーは店員だろうと客だろうと嫌。店員だから特別に嫌ってことは無いです。


普通のテンポで撞いてくれりゃ良くて、速撞きである必要はないです。


けども「店員は速撞きすべし」って主張する人もいますよね。なんでなんでしょうか?理由がイマイチ分からん。


「大人しくサンドバックになれ」ってこと?



店員から半ば無理やり相撞きを持ちかけられた場合だったら、あまり乗り気じゃなかったのも相まって「お前らは場代タダなんだから速く撞け!」なんて思っちゃうこともあるかもしれませんが、客の側から相撞きに誘っておきながら「店員は速く撞け!」なんていうのはもはやハラスメントですからねぇ。


理由は分からんが、店員に速撞きを求める人は少なくなくて。


きっけー氏も店員時代に店員だからと速撞きを意識していたらしい。


そして今。適当に撞いてミスした時に私が「もっとしっかり考えて撞きなはれ!」と言うと「ほら。俺店員やってたから」「早く撞かなきゃいけなかったから」と言い訳してくる。


ツッコミ所は2点です。



・速撞きと適当撞きは似て非なるものである
・店員だったというけれど、一体何年前の話をしているんだ(年齢が今の半分くらいの時だそうです)


成長という言葉を知らんのか。



対するI氏。


現役店員だった頃から「店員は速撞きしなきゃいけない」という風潮に文句を言っておりました。


周りからの視線に耐えながらしっかり時間をかけようとするもプレッシャーに耐えきれなかったり。仕方なく速撞きするもやっぱり適当撞きになってしまってキレたりしていたI氏(笑)


店員は速撞きしなきゃいけないという文化の中にあってその行動は空気を読めていないとも言えましたが、今は店員の義務なんてもんから解放されて、しっかり時間をかけて撞いておりますI氏。


そういう意味でこの性格の違いはI氏の方に有利に働いているなーなんて思う今日この頃であります。



さて。以上を下書きしたのが1か月ほど前だったようで、既にブログに載せたもんだと思っていたのですが、下書きフォルダに入ったまんまでした。


この間、きっけー氏から「I氏は周りのことなんて気にしない性格なんでしょ?」って言われ、てっきりキッケー氏はこのネタを読んでそう思ったんだとか考えたのですが、まだ載せてなかった。過去にもI氏は周りに抗ってでも我を通そうとすることがあるっていう話しましたっけね?


覚えてないけど、I氏ネタはたくさん書いているから、恐らく書いたんでしょうw


I氏も頑固なので、我を通そうとします。周りからの圧力に抗おうとします。文句を言うこともあります。


しかし、メンタルが弱いんで抗いきれず、どっちつかずで中途半端な状態に陥るのが常であります。


周りに合わせるなんてことはしたくなくて我を通したいのだけど通せないってのがI氏です。


周りから何を言われようと気にしないメンタルの強さがあるのはキッケー氏の方。


本人は「店員だから速撞きしなきゃいけなかった」とか言ってましたけど、改めて考えたら、それを喜んで受け入れてたのでは?と思いました。もし気に食わない意見だったら跳ねのけるだけのメンタルの強さがキッケー氏にはあるから。


私もそうでしたけど、若い頃って速撞きに憧れる人は多いと思うんです。


早撞きをしたいけれど自分のプレイスタイルには合わず単なる適当撞きになってしまって反省し、歴を重ねる内に段々とペースが落ち着いてくる、、、、ってのが良くある流れかと思います。


ってわけで、きっけー氏は口では「店員だから早撞きせざるをえなかった」と言ってますけど、喜々として受け入れていたんでは?って気がします。


無謀な適当撞きになってしまっても「店員だから速撞きしなきゃいけないんです」っていう言い訳出来ますしね。


今も、すぐにペースが暴走するキッケー氏。指摘すると「店員だったから」って言いますけど、それも体の良い言い訳ですしねぇ。