鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

長考

2本だて



1本目



私の頭の中の消しゴム


「やろう」「やらなきゃ」と思ったことは、たとえ2度手間になろうともすぐにその場でやらないと忘れてしまうお年頃な、わたくし鈴木です。こんにちは。


ブログネタなんてもんは、若かりし頃でも「後で下書きしよう」と思っていると忘れてしまっておりましたのですぐにメモをするようにしておりましたが、忘れてしまうスピードが今は尋常じゃなく速いです。


何かしらのブログネタを下書きしている時に、連想で別のネタが思い浮かぶってことは良くあります。


で「ネタ思い浮かんだ!」「いま書いているネタは中断して、忘れないうちに新ネタを下書きしよう!」と思って、保存ボタンを押して新規文書ボタンをポチっと押している間にもう忘れてますからね。



いれいざーいんまいへっ!



ぬおーーーー!!っと頭を捻って思い出したネタが本日のネタですが、忘れている間には「凄い良いネタだったはずなのに!」って思っているけれど、いざ思い出してみると大したネタじゃない確率95%。









バグース平日トーナメントで優勝出来た時のこと。


全4戦を戦ったわけだけれども、2戦終了時で既に体力切れ。


決勝の赤狩山プロとの一戦などヒーヒーフーフーな状態でした。


試合後の俺氏曰く「構え始めの数秒間、空中で素振りをしながら何かを考えているように見えて何も考えていない」


先球を入れて、さて次の球を撞くかとなった時、空中で素振りをしながら普段だったら厚みだったり撞点だったり力加減だったりをイメージするわけですが、決勝戦の時の私は最初の数秒が空白の時間。


一切何も考えていない。頭が回っていなくて、何をすればいいのか全く分からない状態。


数秒経ってやっと「あ。次の球のこと考えなきゃ」となって考え出すっていう。


ただのフリーズであります。



先日ネタにしたサンビリで6時間1人練習していた時も、中盤からフリーズが多くなりました。


ちょっと難しめの配置に出くわした時


「どうしようかな、うーん」

「どうしようかな、うーん」

「どうしようかな、うーん」


とボーっとしたまんま微動だにしないっていう。


テーブルの周りを歩いて確認しなきゃいけないことが色々あるのに、何もせずに「うーん」とうなっているだけ。フリーズ。


その時は10ボールを撞いていて、長時間撞いたがゆえの集中力切れでしたが、14-1をやっている時なんかは序盤からフリーズしていることが多い。


ぼーっと眺めてあたかも組み立てを考えているようでいて、ただのフリーズ。何をすれば分からないっていう。



自分自身にもそんな瞬間があるもんだから、特定の1球ではなく全体的に考え混む時間が長い人ってのは、考えてるんじゃなくて単にボーっとしてるだけなんじゃない?っていう疑惑が。



2本目


この間のチャンピオンシップでチェスクロックを使っての持ち時間制が試験的に採用されたとのこと。


「詳しくはB.D.さんを見てちょ」



持ち時間が40分あり、使い切った後はエクステンション無しの30秒ルールだそうなんですが、パッと最初に思ったのが「30秒長くね?」ってことでした。


持ち時間を使い切った後のショットクロックなわけですから、もっと短くても良いような。


自分でやったことはもちろんないし、見たことも無いので、机上のイメージなんですけども。


さて。撞くペースの話であります。


少し球から離れていて復帰した一昨年あたり。勘が鈍っていたがために1球1球を撞くのに時間を要してしまっておりました。遅撞きになってしまっていて悩んでいた。


去年今年とコンスタントに球を撞いておりますゆえ、さすがに今は元に戻っており、従来のペースで撞けているかなと思います。


この間も書きましたけども、私はショットクロックを用いて球を撞いた経験に乏しいです。なので、自分の撞くペースがどれくらいなのか、あまりハッキリしたことは分かりません。


JPA8ボールに5回ほど参加した際にはショットクロックがあったわけですが、45秒のショットクロックで10秒前のコールをされたのが1〜2回あったっけかな?ってくらいでした。


お遊びプレイヤーたる私の球生活の中で、JPAはプレッシャーがかかる方ですし、8ボールは不慣れでもあるし、JPA8ボールとなると時間をかけたくなるシチュエーションだと思うのですが、それでも45秒なんて全く必要ないと感じたわけであります。


私も公式戦に頻繁に出るようになると、もっと時間を使いたくなるのだろうか。こればかりは出て行ってみないと分かりませんな。


プレッシャーが少ない場面。それこそ平場のスポーツでの相撞きでも、撞くのが遅い人は遅いですよね。


まだフォームやストロークのままならない人や、調子が悪そうな人が構えるのに時間をかけてしまうってのは分かるし。難しい配置で長考してしまうってのも分かります。


が、何に時間をかけているのか理解出来ない遅撞きの人もいるわけでして。


それこそ、一本目で書いたようなフリーズ状態になっているだけの人も多いんじゃ?と疑念を持っております。



恐らく意識の問題もあって、私なんかは初級者の頃から「速撞き格好いい!」と思っていて早く撞こうとしていましたし、その思いが単なる適当撞きになってしまっていると気付いて比較的時間をかけるようになってからも「遅くはなりたくない」という気持ちがありますので、常に撞く時間は意識しながら撞いております。


「遅撞きは相手に申し訳ない」という理由を挙げることが多いですが、それが100%の理由ではなく6割くらいでしょうかね。残りの4割は単純に「遅撞きは格好悪い」という好みの問題だと思います。





昔から度々申しておりますが、私の持論としては、一定時間内で撞くってのも技術のうちで、遅いと言われてしまうほどにまで時間をかけなきゃ撞けないショットは分不相応なショットだと思っております。


「時間をかければ出来る」ショットは「出来ない」という扱い。


そんなショットは選択すべきじゃない。練習して早く撞けるようになってから選択すべき。


もし時間をかけなきゃ出来ないショットしか選択肢がなかったのならば、素直にミスしておけ。


ってのが私の考えです。



「もっとジックリ時間をかけるべきだった!」っていうミスは度々あると思います。「撞き急いでしまった」ってなミスはある。


けどそれは「30秒かけるべきところを、15秒で撞いてしまった」とかいう話であって、「1分かければ成功させられたのに、45秒で撞いてしまったからミスした!」なんてのは撞き急いだからのミスじゃない。下手だってことです。



ショットの成功よりも時間を優先するのか。時間よりもショットの成功率を優先するのか。


そこんとこの考え方の違い、性格の違いでしょうなぁ。後者のような人は「成功させられるショットをみすみすミスするなんて信じられない!!」とか思うのかもしれませんが、こっちからしたらそんだけマイペースにやってられる方が信じられんので、水と油ですな。。。


(「みすみすミス」ってしつこいな。。w)



エクステンションという制度があるわけで、1回は長考が許されているわけじゃないですか。


たまに長考するってのは誰にでもあり得ること。それは「遅撞き」とは言われないでしょう(1球だけだったとしても、あまりに極端な長考だったら言われちゃうでしょうけど)


遅撞きとして嫌われる人って、1球2球どうこうじゃなくて、平均的に遅いわけですよね。


全てが遅い。長考する場面ではさらに遅い。


平均的に遅い人ってのは、その速度に慣れ切っちゃってるんでしょうね。その速度に意味はない。「慣れてる」ってだけ。



私は新しいショット、難しいショットの練習をする際は、始めはゆっくりじっくり時間をかけますが、成功率が上がってきたら無駄を削って削って「早く撞けるようにする練習」を必ずします。


時間のことを意識するかしないかってのは、やっぱり持ち前の性格の差でしょうかねぇ。


そういう意味で、持ち時間制になれば今まで意識して来なかった人も意識するようになるでしょうから良いことだと思うんですけど、あくまでも公式戦に出るような人の間での話でしょう。


ハウストーナメントや平場にまで普及するとは思えないから、一般アマの間での遅撞きをなくすには、、、どうしたらいいですかね?