鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

欠損

ブログネタとして何かを書くと、いざ球を撞く時にそれを気にしてしまって自滅する。。。ってなことが良くあるわけですが。


意識したことによってはっきりと気付く。逆に言えば、意識していないと気づかないような細かい事ってたくさんあると思います。


たとえば、つい先日、デルーナのブレイク時のグリップについて書きました。こんなやつ↓


その数日後に、とある撞き方をしていたら「あれ?デルーナと同じグリップになっている!」と気付いた。


デルーナを意識してそうなったと言うのではなく、多分特定の撞き方をしている時には自分もそうなっていたんでしょう。けど、それに気づいていなかったと。


そんな部分って結構あるのかもしれません。




一旦話は離れますが、誰かにアドバイスをしようとした時や球談義をしている時に、「言葉で伝えるのは難しい」と感じたことは誰もがあるでしょう。


自分が発信する側だったとしたら「言葉で伝えるのは難しい」と思うのに、逆に自分が受信側になって誰かの発言を耳にした時は、あたかも相手の意味した事を全て理解したかのような態度をとってしまいがちじゃないですか?


たとえば、自分の趣向に合わない事を言われた時は「それは違うだろう!」と言う。もしかしたら、相手が上手く言い表せなかっただけかもしれない。表現の仕方が違うだけなのかもしれない。本当は自分と同じような意見なのかもしれない。


プロなどからアドバイスを頂いた時などは「なるほど!」と、全てを理解したかのような気分になってしまう。プロが言いたかった事を、一体どれだけ理解出来てるの?


言葉や文字だけのやり取りでは全くもって情報量不足なので、本当に談義したいのなら、テーブルを囲んで実演しながらやらなきゃならないと思う。それですら伝達度は50%にも満たないんじゃないかな。


そういう意味で、ブログで球を語ったって、ほとんど意味をなさないのだが、、、


ブレイクに関して、今までに雑誌の記事を読んだり、ブログの記事を読んだり、直接聞いたりなどして「ブレイクのコツ」ってもんを色々なプレイヤーから学んできました。自分が勝手に推測したコツではなく、一応は実際に見聞きしたコツです。


しかしながら、そのコツを聞いて試した直後は「ブレイクが完成した!」と勘違いするほど調子が良くなるのだけれども、すぐに壊れるのが毎度のこと。


聞いたコツの真意が分かっていないからだと思う。


今パッと浮かんできたのが「手首の巻き込み」だったので、それを例にしますが、「手首を巻き込む」と聞いた時も直後は「なるほど!」って思うほど当たってて、ブログネタにしましたが、すぐに失速。


巻き込みの真意が分かったのはだいぶ経ってからで、決して巻き込みを研究した結果ではなく、全く別の事を試していた時にたまたま「あれ?これってもしかして、、、」と気付いただけでした。9割方、こういうパターンです。


真意に気づいた後はいつも、アドバイスをくれた人に対して「言葉が足りないんだよー」って思ってます(笑)


巻きこみにしても、これこれこういう風に構えて、こういう風に腕を振ってから腕を巻きこむという順序があって、最後の「巻き込む」ってとこだけやっても意味を成さないのです。



良く言ってますけど、何事もステップってものがあって、練習をして1段1段ステップアップしていくわけですが、既に登り切った人にアドバイスを求めると、最終ステップ付近の事をアドバイスされるんですよね。こちらはまだ1段目2段目だっつーのに。


仮に全10段階だとして、9から10へ上がる話をされても、まだ第2段階の人には何も通じない。


第9段階への道のりを自分で見つけてたどり着いた時にやっと「なるほど。あの時聞いたのはこう言う事だったのか」って分かる。


そんなもんです。


プレイ・ブレイク全般に関して、Cクラスの頃にAクラスの人にアドバイスされて全く意味が分からなかったことが、Aクラスになって理解出来る。そう言う事ばっかり。


その場では役に立たず、実際に自分で発見してからハッと気付くコツなんてのを伝授されても役に立つんかいな?とも思うわけですが、もしそのコツを聞かされていなかったとしたら、いざ自分で発見した時にも素通りしてしまうかもしれないんですよね。


自ら発見した時に「〜〜プロが言っていたのはこう言う事か!」と、正しい道に入っていくことが出来る。


全く知らない路線で、降りる駅名だけ告げられているようなものかもしれませんね。


何駅目で、到着までどれくらい時間がかかるか分からないけれど、とりあえず降りる駅名は分かっているっていう。


どこで降りればいいのかも分からず乗り続け、降りるべき駅も通過、、、、なんてのよりは、ずっとマシでしょう。


けど、コツを聞いたからって「特急に乗って1駅!」なーんてことにはならないのは確かです(^^;


鈍行に乗って、一駅一駅地道に、、、、ですな。


P.S.


今週のアンケートはこちらです

投票結果 - 隣のテーブルと撞き位置がカブったら。。。。


最も近い選択肢に投票お願いいたしますm(_ _)m