鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

天上天下

球撞きたいなーと思って球屋に行っても、いざ撞き始めてみると全く気乗りしない日ってのもある。


調子が悪い時ってのはムカつきはしても、調子を取り戻そうとかえってやる気が出るもんである。



が、体調が優れない時ってのはどうにもこうにもやる気が出ない。



ブレイクしようと思っても二の腕痛くて「キュースピード出せないんだよ、こんちくしょう」って時とか。



普通に構えただけで脚がプルプルしたりだとか。



腰痛のあまり、撞いた後に元の体勢に戻れない時だとか。




やる気があってもどうしようもない時ってのは、やる気は出ないわけであります。




今日もそんなカッタルイ日でありまして、そんな日に球撞くなって思われるかもしれませんが、いざ撞き始めるまで中々そのどうしようもないダルさに気付けない実状であります。




練習開始10分にして終了。


他の常連さんの球撞きを見る、ただの観客と化す。



しかしながらたった10分。たったの1コイン精算するのもお店に悪いので、50分プラスして1時間で終える事にした。



店員M口氏と7−5のセットマッチ。


7-3にて、予定通り50分ジャストでの始末。


見事なまでの1ラック5分進行であった。




そのセットマッチ中、JPA対策を意識したブレイク。


前回とはまた少し違う形にしてみたのだが、3発目にはほぼ完成形に。



そして気付いた。



これは浦岡P式ブレイクじゃぁないか。



どんなに自分で新たな形を考えてみたと思っても、それは人間が想像できる範囲のうちであり、既に実践している人はいるものである。









ちょくちょく他のスポーツを研究している自分であるが、利目について調べてみた。



利腕と利目が逆転しているプレイヤーの多くは、そのことについて悩んだ事があるだろうが、利腕と利目が一致しているプレイヤーでも悩んでいる人は多い。




一致が良くて、逆転は駄目。


そういう単純なものではないらしい。





野球の例を見てみた。



野球では右投げ左打ちという選手が多く存在する。


また、スイッチヒッターというのもいる。




投げる事に関してはさすがに利腕ではない方の腕で投げる人はいないようだ。


パワーの問題や、器用さ(コントロール)の問題から、わざわざ逆の手で投げるリスクを負ってまで得られるメリットはないもよう。




では打つ事に関して、逆の打席に入るメリットはなんなのだろうか。



自分が小学生の頃に聞いたのは


「1塁までの距離が左打席からの方が近く、かつ、左打席であれば振り終わりが自然と1塁の方に向く。そのわずか1、2歩の差で結果が変わる」


というものであった。



このことも、どうやら実際に理由の一つであるらしい。




ただ、それ以上に大きな理由が利目の問題だそうだ。





野球では右打席ならば左利目、左打席ならば右利目が良いのだという。




何故かといえば、右打席なら左目、左打席なら右目が投手の方に近いから。



打者は投手に対して半身になって構えるわけだ。



なので、半身になった時に前に出ている側の目が利き目である方が、視野が広くとれて良いとのこと。



右打席に入ったとして、左投げの投手が相手であれば腕の振りが見やすく、リリースするまではっきりと見てとれるという。



一方、右投げの投手が相手であった場合、投手の腕の振りが視界の隅にしか入らず、ボールが背中の方から向かってくるイメージであるという。



左が利目の選手ならまだ動きを追えるが、右が利目であると投手の動きが曖昧にしか映らないのだそうだ。





自分はヤクルトスワローズのファンなのであるが、ヤクルトの高津投手といえば、球界屈指のサイドスローピッチャーである。


右打ちの打者にとっては背中から食い込んでくるような軌道であり、右打ち右利目の打者がボールのリリースポイントをしっかりと認識するのは相当困難であるもよう。


しかもそれでシンカー投げて手元で変化するってんだから、大変なもんです。






投げる事に関しては上で書いたとおり、逆の手で投げる選手はまずいない。



となれば、やはり投手は圧倒的に右投げが多いわけだ。



左投手が相手であれば右打ち右利目でも何とかなるが、右投手が圧倒的に多い中では、打席を左に移すだけのメリットがあるという。



独特なフォームの打者は、利目対策である場合も多いという。







ビリヤードでは野球ほど半身になるわけでもないし、動くボールを目で追う必要もない。



一方で方向性の精度に関しては精密さが求められる。



そこで見てみたのが弓道である。



弓道もやはり右利きであれば左足を前にして半身になる。




自分が参考にした文献ではあまり詳しい事は書いていなかったのだが、方向の正確さに関しては矢が向いている方向により近く正対させられる右目が利き目である方が有利であるとし、逆が利目であると対処が必要であるとされている。




一方で、流鏑馬のように動きながら目で追う作業が必要な場合は、左が利き目である方が有利だそうだ。




それとダーツ。


実は俺がビリヤードより利目が重要だと思ってんのがダーツなんですわ。


あれはホントに利目と利腕が一致してた方が有利。



もし新しくダーツを始めようとしている人がいたら、利腕じゃなくても、利目と同じ側の手で始める事をお薦めしますよ。



ダーツもビリヤードと一緒で、あんま研究されてないみたいで、全く情報なかったけども。







ビリヤードでは利目の差がどう影響しているのか、詳しくはは分からない。



だって誰も研究してくれてないし、自分で研究しようにも、サンプルがたくさん必要でしょう?


自分が気付いたことだけじゃ、所詮自分だけのことであるし。


ちょっとやそっとで分かることじゃない。




けど他のスポーツであれば真剣に考えられていることが、ビリヤードだと


「そんなん関係無い。慣れだよ慣れ」



なんて言われている、この適当さの悲しさや。




なんとかしたい問題ですなぁ。




なんとかしたいっつーても、俺の場合は何とかなってるんですけどね。


ぜんぜん統計とってないんでどういう配置だとどうこうとは上手く言えないんですが、
配置によって左目で重点的に見るか、右目で重点的に見るか変えてます。



見え方全く変わるんですもん。




あとは、あれだ。この間書いたブレイクの左右のサイドによる違い。


あれは利目の問題もあるにはあるような。


ただ、別のことも関係していると思うんだけど、、


それに関してはいつか書くかもしれないけど、多分書かない(笑






とりあえず言えるのは、ビリヤードプレイヤーたるもの、もうちょっと見え方に関して考える必要があるってことですな。