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1本目
試合に出る時の私は、その時々で
- エンジョイ
- 勉強
- 本気
この配分が変わります。
公式戦に出る時なんかはほぼ「本気100%」なんですけども、ハウスだと本気成分が薄れますし、エンジョイ100%なこともある。
それでですね。本気成分が強ければ強いほど、私は相手の球を頭に入れなくなります。勝負に必要な情報しか見なくなる。
相手がどういうフォームやストロークなのか、どういうプレイスタイルなのか、どういった腕前なのか、フロックがどうのこうのなどの感想を持たない。勝負を目指すうえでデメリットにしかならないと思っているからです。
試合で全然勝てないと嘆いているB級さんが、当たった対戦相手のことを事細かに喋っているのを聞いて「そんなことを見てるから、勝負に集中できてないんじゃないの?」と思いました。たぶんそれは事実。自分の球撞きに集中できていない。
「エンジョイ」とか「勉強」とかを主目的に試合に出ているなら良いと思うんですけど、本気で結果を出そうと思って臨んでいるのであれば、相手の球は必要以上には見ない方が良いと思うんですよね。
2本目
世界選手権においての、とある選手の空クッションが話題になっているのを見かけました。
私が気になったのは「こんなイメージの悪い力加減で撞くのが凄い」という趣旨のコメントをしている人が多かったこと。なぜ気になったかといえば、私にとっては最もイメージが良い力加減だったからです。
- 私は当該選手と同じ力加減で撞く
- もっと強く撞く方がイメージが良いと言う人が多数だが、私はそっちのほうがイメージが悪い
この差がどこからやってくるのかと考え、「システムを使う人と感覚で撞く人とで、イメージの良い力加減が異なるのではないか?」と推測しました。
システムに乗せやすい力加減というものがある。システムを使う人はその力加減から大きく外れた加減はイメージが悪い。システムからズレてしまうから。
一方の感覚派はシステムとは全く別のマイシステム(感覚)を使う。システムを使っていないのでシステムに乗せやすい力加減なんてものは考慮せず、単純にショットが安定しやすい(狙った厚み、狙った撞点で撞き出しやすい)力加減で撞く。
この差なんじゃないかなーと思いました。真実は知りませんけどもw
思えば、私自身が空クッションに関して「良くそんな(ゆっくりとした)ショットスピードで撞けますね」と言われた経験が過去に何度もあります。あまり深く考えたことがなかったのですが、言及してきた人達はシステムを使ってるのかな。