鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

厳罰に処す

 

1本目

 

NBAルールブックのファール規定の中に

 

的球をキューで誤って直接撞いた場合(はファール)。ただし、故意に的球を直接撞いた場合はその試合を負けとする

 

とあります。このルールの存在自体は球歴の初期から知っていました。

 

「的球を誤って撞く」はしばしばありますよね。勢いよく手球を撞き抜いたら、近くにあった的球まで撞いてしまったなんてことはたまにある。自分もちょくちょくやらかすし、見かけることもある。

 

また、手球の手前に邪魔な的球があって、的球越しに手球を撞こうとしたけど的球を撞いてしまったということもありがち。

 

これらは球触りということでファールでしょう。

 

テンパって、的球を手球だと勘違いして撞いてしまった人っているのかな?未遂は見かけたことがありますが、完遂は見たことがない。話には聞いたことがあったような気がする。

 

シュートラインのチェックをしようとしてキューでポインティングした時に、間違って的球を撞いてしまったって人はいそう。

 

なにはともあれ、ルールの前半部が適用される場面はしばしば見かけますが、後半の「ただし、故意に的球を直接撞いた場合はその試合を負けとする」が用いられた場面を見たことがないです。

 

たとえばですけど、プッシュアウトをする際に「スクラッチ以外は何をしてもOK」とルールを勘違いして的球を撞いてしまった、、、なんてことがあった場合も負けになるんでしょうかね?ルールを勘違いしていたとはいえ、故意に的球を撞いたってことになるわけですし。どうなんだろ。

 

思い出されるのは動画で見た奥村P vs スト様戦。奥村Pのセーフティーにキレて、スト様がテーブル上の的球をガチャガチャガチャッとキューで動かしてしまったシーン、記憶にある方も多いと思います。

 

あの場面にこのルールって当てはまらないんですかね?

 

実は私、そのシーンしか見ていないものですから、試合全体のことを知らない。おかげで、その後どうなったのかを知らんのです。

 

  • そのラックを失っただけで、ゲーム続行
  • どっちにしろ、そのラックでゲーム終了だった
  • 的球を撞いてはいないので、ルールに当てはまらない
  • NBAのルールであり、海外の試合には適用されない
  • 当時はまだそのルールがなかった

 

色々推測したんですけど、真実を知らない。

 

「この行為はもう負けだろう」と思うようなシーンって、そのスト様のご乱心場面しか見たことがないw

 

「ただし、故意に的球を直接撞いた場合はその試合を負けとする」が適用されたことって、今までにあるんだろか??



2本目

 

過失か故意かってのはやはり大きくて、過失で人に迷惑をかけてしまうことは誰にだってある。誰だってやってしまう可能性があるだけに、罰を重くしすぎるのは良くないと思います。

 

が、故意の場合は「やらなきゃいいだけ」ですからね。意図してルールを破ったのであれば、それは罪の大小に関わらず厳罰で良いと思っております。

 

1本目の「的球を撞く」なんていうルールが良い例で、過失で撞いてしまったらただのファールだけれど、故意に撞いたら負け。これくらいで良いわけですよね。やらなきゃいいだけなんだから。

 

「その程度で負けなんておかしくない!?」なんていう言い分は通らないでしょう。



各種ルール(法律含む)を見ていて「罰が軽すぎる」と思うこと、ありませんか?

 

煙草のポイ捨てなんかも、バレても何千円かの罰金で済んでしまう。それすら実際には徴収されずに口頭注意で終わりになってしまうことがある。だからなくならない。バレても大したことにならないから。

 

罰金を何百万何千万にすりゃいいじゃないですか。「その程度のことで」なんていう言い分は通りません。やらなきゃいいだけなんだから。過失ではなく故意なんだから。

 

何千円かの罰金で済ませちゃうから「その程度のこと」と認識してるんでしょう。

 

この間「注意をされても冗談だと思い込む人」の話をしましたけども、それと一緒でしょうね。「罪は罪だけど、大したことがない罪」って本気で思い込んでるんでしょう。なんなら「何千円か払えば許される程度のこと」と思ってるかもしれません。

 

罰する方も本気を出さないと、彼らは自覚すらせんのだ。



3本目

 

ブレイクでの手球場外が横行したため、100円の場外罰金制度を設けたとある店。

 

そうしたら場外の多かった人達が「俺は今日こんなに罰金を払ったんだぜ!」と競い合うようになって、余計に場外が増え、バカバカしくなった店長は罰金制度を取り下げたのだとか。

 

これは恐らく「100円」がまずかったんでしょうね。1回500円とかにしたら。それこそ1000円だったらみんな嫌がって場外は減ったはず。100円という大して痛くない額だから「ブレイク場外した自慢」に使われてしまったのでしょう。「100円を払えば許される」と曲解した人もいたに違いありません。

 

本気で取り締まりたいならば、罰則は重くするべき。ハンパな罰はかえって悪い結果を招くだけになりますね。