昨日の続き
2.5本目
先に撞きたい派なのか後に撞きたい派なのか分からない人と撞き位置が被った場合、私は「後から撞きたいのだろう」という前提で話を進めます。
他の人を見ていても同様だと感じますし、そうすべきだと思っています。
自分自身が先に撞きたい派だった場合は、素直に「自分は先に撞きたいです！」と宣言すればスムースなんじゃないでしょうかね。先に撞きたい派と先に撞きたい派がぶつかることは確率的に低いでしょうし。
自分自身が後から撞きたい派だった場合は、相手も同じだと考えた上で交渉をすべきではないでしょうか。空気の読み合いですねｗ
プロの世界だと「後輩プロが先に撞く」という暗黙の了解があるのだと聞いたことがあります。
アマチュアの場合はまさに「空気の読み合い」なので、あまり明確な基準は無い気がします。彼我の実力差とかキャリアとか年齢とか相手の態度だとかを総合的に判断して決めるんじゃないでしょうかね。
先に撞くことになった場合は、自分も撞き急ぎたくはないですから「少々お待ち下さい」と言ったり、連続で同じ位置から撞くことになりそうな場合は「連続で行きます！」と事前に宣言したりします。それで嫌がられたことはないです。お互い様ですからね。
自分が後になった場合は「ごゆっくり」などと一声かけて、少し離れたところに移動するのが良いかなと思っています。そうしている人が多いですし。
そういった気の遣いあいを「面倒くさい」として「どちらが先に撞くのか、明確な基準を設けるべき」と言っている人もいるんですけど、私は正直そういったやり取りをすること自体は嫌ではないです。「できれば後から撞きたい」というだけでｗ
正常な交渉の結果として先に撞かされることになっても「嫌」というより「苦手」「だけど仕方がないこと」という気持ちです。
明らかに相手の方がしんどそうな場合は、率先して先に撞くこともあります。
私が嫌なのは、交渉が正常に進まないこと。ようするに「後から撞きたいと考える人が多数派である」という認識のない人が相手だった時です。
「あなたも同じでしょうけど、私は後から撞きたいので、先にお願いします！！」なら「OK!」ってなる。けど「あなたは先に撞きたいですよね。どうぞどうぞ！私は親切なので！」みたいな人に出くわした時が本当に嫌。メンタル崩れる（器小さい）
というわけで、撞き位置が被った時の話で私が言いたいのは「後から撞きたい人が圧倒的多数であるという事実を認識しておいてほしい」というその一点だけです。
「どちらが先に撞くべきか、明確な基準を設けるべき」などとは、全く思っていません。そこまでは必要ないと思っています。
「ラックシート、どっちが取るか」に関しても「明確な基準を設けるべき」と主張する人達いますよね。あの手の方々は「球撞きのことだけを考えていたい」「余計な思考をしたくない」「相手とコミュニケーションを取るのは至極面倒」ってことなんでしょうかね？
3本目
「撞き位置が被った時、どちらが先に撞くべきか」という話が出た時に「配置が簡単な方が先に撞くべき」という意見が出てきがちですけども、私はその意見を聞くと、「この人は経験が浅いんだな」と思ってしまいます。
私はその意見は「机上の空論」「理想論」だと感じてしまいます。
今こうやってパソコンやスマホに向かっている時に「配置が簡単な方が先に撞くべき」とだけ見たら「その通り！」「確かに」って思うんじゃないでしょうか。けど実際に現場に立ってみると、その判断ってメチャクチャ難しいわけですよ。
誰がどう見ても簡単だと思うような配置もありますけど、そういうことは稀。
この二択だったら、配置の難易度自体は前者の方が難しかったとしても、時間をかけたいのは後者じゃないですか。
腕前やシチュエーション次第で難易はガラっと変わりますから、「配置が簡単な方」なんてのは瞬時に判断できるものではない。
そしてまた「自分の配置は難しく見え、隣のテーブルの配置は簡単に見える」っていう心理もありますしねｗ
甲「こっちは難しいので、先にお願いします！！」
乙「（いやいや、どう考えてもこっちのほうが難しいだろ。。。）」
ってこと、しょっちゅうでありましょう。
さらに言えば、この間書いたようなイップスが絡んでくるかもしれない。そうなったらもう「どちらの配置が簡単なのか」なんて判断できるものではなくなってきます。
「相手の方が（自分の方が）明らかに配置が簡単である」と瞬時に判断でき、両者納得できることなんて10回に1回あるかどうかというレベル。ですので「配置が簡単な方が先に撞くべき」というのは現実的な案ではない。
そういう非現実的な案を口にしてしまう人を見ると「実戦経験が少ないんだろうな」とか「人と意見交換をしたことが少ないんだろうな」と思ってしまいます。
