1本目
近年、ネットで気軽に試合の様子が見られるようになりました。プロの試合だけでなくアマチュアの試合も。
そしてまた、ただ試合の様子を流すだけでなく、解説がつくことも増えましたよね。
ある時、気になっていたトップアマの試合風景がオススメに流れてきたのでちょっとだけ見てみたのですが、試合の内容よりも解説が気になってしまいました。
解説をしているのはその試合で敗退してしまったSA様だったのですが、10ボールのブレイク解説でどうも引っかかる点が。「それは違うんじゃない?」と。
とはいえ、私なんかより遥かに上手く、遥かに場馴れしているSA様の言うこと。私の持論の方がよっぽど間違っている可能性が高い。
なので何人かのプロに尋ねてみたのですが、私のほうが正しかった。SA様は間違った解説をしておられた。
間違いが一言だけだったなら「言い間違えかな?」と思うこともできましたが、ずーーっと同じ間違ったことを言ってたので、おそらく間違った知識を持ってしまっているんでしょうね。
SA様だって解説慣れなんてしていないでしょう。球は上手くても、喋りが上手いわけじゃない。もしかしたら「持論に自信はないんだけど、聞かれたからには答えなきゃいけない」と思って一生懸命に話した結果だったのかもしれません。
なんにせよ、ここで言いたいのは「SA様だって間違ったことは言う」ということです。
試合の解説。しかも話し手はSA。こうなったら「間違ったことなんて言うはずはない」と思ってしまいますよね。けど事実、間違っていた。
SA様だけの話ではなく、私は初級者の頃に見た試合動画で、解説のプロが言うことを鵜呑みにして痛い目を見たことが何度かありますw
「有名なプロが言うことなんだから、間違っているはずがない」と思っていましたが、結構間違ってる。
聞く耳を持たないのは駄目。かといって鵜呑みにしても駄目。
このマイナー業界で過ごすには、バランス感覚が大事になりますね。
2本目
ビリヤードの調子について「今日は調子が良かった」「今日は調子が悪かった」「今日は普通」みたいに思うことは誰にでもあると思うんですけど、どれもこれも感覚的な話ですよね。シュート率やらなんやらを厳密に計算して「この数値であれば、今日は好調だったと言える」みたいに考えている人はほとんどいないはず。
で、ですね。「普通」の認識について、ふと考えていました。
やはり数値があると分かりやすいので、ボウラードを例にします。
1週間で5回ボウラードをやったら
- 110
- 130
- 180
- 120
- 140
というスコアだったとします。
平均すると136点です。
しばしば「180こそが俺の実力だ!!」と言い張る人がいますが、それはまぁ極一部の人だとしてw
一番低いのが110。一番高いのが180。両者の平均は145。この145点を「自分の普通」「自分のアベレージ」と認識してしまっている人はちょぃちょぃいるんじゃないですかね。
たまに「あいつ、いっつも『調子悪い』って言ってるよなw」みたいに馬鹿にされている人がいますけど、そういう人の中には今書いたような「絶好調と絶不調の中間が普通」という認識をしている人もいるんじゃないでしょうか。
平均して出せるのは136点くらい。けど「自分の普通は145点」とイメージしているから、その分「今日は調子が悪い」と思うことが増えてしまう。
たまに図抜けた好結果を出せる時ってのはありますが、稀ですよね。
たまたまの好結果にイメージを引っ張られてしまうと、自分のアベレージというものを勘違いしてしまうのかもしれません。