鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

本人が見てもわからない

 

1本目

 

私が中学生の頃はまだスマホなんてものはなく、携帯電話は画面が何色だ、着信音は何和音だとか言ってたような時代。カメラ付きの携帯電話が出始めたかどうかっていうくらいです。そのカメラも静止画オンリーで動画なんぞ撮れません。

 

携帯電話で動画撮影が出来ないどころではなく、デジタルビデオカメラもほとんど普及していなかったはず。家庭用はまだフィルムカメラが一般的だった。

 

ですので、自撮りなんてことも簡単には出来ません。

 

趣味の1つであるスキーのフォームを、ビデオ撮影して初めて客観的に見たのが高校生になってからだったと記憶しています。

 

ビリヤードでも常々「脳内イメージと実際とが食い違う」と言っていますが、恐らく人生で初めて脳内イメージと実際の乖離を実感したのがその時だったと思います。スキーのフォームを撮影して見てみた時。

 

特に「イメージと全然違う」と思ったのが、下半身の使い方でした。自分としては「膝を使って沈み込んでいる」というイメージだったのに、見てみたらほんのちょっと曲げているだけ。ほぼ突っ立っているに等しい。

 

見た目をイメージ通りにするためには、脳内では「しゃがみ込んでしまうくらい腰を落とす」とイメージする必要がありました。

 

その時に「極端にやるくらいが丁度いい」と学んだんですけど、ビリヤードをやっている時にも度々同じことを思います。

 

フォームやストロークをイジっている時に「こんなイメージで撞いたら、とんでもない見た目になっちゃう!」と思いながら撞いても、自撮りしてみると全然とんでもないことにはなっていない。極端に誇張してやってみるくらいで、実際には「ほんのちょっとの変化」なのであります。

 

ブレイクなんぞ、ダイナミックな撞き方のハードブレイカーを真似しているつもりが、自撮りしてみたら「なんちゅうコンパクトさだ」って思うことがしょっちゅうです。全然真似出来ていないw 小ナミックですよ。

 

パッと見ではコンパクトで鋭いハードブレイクをする人だったとしても、その人の脳内イメージはかなりダイナミックなんだと思います。

 

となると、見た目がダイナミックなハードブレイカーの脳内イメージは一体どうなっているんでしょうね。とんでもないことになっているんだろうな。



2本目

 

フォームとかストロークとかを少しイジって見た時。本人の中では結構大きな変化なのに、周りからは「何も変わらん」と言われてしまうこと、多いですよね。

 

Tさんが「傍から見て変化に気づくなんてのは、相当な改造だよ」って仰ってましたけど、ほんとそれ。他人が気づくほどの改造はとんでもない大改造であり、日頃施すことがあるちょっとした改造など、本人にしか分からないものであります。

 

そして本人ですら自撮りして客観視すると「差があんまり分からん」ってなるんじゃないですかね?(笑)

 

本人の脳内ではかなり大きな差なのだけれど、外観の変化は本人が見ても「かろうじて」というくらいにしか分からないという。



私が困るのがですね。カメラを回しっぱなしにして自撮りをしつつ、ひたすらブレイク練習をした時です。

 

あれやこれやと試し、1撞き1撞き毎回違うイメージで撞く。

 

そうして「あのイメージで撞いた時が一番良かったな。その時の様子を動画で見返してみよう」と思っても、どれだか分からないんですよ(^.^;

 

撞いた直後に動画を確認すればかろうじて分かる。けど、何十分何時間と練習した後に何十回分も撮ったブレイクを見返すと「この時に何を意識して撞いていたのか」が全く分からん。「こういうことを意識して撞いた時の動画はどれか」も分からん。まじで分からん。

 

「このブレイクの時には、こういうことを意識していました」って逐一メモすりゃいいんでしょうけど、そんなことしてたら1球に5分とかかかっちゃう。時間がもったいない。

 

金を出して色々と機材を揃えれば解決しそうな気もしますが、そこまでするだけの意欲はないというか金がないというか。。。