1本目
多くの対戦競技において「相手を研究する」ってのはごく普通に行われていることだと思います。
相手の得意不得意、癖などを調べ上げて戦略を立て、勝率を高めていくわけですよね。
ビリヤードではどれくらい行われてるんだろ?っていう疑問を度々綴っております。プロ選手だと普通にやってるのかな??
と言っても、ビリヤードの場合はプッシュアウトだとかセーフティーだとかの場面でしかデータを活用しようがない気がしますが、それでもやっぱり1ミスが命取りになるレベルの人達にとっては大事な気がします。
さて。ある日ある時、私からしたらSAと変わらないレベルのKさんがこんなことをボヤいているのを聞きました。「Yがさぁ。俺をロックオンしてくるんだよね、、、」と。
Y君は今現在は私と同じくらいの腕前ですが伸び盛り。「負けず嫌い」という素質も持っている。
Y君の当面の目標がKさんらしく、ほぼKさんとしか相撞きしないらしい。そしてプレイスタイルが完全に対Kさん仕様になっているらしい。
Kさん曰く「自分でも気づていなかった苦手を攻めてくるから勉強になるといえばそうなんだけど、面倒くさいんだよ!」ってww
とにもかくにも「Kさんを狩る(Y君談)」ことを念頭に置いたプレイスタイルになっている最近のY君。
プレイスタイルだけでなく、撞くテンポであったり所作であったりまでKさんの苦手を攻めようとしたらしく「さすがにそれはやめてくれ」とKさんは言ったらしい(笑) 「本人のためにもならないし」とな。
そりゃぁ、テンポやらマナー面までKさんを倒すことに特化したスタイルにしたら、他の人と対戦する時に苦労することになっちゃいますもんね。
カメレオン俳優ならぬカメレオンプレイヤーとして、相手に合わせて千変万化出来るなら凄いかもしれませんが、さすがにそれは無理があるでしょうからね。
相手に合わせて調整を加えるのは、ショット選択まででしょうかねぇ。
私はなんもやりませんけどね(笑)
2本目
「身体能力が高いビリヤードプレイヤー」というと誰を思い浮かべますか?
私が真っ先に浮かべたのがパッキャオでしたw
身体能力の高さにおいては他に類を見ない。ただ、ビリヤードはそこまで上手くはないんですよね?
そんなに上手くない理由は、ただ単純に「撞きこめていないから」でしょう。多忙を極める人ですもんね。身体能力とビリヤードの腕前についての相関関係は良く分かりません。
次いで浮かんできたのが、この間ネタにしたタレントのTさん。あの方もやはりあまり撞きこめていないでしょうから、相関関係は良く分からず。。。
元Jリーガーのプロがいらっしゃいましたけど、球を見たことが分からないので、何とも言えず、、、
これまた元JリーガーのSA様がいらっしゃいますが、どうなんでしょう。「身体能力が高いと有利だ!」って思う場面は、どれくらいあるんだろうか。
全く同じ環境で同じだけの時間練習した時。条件の違いが「身体能力の差」だけだった時。プレイアビリティにどれくらいの差が生まれるんだろうか。
身体能力の高さだけでどこまでも上手くなれるっていうほどビリヤードは甘くはないですし、高ければ高いほど有利というわけでもないでしょうが、でもやはり差は出ると思うんです。
じゃぁどれくらい?
ってのが分からんのですよね。
3本目
インパクトの時、どの程度の強さでキューを握っていますか??
あまりに弱いと当たり負けしてしまうし、あまりに強く握り過ぎてもキュースピードが落ちてしまったりコジりの原因になってしまったりするので良くない。
野球やらゴルフやらテニスやら、なんでも同じだと思います。適度な握りの強さがある。
さて。私のストローク論は経験則に因るものが多く、しっかりと言葉で説明出来ることが少ないです。
ふと我にかえって「なぜ自分はそうしているんだろうか」と考えることがあるのですが、握りの強弱について考えた時に
- ショットの成功率を高めるため
- 体力温存のため
どちらを理由としているのかが分からなくなることがあります。
たとえば、弱めのショットを撞く時なんかは私はインパクト時でさえユルッユルな握りなんですけども、しっかりとした撞点とキュースピードのコントロールをすれば、しっかり握っていても結果は出せるはずです。
ではなぜ自分はユルユルで撞くのか。
そう考えた時に「自分の場合は、その方が結果を出しやすいから」なのか「力を抜ける時には抜いて、体力を温存するため」なのか。どっちなのかが分からん。
(しばしばネタにしております「ショットが強くなりがちだったため、意図的に当たり負けさせて力加減をコントロールするために緩く握る」っていう理由もあるのですが、それは今回は置いておきます)
なんせ学生の時にビリヤードを始めて、初期は本当にたっくさん球を撞いていました。
完全に質より量。頭を使わず、とにかく適当にたくさん球を撞いてきたので、「何も考えず、気づいたらそうなっていた」という点が多すぎるし。
また「長時間撞くこと」が前提になっていたがために、体力の温存も考えなくてはならなかった。短距離走を速く走り抜けることではなく、長距離走を完走できるような走りをする、みたいな。そんな感じ。
かつ「長距離走で、出来るだけ良いタイムを出す」ではなく「とりあえず完走することを第一に考えて」という走り方。。。
私はハードショット(及び、超弱ショット)をする際は、プラクティスストロークでキュー先を手球に近づけた時に「インパクト時と同等の力で握っておく」ことを意識しています。
プラクティスストロークで緩めに握っていて、インパクトの時だけしっかり握ろうとすると、振り遅れたりコジったりしがち。プラクティスストロークの時からインパクト時と同等の握りをしておくことを意識しております。
が、別にそれは「ハードショットをする際」限定の話じゃなくてもいい。弱~中加減の時だって、プラクティスストロークの段階でしっかり握っておいても良い。
それをしないのは「弱~中加減の時は、それをしなくても何とかなる」という考え方であり、「抜ける時には抜く」なんですよね(;^ω^)
良いことなのか悪いことなのか良く分からんなぁ、と。
撞くペースに置き換えると分かりやすいと思うんですけど、フリーボールからの9番フットショットみたいなイージーボールに対してまで何十秒も時間をかけてジックリ構えて撞いてたら疲れちゃいますよね。自分も相手も周りも(笑)
相手や周りへの迷惑度の話はひとまず置いといて、自分の体力のことを考えると、全ての球に全集中していても、セットマッチ1~2回分ならもつでしょう。けど、長時間の試合となると右肩下がりになってしまうと思います。最後まで集中力をもたせるのが無理。
だから抜ける所では抜く必要があるわけですけども、その一方で「集中力の上限を伸ばす」ってのも大事なわけですよね。
集中力の上限を伸ばしつつ、それでも限界はあるからセーブ出来るところではセーブする。結局はバランスが大事になってくる。
体力も大筋において同じだと思いますが、体力の場合は集中力と違って、鍛え方が分かりやすいですよね。筋トレをしたり走り込みをしたり、伸ばす方法がいくらでもある。
体力に関してはセーブの仕方ばっかり考えていないで「上限を伸ばせ」という話になりそうです。
じゃぁやるか?
となったら、、、ね。私はある程度やってますけど、ある程度でしかないし。
「運動は嫌い!」「絶対にやりたくない!」って人も少なくないだろうし。
こういうのも、数値化出来ると良いのかもしれませんね。
身体能力の差で、これだけの数値の差が出る。体を鍛えたことで、これだけ数値が上がった。
そんなデータが出れば「運動なんてしたくない!」って人の中にも、重い腰を上げる人が出てくるんじゃないかな?
現状では漠然としたイメージでしかないから「そんな不確かなことのために頑張る気はしない」って話になっちゃうんですよね。